ミニカ5小史~ハロー500・・・ミニカ5誕生
投稿日 : 2018年02月23日
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ハロー500・・・・ミニカ 5 誕生
ミニカ 5 (A104A型) とは?
排気ガス対策規制のあおりをうけ、かつ道路運送車両法改正により軽自動車規格拡大がはかられた。全長3200mm、全幅1400mm、排気量550cc未満。
その先陣をきって1976年4月、新規格軽自動車第一号として発売。エンジンは昭和51年排気ガス対策規制クリアーのサイレントシャフト付き「2G22」型471cc、30PS/6500rpm、3.7Kg-m/4000rpm。基本的にはミニカF4の「2G21」型ニューバルカンSエンジンをストロークアップし、精一杯パワーを絞っていた360cc版とくらべて最高性能をおさえながら中低速域の使いやすさを第一にした点が大きく異なり、あつかいやすさを重視したものとなった。30%ほどの排気量増大は出力、トルクともに余裕を与え、最高回転数を下げることを可能にし、軽特有の振動、騒音を下げ、燃費を向上させるメリットを産んだ。
排出ガス対策としてはいままでのMCA(ミツビシ クリーン エア システム)方式とはやや異なり、触媒コンバーター、2次空気導入装置、EGRとキャブレターのリーンセットによる。
ボディそのものはミニカF4と共通。大型バンパーを装着することにより全長が3130mmとなるなど130mmほどバンパー拡大分でのばしてある。
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●ミニカ F4 後期型(A103型)との相違点
・2G22型471cc ニューバルカンSエンジンの採用
・471ccエンジン搭載に伴う変更
(1)タコメーターレッドゾーン変更
(2)ヒーターホース変更
・MCAシステムの採用
・MCAシステム採用に伴う変更
(1)ヒューエルリターン装着
(2)ラジエター開弁圧力の変更
(3)エキゾーストシステムの変更
(4)アラームランプ回路の採用
(5)ブレーキライン変更
(6)パーキングブレーキケーブル材質変更
(7)フロアパネル形状変更
(8)サイレンサ材質形状変更
(9)フロアカーペットの変更
・安全性向上
(1)ブレーキ性能の向上
(2)ブレーキリザーバタンクの変更
(3)バンパーの大型化
・性能向上
(1)デフ減速比変更
(2)キャニスタの形状変更
(3)サイドターンシグナルランプアース線追加
(4)バッテリーの仕様変更(寒冷地向)
・商品性向上
(1)フロントコンビネーションランプの変更
(2)ドアインジゲータランプの追加
(3)ラジエターグリルの変更
(4)リアガーニッシュの変更
(5)シート固定位置の変更
・生産性合理化
(1)パーキングランプ左右同時点灯方式の採用
(2)ホイールセンターキャップのメッキ変更
(3)フォグランプ廃止
(4)フロアマットの形状変更
(5)エアアウトレットグリルの廃止
(6)バッテリーケーブルの変更
・共通化
(1)パーキングブレーキレバーの変更
・保安基準適合に伴う変更
(1)チョーク警報装置の採用
(2)ブレーキ液漏れ警報装置の採用
・その他
(1)ボディーパネルの変更
(2)フェンダー取付け部変更
(3)パナールロッド取付け部変更
(4)ステアリングギアボックス取付け部変更
(5)プレート&ラベル類変更
(6)マーク類変更
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●1976年4月~1977年6月
グレード構成・・・カスタム/スーパーデラックス/デラックス/ハイスタンダード
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主な装備品
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●ボディカラー
フジ ホワイト
(AC10267) W67
イベラ クリーム
(AC10270) Y07
アルペン シルバー
(AC10330) H30
タヒチアン ブルー
(AC10381) B81
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4面図 1/2
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4面図2/2
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透視図
このまま特別な仕様変更なく1977年6月、新規格550cc&拡幅ボディの「ミニカアミ55」へバトンタッチされた・・・。
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