2013年08月04日
7月31日付で「トヨタからの回答」として「『CF60:カーボンファイバー60』は単位長さ当りの重量で、この場合60g/m。カーボン繊維1m当りの重量が60gということらしい。」と書いたが、「CF60」とは、「エポキシ樹脂に対するカーボンファイバーの含有率が“60%”であること」と訂正情報が入ったので、お知らせいたします。
Posted at 2013/08/04 05:13:11 | |
トラックバック(0) |
技術情報 | クルマ
2013年07月31日
一昨日、カーボンルーフの裏面に貼ってあるのを見つけた妙な記号と番号。
思い切ってトヨタのお客様相談センターにネットで問い合わせてみたら、ちゃんと回答が来た。
以下がその内容。
マークX(G's CARBON ROOF Ver)のカーボンルーフの裏面にある表示
「←FR 0000065」「>EP-CF60<」の意味については、下記の通りです。
=====================
≪「←FR 0000065」の意味≫
←FR :フロント
0000065:シリアルナンバー
≪「>EP-CF60<」の意味≫
EP :エポキシ樹脂
CF60:カーボンファイバー60
=====================
突っ込んで調べてみると、
「←FR :フロント」ってのは、矢印の方がクルマの前側だよということのようだ。見ればわかると思うが、クルマの生産ラインで反対向けに入れたら大変だ。
シリアルナンバーは、あくまでカーボンルーフ自体のナンバーで、「クルマのシリアル番号ではない」と。
カーボン、カーボンというが、正式には「炭素繊維強化プラスチック」、頭文字を並べてCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic(カーボン繊維で補強したプラスチック)で、早い話が樹脂に分類されるのだ。
「EP :エポキシ樹脂」はカーボン繊維で補強したエポキシ樹脂ということになる。紫外線で変色するのは、このエポキシ樹脂で表面に塗ったクリア塗装ではないから厄介だが、ここ2、3年の間にエポキシ樹脂側の技術が進歩したので、相当劣悪な環境(強い紫外線を朝から晩まで休みなく毎日浴び続けるなど)でない限り、シミや変色は度外視していいと、某カーボンメーカーのカタログには書いてある。
「CF60:カーボンファイバー60」は単位長さ当りの重量で、この場合60g/m。カーボン繊維1m当りの重量が60gということらしい。
この辺で勘弁してちょうだい。
Posted at 2013/07/31 22:24:57 | |
トラックバック(0) |
技術情報 | クルマ
2013年07月01日
「マークX G’sはホイールを含めたトータルでチューニングしているため、ホイールやサスペンションを社外品に交換するとキャンバー角やトーが変化し、車体剛性を確保しているスポット溶接や床下のブレース類に設計上想定していない方向の力が掛かるため、メーカー保証を受けられなくなります。ホイールの交換はバネ下重量の変化や、インセットの違いによりトレッドが変るため、同様の理由でメーカー保証が受けられない場合があります。
ディーラーが独自に設けている「延長保証」にも適用されます。
社外の保安基準適合品でも同じ扱いです。
また、マークXの標準車にG’sのパーツを装着することも同じ理由で保証対象外になる可能性があります」。
とのことです。
メーカーが最適なチューニングを施している商品に対して手を加えれば、メーカーとしては「設計想定外」ということになって当然でしょうなあ。
マークX以外のG’sに関する情報は「まだ、来ていない」と言う事ですが、「同様の扱いになるでしょう」という回答です。
ディーラーには、まだ情報は回っていないようです。
Posted at 2013/07/01 10:43:34 | |
トラックバック(0) |
技術情報 | クルマ
2013年03月19日
2月にディーラーさんの店長からお誘いがあって出掛けて行って初めてマークXのG’sを見た時、正直「リアのブレーキが貧弱だなあ」と思った。イジるならここだなあと思っていた。
早速、強化ブレーキで有名なグローバルさんのHPで調べてみるとマークXGRX12#・13#用に強化ブレーキが設定されていたので、後先考えずに納車前に注文してしまった。
塗装はG’sのエンブレムの赤い部分を色見本にしてフジムラオートさんにお願いして仕上がったのだが、いざ取付けようという段になって「取付ボルトの径が違う」と連絡が入った。
グローバルさんのキットはM10のボルトを使っているが、当方のG’sのブレーキはM12で、「取付けようとするとキャリパーがガタついて中心を出すことができない」と言うのだ。
おかしいなあと思ってトヨタ電子カタログシステムで調べてみると、ブレーキのキャリパーをサスペンションのリアアクスルキャリアに固定するボルトが2012年12月を境にM10からM12に変更されている。M12用の穴が開いている部品にM10のボルトを通したんじゃ、2mmのガタが出て当たり前。当然、取付けセンターは出しにくいし、無理に中心を出して固定しても走行中の振動で中心がずれてしまう可能性もある。
重要保安部品なんだから、ちゃんとしとかないといけない。
これはG’sだけではなく、マークX全部のグレードに当てはまる事象だ。
マークXは2012年8月にマイナーチェンジして、10月にG’sが追加された。なぜ4ヶ月で(G’sに至っては2ヶ月で)変更されたのかわからないまま、とにかくグローバルさんにブラケットの作り替えを依頼した。
調べ疲れてヘロヘロになって風呂に入っていたら、ふと気が付いた。「2012年12月と言えば、クラウンがフルモデルチェンジした月だ」。
風呂から上がって、すぐに調べてみたら・・・やっぱり新型クラウンと部品が共用化されている。レクサスISも同時に共用化されているのだ。
どういう事情でボルトの径を太くしたかは不明だが、ボルトの太さが違うと言う事は、キャリパーのネジ穴だって違うから別部品だし、リアアクスルキャリパーとて、同様だ。新部品番号が、すべて新型クラウンの物と一致する。
GRX13#系マークX後期のリアのブレーキをイジろうという方はノーマル、G’sにかかわらず取付ボルトの径に注意が必要だ。レクサスISも同じ。
それはともかく、その時にG’sのキャリパー関連の部品番号を調べていたら、ノーマルグレードとG’sではブレーキパッドを押すピストンの品番が違う。
恐らくピストン径を大きくして制動力を強化したものとみられ、すなわち一見ノーマルに塗装しただけに見えて、実はちゃんとアップグレードされているのだ。パッドも専用の品番だから強化品のはずだ。
見た目は貧弱でも性能はきっちりアップさせている。それならキャリパーカバーでもよかったんだが、今さら遅い。
ブレーキキットは来てしまっていて塗装も済んでいるから、ブラケットの完成待ちで、フジムラオートさんに到着したら再び入庫だ。
G’sは、いい加減なことはやっていないと身に染みた。
Posted at 2013/03/19 01:00:38 | |
トラックバック(0) |
技術情報 | クルマ