PIONEER / carrozzeria AVIC-RZ901
【再レビュー】(2023/07/30)
ケンウッドナビが使用不能になったので調達した新ナビ。
けど、下記の音楽再生機としての出来の悪さから、たぶん二度とカロッツェリアは買わない。
ここまで、いじるほどに憎しみが沸いてくる機械なんて初体験だ。
誰でもいいから、パイオニアの社員にこのレビューの存在を知らせてもらいたい!
○ナビとして…★★★★☆
ルート検索性能、リルート速度など、ナビとしての使い勝手は良好。
オートフリーズーム機能で、地図の縮尺が自動的に変更されることがある。設定ルートを外れた際にそうなるらしいのだが、特に不便でもない。もう少し使い込んで設定をきちんとやれば使い勝手は良くなりそう。縮尺は現在地ボタンを押すと設定値に戻る。
また、ルート学習機能がよく効いているのか、往路/復路で別ルートを使っているのも反映されている。
ただ、自宅近所の時間帯による通行止め情報は、ルート設定時点での情報が反映され、通過時点のタイミングでは反映されないので注意が必要。結局は「実際の交通規制に従って走行して下さい」になる。
あと、ひとつ気づいたのだが、超長距離のルート設定をした際、トヨタ純正パナソニックやケンウッドの場合だと、「直線距離5000キロ」で設定不可となるので、目的地設定した時点で設定できないと警告が出るのだが、このカロッツェリアは「とりあえずルート検索してから『距離が遠すぎるので設定不可』と表示する」と言う方式になっている。実用上の問題ではないが、ルート検索時のアルゴリズムがパナやケンウッドと違うのではないかと思われるところ。
○オーディオとして…☆☆☆☆☆(星0)
正直がっかりした。全く使えない。
クソ以下と言えばクソが怒るレベルのクソ以下。マジで使い込むほど憎しみが沸いてくる最悪仕様。金返せ。
SDカードを使う「ミュージックサーバ」機能があり、SDカード自体はSDXC(128GB)まで対応しているのだが、なぜかフォルダ数300個、ファイル数5000個という制限がかかっている。300個なんて30アーティスト×アルバム10枚だからあっという間に行く。現に、前のケンウッドナビから移植したSDカード(32GB)ですら、一部フォルダが不可視になった。恐らく、ファイルシステムが旧世代(16GB時代)のままなのだと思う。後述のように音楽ファイルの検索性は絶望的なのだが、フォルダ数制限に引っかかるため、仕方なくフォルダでの細かい分割をやめてみても、今度はファイル数の制限に引っかかる。
全てを諦めて、ファイルシステムの仕様に合わせて16GBクラスのSDカードの差し替えで対応しようとすると、ルート学習情報をSDカードに記憶する仕様のため、学習機能が使えなくなる。
また、SDカード及びUSBメモリ内部の音楽ファイルフォルダは、並び順が固定されており、しかもフォルダ内のファイルを確認してフォルダリストに戻ると、フォルダリストの先頭に戻されるという謎設計。フォルダリストの並び順はファイル作成日時でもフォルダ名順でもない謎ルールで強制的に並べられる。フォルダ内のファイルはよくある数字ABCあいうえお順で強制的に並べ替えられるのだが、一旦並べ替えられたフォルダにファイルを追加すると、追加されたファイルは謎ルールで並べ替えられる。つまり、最低限の検索性を担保しようとすると、ファイル追加のたびにフォルダ全部を上書きで保存し直すしかない。また、ファイル名やアーティスト名による検索機能もない。
UIは、音楽再生機として最低レベルだと思っていたトヨタ純正パナソニックナビよりさらに劣り、設計が5年古いケンウッドナビの足元にも及ばない。「サーバ」を名乗るのもおこがましい。正直に言って今まで見た音楽再生機の中でも最悪と言ってよく、クソ以下と言えばクソが怒るレベル。設計した人間を面と向かって罵倒したくなる。いやマジで責任者出てこい。
結局、ファイル数制限回避のため、たまにしか聞かない音楽ファイルを(容量制限があるので)16GBのUSBメモリいくつかに分散退避させ、スイッチングハブ経由で接続することで対応することにした。こんな原始的な対応をせざるをえない設計はいくらなんでも酷すぎよう。
※2023/7/18追記
4ポートスイッチつきUSBハブ(エレコム「機能主義」)を接続したが認識せず。ハブおよびメモリーにはアクセスランプがついているが認識しない。電源(エンジン)ON/OFF関係なし。
つまり、USBメモリーの差し替えでしか対処できない。
モノは試しで、USBケーブル経由でスマホを繋いだところ「このUSBメモリーは使用できません」と画面表示が出たので、直挿し以外を認識しないわけではなさそうだから、単純に相性の問題かも知れないが、残念な結果になった。
※2023/8/19追記
口コミ等を調べると、別に電源を取るタイプのUSBハブなら認識する可能性ありとのこと。ワタシが導入したのは電源なしのバスパワータイプなのでダメだったらしい。そのうち一度試してみたい。
また、アイドリングアッテネーターで停車時のボリュームダウン機能はあるが、速度感応での音量調整機能がない。クルマがにぎやかなのでこの機能は欲しかったのだが。
はっきり言って音響メーカーの看板が泣く糞設計で、音楽再生機としては全くダメ。仕様を調べれば調べるほど絶望を通り越して怒りが沸いてくる。こんな糞仕様だと知っていれば買ってなかった。
今からでも遅くないからアップデートで改修してもらいたい。
あるいは「音楽再生機としては使えません」と明示し、パイオニアは音響メーカーの看板を下ろすべきだ。
少なくとも「クルマで音楽を聴く」ヒトには、パイオニアは絶対にお勧めしない。
○その他
Bluetooth標準装備でハンズフリー機能あり。便利。
USBケーブルは「USB」と名乗りながら本体側ソケットが独自仕様。しかも純正ケーブルがクソ高い。また、USBに接続可能なメモリは前述の通り16GBまでと一昔前のスペックで、かつ例のファイル数制限あり。音楽ファイルの待避先にも使えない。
接近センサーで画面上のスイッチ類を出し入れする機能がある。慣れるとけっこう便利。また、手をかざすとスイッチ画面が立ち上がるのは、フォースを使ってる気分を味わえる(笑)
地図アップデートにはユーザー登録が必要なのだが、ユーザー登録は本体のボディNo.と紐付いており、中古購入した場合、前のオーナーがユーザー登録を解除してくれていなければ詰む。
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