2013年03月24日
パドルシフトの使い方で燃費を改善する方法。
マークXG’sには250も350もパドルシフトが付いている。ベースが250G“Sパッケージ”と350Sだから付いていて当然なんだが、折角ついているブツ、積極的に使わなければ損だ。
G’sも増えてきたから知っている方も多いかもしれないが、セレクトレバーをいちいちSモードに倒さなくてもパドルシフトが使えるのは3月21日のブログに書いた。が、一部間違っていたのと、新たな発見もあったので、加筆修正。
停車中にドライブレンジ(D)からSモードにレバーを倒すと「4」と表示される。そのまま発進したら4速までは自動変速してしまう。かと言って「-」をパコパコやって「1」まで落とすのは面倒だ。
そんなことしなくても、一発で「1」からスタートさせる方法がある。
「D」のままブレーキペダルから足を放し、クリーピングで進みだしてアクセルをチョイ踏んだと同時にパドルシフトの「-」を引く操作をすると「1」と表示されて1速をキープして加速する。
推測するに、ブレーキランプスイッチOFF、アイドルスイッチOFFで機能するのかも。
この時、メーター内のディスプレイには左上に小さく「D」が表示されている。
ちょっとコツがいるかもしれないが、2、3回やればわかるから書くよりやってもらった方がいい。
あとは、順に「+」でシフトアップ。速度に応じて6速まで進段する。
何速であっても、そのまま走行していたら表示が「D」に戻るが、「-」を操作すれば再びSモードに移行する。その時の速度によって何速に入っているかは違う。
クルマの燃費をよくする方法の一つはできるだけ一定速で、アクセルを踏んだり戻したりせず一定の踏み方で走行すること。
渋滞にハマると燃費がガタ落ちになるのはアクセルを踏んだり戻したり、スピードが上がったり下がったりするからだ。
ところで、トルクが一番大きい回転数周辺で走らせると燃費向上効果があることは、あまり知られていない。そのエンジンの最大トルクと発生回転数は諸元表に出ている。

古い写真で恐縮だが、一番下の燃料消費率の曲線を見ると2800rpmが最低値で、それ以下の回転数では、かえって燃料を喰っている。最大トルクは4000rpmで発揮するようだが、そこの燃料消費率が多いとは言えない。トルクの盛り上がりと燃料消費率の曲線は一致していないのだ。
5000rpm辺りから急に燃料消費がぐっとあがるのは、ノッキングが怖くて多めに燃料を噴射して燃料冷却しているからだと推定できる。
エンジンのトルク特性にもよるが、あまりにも高い回転数で最大トルクを発揮するエンジン以外、ハーフスロットルで高トルク域を積極的に使うべきだ。
一見、不合理の様に思えるが、高いギアで走行していると再加速するのに時間がかかって、かえって燃費は悪くなる。トルクの高い回転域から低いギアで一気に加速した方が、結局燃料消費は少ない。オートマ車のアクセルを踏み込むとキックダウンするのはこのためだ。
「メカロスを減らすためギアは高いギアを選んで低回転域を使え」というのが一般論だが、必ずしも当てはまるとは限らない。この辺は長年の経験談。
トルクバンドをよく理解して、最大トルクを発揮する回転域を積極的に使う。そのためには、やたらとシフトアップしないというのも一方法。と、なると1速からマニュアルでシフトアップしていき、最大トルクの回転数周辺をキープすればいい。6速に入れればいいというもではないし、再加速するときも豪快な加速をする。
もう一つの方法はブレーキペダルをできるだけ踏まず、エンジンブレーキを多用して減速することだ。ブレーキを踏んだらガソリンを使って作り出した運動エネルギーをブレーキの摩擦熱で捨ててしまうのだから、エンジンブレーキを積極的に使えば燃費は良くなる。長い下り坂なら効果てき面だ。フェードだって防げる。
いまだに勘違いしている人もいるようだが、シフトダウンしてエンジンの回転数が上がっても、エンジンブレーキの状態、つまりアクセルを戻していたら燃料カットしている。回転が上がったからと言って燃料を喰っているわけではない。この燃料カットの領域を積極的に使えば燃費は良くなるのだ。
混雑している道なら危ないが、定常的に流れている道なら早めからシフトダウンを上手に繰り返して停車寸前までブレーキペダルを踏まないようにすればいい。
シフトダウンを繰り返してエンジンブレーキで速度を落としていったら停車する寸前に、わずかにフワッとクルマが前に出るように感じる。この時には、すでに1速にまで落としているはずだ。この時、アイドリングで回転させるだけの燃料の噴射が再開されるのだ。それまでは燃料カットしているから省燃費なのだ。エンジンブレーキがフットブレーキの補助をしているのだから、パッドの減りまで少なくなるという、一石二鳥だ。
「速度0km/hまでエンジンブレーキで」と言うのは無理というより厚かましいが、経験上、10km/h弱まではブレーキペダルを踏まずに落とせる。
そしてブレーキを踏んで停車すると、程なく「D」に表示が変わる。
パドルシフトはクルマを積極的に走らせる時に使いがちだが、そうとばかりは言えないのだ。
「D」で走行中に思い切り減速させたい時にブレーキを踏むのとパドルシフトの「-」を何回も引く操作を併用したら、シフトダウンを繰り返して、びっくりするような減速の仕方をする。しかも、レッドゾーンに入らない段数までしか落ちない制御をするから、オーバーレブになることはないし、タイヤのロックはABSが面倒を見てくれる。
マニュアルだとヒール&トウでブリッピングし勝ちだが、これをやると燃費は向上しない。幸か不幸かマークXG’sはブリッピング機能はない。
ここ二日ほど、やってみているが1.2~1.5km/hほど燃費が良くなっている。これだけ良くなると累積すると大きい。
ただし、ご存知のようにエンジンブレーキだけで減速している時はストップランプが点かないので後方にも御注意を。
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体験談 | クルマ
Posted at
2013/03/24 07:48:12
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