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爽快ツアラーのブログ一覧

2016年01月20日 イイね!

ひと工夫も技の内(備忘録)


eBayなどの海外サイトを見ていると、日本では販売されていない魅力的なパーツが掲載されている。

中には日本国内でも販売されていて、パクリかコピーか、OEMか、どっちが本物なのか分からない代物もある。異様に安い物は、避けた方が賢明なようだ。

今回は、JSK RACING Auto Accessories Int'l inc.というCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics.俗にいうカーボン)製の車体部品を得意とするメーカーのリアスポイラーの購入と取付けの記録。

下の写真で、下になっている方(幅が狭い方)がノーマルと交換する、言わば、本体。上になっている方(幅の広い方)がエクステンション(延長する方)だ。


メーカーのホームページの製品欄には「JSK STYLE CARBON FIBER ROOF SPOILER TWO LAYER FOR 2014 MAZDA 3 AXELA HATCHBACK」と表記されている。直訳すれば、差し詰め「MAZDA3 アクセラ・ハッチバック 2014年式用カーボンファイバー製2層式ルーフスポイラー」といったところだが、現行アクセラ・スポーツなら、付く。MAZDA3は、アクセラの輸出仕様の車名。

余談だが、カーボン製品にはウェットカーボンとドライカーボンがある。ウェットの方の作り方はFRPと同じで、加圧せず、自然乾燥だ。カーボンを使うのは外から見える一層だけだから、強度はFRPと同等か、ちょっと強い程度だと思っておいた方がいい。強度は含浸させているプラスチック(大抵、ポリエステル)に依存する。その内、高強度のものが出てくるかも知れないが、今のところは値段相応。エアロでも路面にガツンとやれば割れてしまう。ネジやボルトも、できれば避けたい。締め付けたら割れるのだ。カーボンを使っているのは事実だが、本来の強度はないから、カーボンの雰囲気を味わう程度と考えるのが無難。

ドライの方は型に、樹脂を含浸させたカーボンシートを何層も貼り、圧を加えながら炉で焼く。プラスチックは「熱硬化性樹脂」で、大抵、エポキシ樹脂。熱を加えて固めるタイプだ。時にはハニカムという、蜂の巣を平らにしたようなものを間に挟む。こちらは強い。FRPやウェットカーボンの数十倍。ただし、値段は天井知らず。

付けるルーフスポイラーは、当然、ウェットだ。原則的には2ピースセットのようだが、個別に買うこともできる。ノーマルのリアスポイラーを利用して安価で・・という向きには追加する方だけでも買えるし、ノーマルをカーボン製に代えたい方には純正交換の本体だけでも買える(通販サイトによっては出ていないし、数量限定の可能性も)。

最初は、ノーマルのリアスポイラーに追加するように出来ている製品だけを付けるつもりだったが、「リアウィンドウ両側の三角形の部分がカーボンになるし、見た目も揃う」という誘惑に負けて、 あとからノーマルのスポイラーと交換する側も追加で購入した。

よく考えてから買わないと送料が二重払いになったり・・・と無駄な出費が増えるし、いろいろなリスクも高くなる。場合によっては輸入消費税を掛けられ、8%をダブルで課徴される場合もある。

オラの場合、追加装着の方はeBayで、ノーマルと交換する方(本体と言ってもいい)はAliExpressになった。AliExpressの方は、送料がタダ。と、いうことで両者引き分けみたいな買い方になった。

その代わり、すぐに来ると思ったら大間違いで、ヘタすりゃ「35日」なんて書いてあったりする。輸送も、一時どこかに保管して、貯まったら発送、なんてこともあるようで、即納品でも1ヶ月掛かったという話も聞く。


本体とエクステンションを別々にするとこう、なる。

包帯のようなものは、破損防止のクッション。外すと「リアウィンドウ両側の三角形の部分」で、鋭角になっている。

エクステンション裏面には本体と合体させるためのM6のタップ孔が3ヶ所、ある(下の写真)。最大の問題は、本体・エクステンション両者をつなぐ3本のボルトが通る孔をどうやって正確にあけるか、だ。


本体の方は、純正との交換品として本体だけを使う人もいるから、ボルトを通す孔は無い。だから正確な位置にボルトが通る孔の追加工が必要になる。下の写真は、上手くセンターが合ったとしたら、2つのピースを合わせると、こうなるという仮合わせだ。




簡単に考えていたが、ボルトが通る面は、周囲は三角形の3辺が円弧、面はスプーン状のカーブになっているという具合。

丁度、OVER DRIVEさん(Odulaさん)にマフラーを付けてもらう日が近づいていたから、持って行って相談したら「ウチでなんとかしましょう」ということになった(マフラーに就いては、パーツレビューで)。実際、頼んで正解だった。「樹脂とカーボン繊維ぐらい・・・」とタカをくくっていたが、加工中に樹脂とカーボンが混じった粉が飛散するから、貸ガレージでやるなんて不可能、部屋の中なんて論外だ。オラは口だけ出すことにした。

朝一で持ち込んで、まず、マフラーを交換してからスポイラーに取り掛かったが、上に書いた3ヶ所の位置合わせで停滞した。

と、いうのは、「型紙を作って、穴の位置を写して・・・」までは3人とも同じ考えだが、穴をあける方に宛がう方向が解らなくなってしまうのだ。結局は、右から写した方を左に、左から写した方を右に宛がえばいいだけの話なんだが、曲面のカーブが反対向きになり、曲率が違っているかも知れないから、センターが合っているか自信が持てない。made in Chainaへの不信感もあって思い切りが付かないのだ。


ここで発案。とにかくボルトが通る位置に、細めのドリルであけて、ホルソー(下の写真)

で相手と合わさるのとは反対の面の孔を拡げ、様子を探りながらボルトを通す孔をあける(広げる)というのはどう?と提案した。センターがずれてしまったら、孔を大きめにあけて、ワッシャで調整すればいいし、型紙を忠実に合わせれば全部がずれることはあるまい。

口だけ出して、やるのはショップの男女2人組だから、なんとでも言える。結果はこちら。白っぽくなっているのは、樹脂やカーボンの粉が飛散したもの。しかも、エアガンで飛ばした後だ。先方2人組の女性が懸命に掃除していたが、当日は寒い日で、ユニホームに付いた粉をエアで飛ばすときがムチャ寒かった、と(笑。



これで中心合わせが楽にできる。これには別の大きな効果がある。

ボルトが3本通る部分は外から見える方の外板と、相手側と合わさる方の内板から成り、中は空で「あんこが入っていない“もなか”」の様な状態だ。加えて内外の面が平行ではないから、ボルトを締める時にボルトの頭が斜めに当たって、ヒビを入れてしまう可能性がある。走行の振動でヒビが広がって割れてしまうと、ボルトの締めが効かなくなり、最悪、外れてしまう危険性があるのだ。

提案した方法だと締め付けられるのは1枚で、相手面とも密着するのだから、締め付け力が分散して、割ってしまうリスクは少ない。

これで2つのパーツは無事に合体してひとつのブツになった。

車両本体への取付けには特段の問題は無かったが、ひとつ挙げるとすれば、固定ボルトを絞め込むタップ孔が、タップで切ったままで掃除されていない。金属製品なら切削油を掛けながらあけるから切粉(切り屑)は飛ばされてしまうが、プラ製品は切削油なんか掛けない上に間にあるカーボンが絡みついてしまう。ボルトがスンナリとは入っていかないのだ。ねじ込んだと思っていたら途中までだったとか、完全にねじ込まれていないと思って更にねじ込んだら相手側を割ってしまった・・・ということになりかねない。この辺が、made in Japanとmade in Chainaの品質の差と言ってもいい。

ま、3人がかりで、なんとか付けた。2人でもできそうだが、手が3本欲しい時が必ずあるから、プラスワンでちょうどいい人数だ。

形状が一番よく写っているのは、この写真かな・・・。


長さは、この2枚が参考になるかな?



Posted at 2016/01/20 12:05:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツ装着 | クルマ

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