• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

M-4のブログ一覧

2025年10月13日 イイね!

名物に美味いもの無し?

時は江戸末期。東北を旅していた吉田松陰は、城下から奥州街道を一里ほど南下した地で賑わう遊郭街を嘆いたといいます。松陰が見た遊郭街とは、二期あった時代の後期にあたります。現在でいえば、北は都会的な雰囲気のカフェチェーン店から始まり、南側は外国製電気自動車ディーラーが見える辺りまでを、松陰も実際に歩いたのです。

遊郭街は数年で廃止され、地元出身の経営者以外はこの地を離れて、ほとんどの建物は田畑に戻ったそうです。戦後まもなく米軍が撮影した空中写真でも、その面影はまったく見られません。遊郭としての役割を失った後も、北上川の河口から盛岡へと貨客船が遡上していた頃には、乗組員の休息地として一定の賑わいを保っていたといいます。しかし鉄道の開通とともに、舟運は急速に衰退し、その賑わいもわずか数年のことだったようです。

そんな場所の古くからの名物といえば「津志田芋の子」、つまり里芋です。県内では今や「二子さといも」の方が有名ですが、あちらはネットリ系。こちらはホクホクしているのが特徴といわれています。

秋には「芋の子食い」と称して、今よりもずっと狭い当時の盛岡市から徒歩でやって来て、津志田芋の子を味わうのが市民の楽しみだったとか。
川久保一里塚を越えた場所ですから、小一時間ほど歩いて食べに来たのでしょう。かといって飲食店があるわけではなく、農家の大座敷に団体で訪れて飲み食いするというスタイルだったようです。一人二十~五十銭程度。市内から歩いて来るのですから、それだけでも腹が減って、さぞ美味しかったことでしょう。ただ、また歩いて帰ることを考えたら・・・・・・。

そんなことを思いつつ、先日は地元の正統な芋の子汁の作り方を学んできました。十の町内会の交流の場として、運動会がてら芋の子汁を食べましょうという恒例企画です。その調理指示役は各町内会が持ち回りで担当しており、来年は我が町内会の順番。記録係は多い方がよかろうと、参加してみたのです。

材料はすべて主催者側が用意してくれるので、あとはひたすら材料を切り、鶏肉に軽く火を入れ、こんにゃくを千切ります。三十人ほどで調理までに二時間も掛かる量は、山形の芋煮会フェスティバルには遠く及ばないものの、なかなか目にする機会のない規模です。ちなみに、里芋の皮むきは別の五十人ほどの人たちが担当したそうです。伝聞形なのは、その見学をしている暇もないほど忙しかったからです。

運動会後の昼食として作るわけですが、今年は前日の雨で早々に中止が決定していました。出来上がった芋の子汁は、運動会の開催に関係なく、各町内会が自分たちの公民館に持ち帰って食べるそうです。しかし来年は調理場の片付けもしっかり済ませないと帰れません。

と、このままでは食道楽の話で終わってしまいますが、さにあらず。

今回は会場の駐車場が狭いと聞いていたので徒歩で向かい、愛車はガレージで留守番です。
しかしこれはチャンス。途中の「岩手菱和自動車(→岩手三菱自動車)株式会社盛岡営業所」跡を、外側だけですがじっくり見学することができました。「自動車ガイドブック」で確認できる限り、1957年頃にはすでに営業していたようですから、もうすぐ古希の建物です。その後は岩手菱和創設時の出資企業の本社営業所として長年使われていました。営業所と整備工場が棟続きで、コンパクトながら使い勝手が良さそうな造り。でも、見学時にはすでにその本社も移転しており、近いうちに更地になりそうな気配でした。
alt
alt
alt
そうなると、この近辺で最古の自動車ディーラー社屋は、岩手Mツダの本社だけになりますか。ここがまた、大変風情がありまして・・・・・・。

閑話休題。
早朝から水分だけで手作業を続け、公民館に戻って食べた芋の子汁のお味は・・・・・・うーん、まあまあ。家人は汁を啜って一言、「不味い!」。

ええ、原因はわかっています。せっかく鶏ガラで出汁を取ったというのに、合わせたうま味だしが「ハイミー」だけ。この組み合わせについてChatGPT、Copilot、Geminiに聞いてみたところ、三者そろって「それは不味くて当然」と口を揃えたような答えでした。鶏ガラ出汁と同じ成分構成のために出汁の幅が広がらず、ただ厚みを増しただけ。
空腹であればこそ「まあまあ」で済みますが、あんなに苦労したのにこの味はないよなー、というのが正直なところです。里芋は出汁の染み込んでいて本当に美味しいというのに、実に勿体ない味付けです。

ん-、これはつまり。
味ではなく、作る過程こそが地域の記憶として受け継がれているのかもしれません。
美味しさの追求ではなく、手間と時間が生む記憶の味。名物って、まさにそんなものなのかもしれませんね。
Posted at 2025/10/13 20:00:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 三菱自動車 | クルマ
2024年03月24日 イイね!

篠塚建次郎氏の生サイン

先日、篠塚建次郎氏が亡くなったとのことで、また一つ世の中が寂しくなりました。
氏のご冥福をお祈り申し上げます。

氏の功績では、どうしても1997年のパリダカ総合優勝に目が行きがちですが、
私はやっぱり「91年10月のコートジボワールラリーでの日本人ドライバーによるWRC初優勝!」
が一番印象的です。
alt

なぜなら、三菱車の中ではパジェロよりも歴代ランエボよりもE33/35/38/39Aギャランが未だに好きな私としては、右ハンドルのギャランVR-4をWRCのグループA優勝車にしてくれたからです。
左ハンドルでも三菱車はもちろん三菱車なのですが、
やっぱり日本仕様からは大きく違って見えてしまいます。

まぁ、操縦性に関しては氏ですら最初はバスみたいと思ったそうですから推して知るべしでしょうが、順次改良モデルを投入して市販車にも生かされた・・・はずです、たぶん。
当時の私の相棒はE35AのFF(ダンパーだけAMG用のお古)だったので、VR-4のことはあまり語れませんけどね。

ついに篠塚氏ご本人とはご縁はありませんでした。
が、一度だけ氏の生サインを見たことがありましたっけ。

当時、AMGのダンパーを譲ってくれただけでなく、取り付けまでやってくれたGALANT's Cafeさん(もちろんハンドルネームですよ。みんカラには非参加のようです)が、どこかのイベントでNARDIステアリングのシルバーのスポークにサインしてもらったんだそうです。
六角レンチで6本弛める時間的余裕が無くて、一本弛めれば抜けるステアリングボスごと持っていったとか。
きっと今も大事にしていらっしゃることでしょうね。

この一件を記憶していたので、
私は増岡浩さんに今の愛車に直接サインをしていただいたのです。
alt



Posted at 2024/03/24 21:50:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 三菱自動車 | 日記
2023年09月17日 イイね!

てのりデリ丸。を飼って・・・、買ってみました

しばらく投稿していませんが、私も愛車も元気です。

それでもみんカラのチェックは欠かしていなかったのですが、ここ数日は調べ物をしていてその時間すらありませんでした。

さて。
「ミツビシモータース・メールマガジン Vol.138」によると、手乗りサイズのデリ丸。が大好評発売中!とのことで、いつものディーラーに行ってきました。
おそらく、三菱自動車の販売史上でこんなキャラクターを創造したのは初めてだと思うのですが、TVCMがなかなかに印象的でそれなりの知名度は得たのではないでしょうか。今や公共放送の顔となったチ〇ちゃん同様に、CG技術の格段の進歩の賜物ですね。

今回は1/64ミニカーは無しだそうですから、てのりデリ丸。を一匹手元に置くことにしました。
alt
純正用品扱いですから、納品書は当然・・・
alt
うーん。
やっぱり、ここはディーラーです。

そういえば、公式にはこのキャラクターが犬であるかどうかは不明となっていますね。
思うに、最大手の他車の5ナンバーミニバンのTVCMではそのミニバンが犬だよってな感じの演出になっていますので、イメージがダブらないように意識したのではないでしょうか。

alt
頭でっかちですが、しっかり自立できます。
alt
 ま、首輪もしてるし、見れば見るほど身体が硬そうなので犬そのものだと思うのですけどね。

alt
右後ろ足のタグが妙に立派です。

Posted at 2023/09/17 23:35:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 三菱自動車 | クルマ
2023年04月14日 イイね!

デリカミニを見てきました

TV-CMが公開されたってことは、正式発表になったんですね。
発売は来月下旬以降ですけれど、実車が地元ディーラー本社にやってきたので見てきました。

平日だというのに、意外と見に来てる人が多いです。
当分の間実車が届かないらしい秋田県から、わざわざ見に来た人もいたとか。
なかなかの注目度です。

正式なカタログをいただきました。
alt

アクセサリーカタログにはイラストが混ぜられていて、今までと違う三菱を感じます。
alt

こんなペーパークラフトも付いてます。
alt


でも、もっと気になっていたのは、実はノーマルeKスペースの方です。
alt
前期型に対して、ヘッドライトが標準でLEDにグレードアップしましたね。前期型オーナーの皆さんは羨ましく思ってるんじゃないでしょうか。

Posted at 2023/04/14 23:30:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 三菱自動車 | クルマ
2022年06月18日 イイね!

eKクロスEVに試乗しました

発売日当日には試乗車を用意することは知っていましたので、きっと興味を持つ人ならばこの土日は試乗しに行く人も多いかも・・・などと、いつものディーラーの前を何度か通る度に思ったりしてました。

で、今日の午後に通ってみたら、試乗車がそこにある状態で客用駐車場が空っぽだったので、今なら乗れると思って寄ってみました。
勘が当たって、即試乗。
但し、事前に決められたコースで約8.8kmです。

alt

早速、アクセルペダルだけで運転できるとか聞いていた「イノベーティブペダルオペレーションモード」にしてみましたが、アクセルオフだけでもグイグイ減速し始めて自分の感覚と大きなズレを感じましたので、早々に「イノベーティブ・・・」、このモードは解除します。

次にドライブモードセレクターで「SPORT」を選択。
ベタ踏みならば、加速に不満はありません。
このモードではアクセルオフでも自分の感覚とのズレが小さく、それでも回生ブレーキが良い感じに効いてくれたので大いに気に入りました。

で、運転後の感想ですけれど、「イノベーティブペダルオペレーションモード」は完全に市街地向けという感じ。40km/hを頻繁に超える走りには向かないような気がします。

「SPORT」モードは楽しいけれど、これで走り続けたら電費はかなり悪いんだろうなぁ・・・。
結局、気になるのは航続距離ですね。
少なくとも今の2倍は走ってくれないと、愛車の代わりにはなりません。


Posted at 2022/06/18 23:01:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 三菱自動車 | クルマ

プロフィール

「何してる?を機能させないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?」
何シテル?   04/08 00:05
文章は何度も推敲する質なので、その日その日でまとめなきゃないブログは苦手です。 ブログはメモ代わり…なんて割り切った使い方もアリなのでしょうけど、それが自分と...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/10 >>

   123 4
567891011
12 13141516 1718
19 202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

参りました 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/10/21 21:17:00
リアワイパー交換 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/10/20 22:35:03
ユニセーム 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/09/17 13:16:17

愛車一覧

三菱 eKワゴン 三菱 eKワゴン
私の記憶が確かならば、H82Wは三菱自動車史上一番まじめなクルマ作りがされたのではなかろ ...
三菱 ミラージュ 三菱 ミラージュ
1980年式、4MT(+スーパーシフト)。 免許取って自分で運転するようになったのは、 ...
三菱 ギャラン 三菱 ギャラン
1989年式(中期型)、4AT。 1996年に中古購入。 知人から譲っていただいたAM ...
三菱 ミラージュ 三菱 ミラージュ
1997年式、3ドアV20(カープラザ20周年記念特別仕様車)。 もっともベーシックな ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation