
先日、エンジンの全バラを行いました。
腰下の部品がそろったので、今回は腰下まで組付けを行います。
腰下での交換作業は、「トランスミッション」「クランク」「オイルポンプ」「クラッチ」の交換です。
腰下の組付けは結構モンキー弄りの中でも難易度は高いほうです。
ボルトのトルク管理をしっかり行いじっくり組んでいきます。
まずは…

「
武川 TAF 5速トランスミッション」です。
純正4速から5速へ変更するのと50ccからボアアップするのでクロスギアレシオさせて乗りやすくさせるためです。
でも、このキットは、ネットでの評判はよくないですね…。歯欠けするってよく報告されてます。「TAF」って名称なのにね…。

4速から5速に変えるので当然ギアが1つ増えます。あと、スターターギアが純正に比べかなり歯数が多くなりクランクケース側面と干渉します。リューターを使って純正クランクケースの干渉箇所を加工してやります。

ミッションを組んだところです。
前回のモンキーは(10年前作ったモンキー)、88ccのボアアップキットを組んでました。
とても調子がよかったのですが、数千キロでクランクの大端部のベアリングが逝ってしまいました。
考えてみれば当然で、いくらカブ系のエンジンが丈夫って言っても50ccのクランクに90ccの排気量は耐えれるわけありません。
ってことで、今回は一応クランクシャフトも新品に交換しときます。中古のエンジンのクランクじゃどんな使い方してるか心配だし…。

ただ純正50ccのクランクをつけても面白くないんで、
「CD70」用のクランクシャフトをつけてみます。
このクランクシャフトは、モンキーのシャフトと完全に互換性があり取り付け関係とストロークはすべて一緒です。70ccなので大端部やシャフトの幅が50ccに比べ肉付きされており50ccを付けるよりかは耐久性が期待されます。

アキシャルシムです。クランクの横方向のガタを押さえるためのシム板です。
ばらす時クランクの横方向のガタが0.4mmありました。ちょっとガタが大きすぎるのでシムをベアリングの側面に入れてガタを抑えました。
一般的にあまりこのガタが多すぎるとクランクケースやクランクシャフトに過大な負荷がかかってしまいよくないです。0.1mm以下に抑えました。

L・R側のクランクケースを組みます。
ガスケットの残りカスをきれいにし油砥石で平面出しを行い、ボルトのトルク管理をしっかり行い確実に組んでやります。後から忘れ物があったらまた割るのめんどくさいですよ~w

「
武川 ビレットスーパーオイルポンプ」です。排気量をアップすることで発熱量が大きくなったエンジンに大量のオイルを循環させてよりいっそう冷却させてやろうって物です。同社では純正比1.8倍の吐出量をもったものが一般的だけど、今回のクラッチキットを付けるとこのタイプのオイルポンプが付けることができるのでこれを付けました。純正比3.0倍もの吐出量が得られるらしい。
次は…

「
武川 スペシャルクラッチキット」です。
このクラッチキットはクラッチディスクを1枚から5枚としクラッチ容量を大きくするだけでなく。クラッチの重量物を1次から2次へ移動しクランクシャフトへの負担を軽減する効果がある。
ボアアップすると1枚ディスクだと容量が足らないのは明らかなので交換は必要だけど、クランクシャフトへの負担が小さくなるのもうれしいパーツです。
ただし、「重たいクラッチ」と「重たいアウターローター」で釣り合いが取れてたクランクシャフトが片側軽くなって影響がないのかは(?)です…。

クラッチ取付け完了です。

アウターローター側の電装関係も取付け完了です。
これで、腰下の組付けが終わりました。
こうしてみると「武川」のパーツばっかりになってしまった…。
モンキーパーツの大手なんでしっかりしたものは作るけど値段が高い…。
クラッチを武川製にチョイスするとトランスミッションは武川製が必須。推奨オイルポンプは…。みたいな感じで芋づる式で武川製ばかりになった。
次は、腰上組みます。
腰上も武川製だけどね…w
Posted at 2013/09/11 19:57:40 | |
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