2014年11月09日
ハイブリッドカーに乗っているのに燃費がイマイチという話を、時々聞く。「どれぐらい?」と聞くと「プリウスなのに20km/L、いかない」と・・・。本人は、そんなもんだと思っている様子だ。そんなことはない。オラのは安定的に24~25km/L、出てる。それも渋滞にしょちゅうハマっても、だ。
燃費が良くならない原因のひとつにアクセルを踏んだり戻したりして速度を一定に保っている、というケースがある。「踏んだり戻したりして」といってもベタッと踏んづけたのを完全に戻すんではない。それはさすがに本人にもわかる。
微妙な範囲で踏んだり戻したりしているんだ。助手席に座ると、一発でわかる。なんとなく身体が前に傾いたり後に傾いたり、それもわずかに感じる程度なのだが、弱い人だと酔う。
ハイブリッドカーならエネルギーモニターをチラッと見れば、エネルギーの出入りを示す矢印の向きや色が頻繁に変わる。
この場合、当然、微妙に踏むのがガソリンの無駄使いになっている。ドライバー本人はハンドルを握っていることもあって加減速を感じていないから、余計に厄介だ。クルマが加速しようとした途端にアクセルを戻す。エンジンの燃焼とトルクの上昇にはタイムラグがあるから踏んだと同時にトルクが上がるわけではなく、本格的に加速しようとしたと同時に戻すから踏んでた間に噴射した燃料は全て無駄になる。この場合はハイブリッドカーでなくても燃費が改善できる余地はあり、今回の主題ではない。
ハイブリッドカーの燃費を少しでも良くしようとするなら「クルマ任せにするな」という結論になる。そう、積極的に「B」を使う。
モニター表示が「エネルギーモニター」になっている人が結構多い。下の写真だ。

「DISP」のスイッチで「ハイブリッドシステムインジケーター」に切り替え、「TRIP」のスイッチでトリップメーターを表示させる。下の写真。

バーグラフのようになっている。アクセルを踏めば右に伸び、戻せば左に引っ込んで完全なアクセルオフだと左の「CHG(チャージ)」にわずかに入る。
この時、ブレーキが効くか効かない程度、ストップランプが点くぐらいに僅かに踏むと「CHG」の方にクッと伸びるのがわかる。更に踏み加えてモニターをチラッと見ると「CHG」の方に大きく伸びるのが解る。
早い話、減速の時は回生が優先されるのだ。しかし回生で0km/hにすることはできないから、速度が下がるにつれて「CHG」のバーの長さは短くなるが、そこはディスクブレーキの出番。
ブレーキペダルを踏んだ時の感触は「ブレーキペダルシミュレータ」という部品が担当する。その名の通り普通の油圧のブレーキペダルを踏んだ感触にするんだ。
またブレーキペダルの踏み具合、つまり踏込み量は「ブレーキペダルストロークセンサー」の担当。
ここまでは普通の運転だ。
「D」で走っていてアクセルを戻しても減速の具合が弱いと感じる人は結構いるようだが、弱いのではなく、ほとんど効いていないのだ。特にハイブリッドのバッテリーが満充電に近い場合、回生ブレーキも弱い。そこでブレーキを踏むと「CHG」に振れるが、すぐに停車するタイミングだ。十分にチャージされない。
前方のかなり遠くを見ておいてアクセルOFFの時に「B」に入れると、バーが「CHG」の方に伸びる。しかも、結構減速する。これで速度を落として、落ち具合が緩くなったらフットブレーキを踏む。これだけでも燃費は改善する。
もっと積極的にやるなら「B」のままで走ってみるといい。アクセルを踏んだ時は「D」と同じ状態で回生ブレーキもフットブレーキも引きずってはいない。その上、アクセルを戻したと同時に回生が強く効くから、結果的に減速時のエネルギーを熱で捨てることが少なくなる。ハイブリッドインジケーターのバーを見ていると、面白いようにバーが左右に動くし、ハイブリッドバッテリーの充電具合も、満タン近くを維持する。このバッテリーのエネルギーが、それ以後に積極的に、かつ自動的に使われるから結果的に燃料消費は減る。つまり燃費が向上する。
こうなれば「今日は積極的に走りたいなあ」とパワーモードに入れても十分ペイできる。エコモードに入れるより良くなる場合もあり、嫌々エコモードに入れるよりも気分的なストレスが無い。
正直に白状するとオラも最初は知らなかった。面白半分に「B」にチョコチョコ入れていたら、どういう訳か燃費が良くなってしまった、というのが始まりで、経験上、上に書いたようなことになるのが確認できた、というのが本音。
それと、妙なことに渋滞にハマると燃費が良くなるという、今までの観念では考えられないことが実際に起こる。ハイブリッドのバッテリーが常に満タン近く充電されていると渋滞での走行はモーターだけで走ってしまう。アクセルオフのときは、わずかでも充電する。当然バッテリーチャージは徐々に減るが、バッテリーの貯まり具合が一番下一本になるころには渋滞から抜ける場合もあり、ガソリンは(一滴もとは言わないが)使っていないのだ。妙な話だが事実は事実。
これまでオラの、この種のブログは実験的なものが多かったんだが今回は十分に検証した実話だ。
こうなると「B」の時の回生の効き具合を調整したくなる。先程出てきたブレーキペダルストロークセンサーとストップランプスイッチを使って、ブレーキペダルを踏んだと見せかければ理論的には可能だが、複数のコントロールユニットが絡むから実際にどうなるか不明。上手くいけば書いてみるつもりだ。
Posted at 2014/11/09 08:46:35 | |
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オレが思うこと。 | クルマ
2013年11月10日
最近、国内外を問わず自動車メーカーが真剣に取り組んでいるのが「自動運転」の技術。今日も総理大臣を乗せてアピールしたらしい。
人や障害物・他車を見つけて事故を回避する、信号も識別する、踏切でも賢く一旦停止する、運転しないから疲れない等々、利点はあるのはわからないでもないし、違反行為も減るかも知れない。が、人が運転する「手動運転車」と混在するのは危険極まりない。
こういう事象は昔からあらゆる業界で発生している。
事務作業がコンピュータ化に移行した時期、人間の処理とコンピューターの処理が混在し、計算が合わないなんてことは、どこの会社でもあった。しかも、どちらも正解なのに、だ。年末調整なんて1年に1回だから一発勝負で、帳尻が合わなければ徹夜に次ぐ徹夜。そのころのことだから、プログラムから見直さなければならない。他部署だったのが幸いだったが、給料が遅配になった、計算できないからって。
飛行機でも大きな事故があった。自動操縦で着陸しようとしていた台湾からの飛行機が失速して墜落した。
着陸位置を行きすぎると判断したパイロットが着陸のやり直しを試みたが、操縦桿を引いても機体が上がらない。反抗するように降りようとする。パイロットは更に操縦桿を引いた。だが、上がろうとしない。その時点で操縦桿は目一杯、引かれていた。その時、副操縦士が、自動操縦がONになっているのに気が付いてスイッチを切った。操縦桿は目一杯引かれていたから機首が急に上向き、失速して後部が地面に叩きつけられ、反動で頭から地上に突っ込んだ。目撃者の一人は機体が地面と直角になった(ありえないが)」と証言しているが、着陸体勢から急上昇すれば失速するのは決まってる。
これとて、一機の機体の中とは言えども、自動と手動の混在が悪さをしている。こういう場合は、パイロットが最初に操縦桿を引いたときに自動操縦が勝手に切れなければならないが、当時のエアバスインダストリーの考え方は「自分がやったことは、最後まで責任を持て」という設計思想で、間違いではないのだが人命には代えられず、以後、設計変更した。ボーイングは初めから、そうなっている。
お国柄の違いが如実に出てしまった一例だ。
産業界でも自動機械と手動機械が混在するときがあるが、一番危険なタイミングだ。オペレーターが多台持ち(複数の機械を同時に担当すること)のときに事故が発生した。自動運転側がアラームを出し、判断に迷ったオペレーターが手動の機械でケガをした。手動の機械は正常に動いていたのに、だ。
例をあげだしたら枚挙に暇がないし、自動化が悪いとも言っていない。自動化することで危険が減ることもあるし省力化もできる。が、自動と手動の混在が危険だと言っているだけだ。
いかに危険かはオラが書かなくてもプロと歴史が証明している。
自動車ということになるとプロ・アマ混在だから、何が起こっても不思議ではない。
今の自動車メーカーは、自社の技術のアピールにばかり気が行っているように見える。現状を見ないアピールほど、危険なものはないのだ。
人の命をかけてまで景気回復のネタにするのだけは、やめようよ。技術競争も、行き過ぎると危険だ。相手に勝つことばかり考えずに、現状を見るのが先だ。
今のメーカーは「恋は盲目」状態。「急がば回れ」で多角的に検討しないと、何が起こっても知らないよ。
自動運転のクルマは危険だから買わないって事態になるかも知れないのを、お忘れなく。
Posted at 2013/11/10 21:11:20 | |
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オレが思うこと。 | クルマ
2013年08月22日
最近、特に「みんカラ+」で、日本語、しかも単語レベルの間違いが多い。
ショップでPRも兼ねてるんだからさあ、正しい単語を書いてよ。
他人のことを笑って、実は自分が笑われていることに気が付かないなんて、情けないよ。
最近多いのが「こんにちわ」とか「こんばんわ」。正しくは「こんにちは」、「こんばんは」。
「こんにち(今日)は良いお日和で」の挨拶が短くなったんだから「こんにちは」。
「こんばん(今晩)は良い御月見日和で」で「こんばんは」。
ついでに書くなら「さようなら」は「左様なら、お引止めするのも・・・」が語源で昔の人は手紙の最後に「左様なら」と書く人が多かった。
公私を問わず、日本語の乱れが気になる今日この頃。
テレビの字幕やテロップでも「普通、漢字だろ?」というのが平仮名で書いてあって読みにくいこと、この上ない。
全部、平仮名で書いてあったら文章として読めるか?
一度、自問自答してみては如何かな?
Posted at 2013/08/22 21:59:42 | |
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オレが思うこと。 | その他
2013年05月02日
集団登校の列に無免許のクルマが居眠りで突っ込んで10人が死傷した亀岡の悲惨な事故から1年が過ぎた。
「危険運転致死傷」が適用されないのは未だに不思議でしょうがない。「無免許であっても、それなりの運転技能はあった」って、納得のいかない理由だ。
「運転技能はあっても、無免許は論外だ」という論法が、なぜ出てこないんだろう。その上、何日も寝てなくて居眠りしてたとは・・・熟睡していたんじゃねえのか?
ところで、この「危険運転」。最近に至って逮捕される例が増えている感じがある。ネットを見ていたら、しょっちゅう出てくる。
中でも気になったのはこれだ。
元々は出会い頭の事故とみられていたが、現車を調べると追突痕があり、調べてみると元彼が元彼女を見つけて(恐らく、男がフラれたんだろうて)、脅かしてやろうと執拗に煽ったところ、怖くてスピードを出して逃げていた元彼女が事故ったという話。再三追突していたんなら脅しのレベルを超えている。
危険運転どころか、殺人未遂じゃねえ?
衝突されて重傷を負った第3の女性は勿論、気の毒だが、元彼が煽っているとは知らずに怖くて高速で逃げていた元彼女も、ある意味、被害者だ。
こういう事例もある。こちら。
プロでもこれだから、情けなくなる。
やたらめったらと「危険運転」を適用すると、裏をかく奴が必ず出てくるから余計に危険になる場合もある(日本なら考えられる)が、事故に至らないまでも危険な運転と判断されるなら適用すべきだ。
最近はドラレコを付けている人も多いから、証拠はいくらでも残せる。煽られた側が「危険」と感じたなら、ドラレコの記録でも検挙するべきだ。「車間距離不保持」という違反もあるし「安全運転義務違反」ってのもある。
「我先症候群(われさきしょうこうぐん)」の日本人には法を守ることより自分優先で、とても文明国とは言えぬ。
増してや法は犯罪が起こってから処罰するための定規で、防犯のシステムは無いも同然なのが日本の実情。
刑務所に入れたら懲りるだろうと思ったら、余計に悪くなって出てきて再犯を犯す。そういえば「塀の中の懲りない面々」って小説があったなあ。
憲法と法律は別のものだが、守らねばならないことは同じ。5月3日を前に考えてみては?(政治家は別のことを考える日だから)。
日本は落ちていく一方、というお話。
Posted at 2013/05/02 01:05:46 | |
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オレが思うこと。 | クルマ
2013年01月01日
2013年が明けました。
昨年は妙な事件や出来事がありましたが、雲の切れ間から朝日が射すような一年になればいいなと思っています。
本年もよろしくお願い致します。
写真は公共放送のニュースから拝借しました。
Posted at 2013/01/01 07:25:41 | |
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オレが思うこと。 | 暮らし/家族