シリンダーヘッドガスケット交換
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さて、ブログの方にも随分前に書かせていただきましたが、相棒のK12マーチがクーラントを吹きだしました。
まずことは6月、みんカラである記事を発見したことから始まります。
それはヘッドガスケット漏れによるクーラントが吹き出したというもの。
初期症状としては
1.エンジンの温度が低いとき、アクセルを踏むとジョロジョロという流水音がダッシュボードの奥の方から聞こえる。
2.エンジンの温度が上がると流水音も聞こえなくなる。
というもの。
自分の車も全く同じような症状が出ていたため自分の車のエンジンルームを確認したところ、
3.クーラントが漏れたような形跡はなかったもののエンジンをかける前であるにもかかわらずMAXラインを超えている状態
でした。
以上の3点が恐らく予兆として確認できる点でしょう。
画像には見積書や、パッキンやシールだけではどの部品かわからないので交換してもらった部品図を上げていきたいと思います。(黄色い印の入っている部品が交換した部品、さらに赤丸が付いているのはディーラーで分解した際にタイミングがずれてしまったために無料で交換してもらった部品です。)
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そして事件は起きます。
軽井沢への合宿での約200km強。
アクセルを踏んでも前に進まない感じが。
上りの高速道路、男4人が乗り、泊まりの荷物を載せていればマーチならこんなものかと思って走り続けていました。
自分の場合、オーバーヒート警告灯が点灯しなかったのでこの時は想像もしていませんでした。
そして合宿所到着後、妙に熱を放っているボンネットを開けてみたところクーラントが噴出していました。
その時はあまり時間がなかったのでそのまま合宿所入り、時間ができたところで馴染みのディーラーに連絡。
漏れたクーラントはすぐに拭き取り、エンジンが冷めたら水でいいのでラジエターキャップから入れてくださいとのこと。
実はガスケット抜けの記事を見つけてから念のためストレートタイプのクーラントを500ml用意してありました。
そこでそいつを注入。
なんとエア抜きをしながら入れたらピッタリなくなりました。
このとき、リザーバタンク内はMaxラインを越えてクーラントが入っているのですが、エンジン側にはほとんど入っていない状態でした。
そして簡易的な故障の確認方法としてエアコンの暖房を温度最高にして温風が出るかどうか、ラジエターファンが回るかどうか確認しましたがどちらも違うようでした。
復路は運転に気を使いながらなんとか警告灯を点灯させずに無事帰ってくることができました。
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合宿から帰宅した翌日、ディーラーに持って行き相談。
以前持ってきた記事を再び持参し、きっちり読んでいただきました。
この時大事なことは、
1. K12マーチにこのような事例が多いこと。
2 .シリンダーヘッドガスケットが抜けている可能性があるのでそのことが分かるような検査をしてもらう。
ことでしょう。
自分の場合、やる気のない整備の人が出てきて「ガスケット抜けなら排気ガスが白くなる、やや甘いにおいがする。」などと言われ確認してもらいましたが、異常なしと言われてしまったのでこの確認方法はあてにならないのでやめてもらいましょう。
さらにガスケット抜けが判明した場合は、
3. 12SR用のシリンダーヘッドガスケットに交換してもらう。
ことです。
正確に言うと欧州車用のガスケットをオーテックが12SRに使用しているという事らしいのですが無意味に話が長くなるのでやめましょう。
それと標準車用の部品番号が一度変わっているそうなので対策部品である可能性が高いそうですが、インターネットで調べたところその部品も抜けてしまうそうです。
またディーラーで聞いた話によると、製品は何も変わってない場合でも値段が変わったために部品番号が変わることもあるそうです。
なのでもしかしたら「対策部品が出ているのでそれと交換する。」などと言われるかもしれませんが無意味になる可能性が高いのでこれもやめましょう。
しかも12SR用と標準車用のガスケットは値段も同じだそうですから、12SR用に交換するのが最も得策かと思います。
それ以外の方法としては、社外部品のマルホランドのガスケットも出ているそうなのでそちらに交換するのも一つの手段です。
それと以前ブログで、「1400ccではガスケット抜けは確認されていない」と書いたのですが「1400ccでも抜ける」というコメントをいただきました。
情報提供ありがとうございます。
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そして預けて数日で意外な事実判明しました。
「ガスケット抜けは確認できたが直接的な原因ではなく、サーモスタットの作動不良が本当の原因」だそうです。
本来ガスケットからガスが抜けただけではリザーバタンクの空気穴(今回クーラントが噴出したところ)から抜けていくためにクーラント自体は噴出さないはず。
直接的な原因となったのはサーモスタットがうまく作動しておらずそのためにクーラントが噴出したそうなのですが・・・。
サーモスタットの故障の原因はおそらくガスケット抜けによる高温のガスを浴びたせいでしょう。
クーラントを噴出したという例の人たちはやはりガスケット抜けで修理してますから。
ガスケット交換ともなれば普通はサーモスタットも交換するはずですが、見積書を良く見てきましょう。
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自分の場合、中古で購入した時点ですでに6年落ちであったために5年保証を受けることは当然できませんでした。
しかし平成24年12月現在、一部の車両は5年保証内であるはずですので、一度ディーラーに持ち込んで相談しておくことをお勧めします。
そして肝心の修理の結果ですが、ならし運転もある程度済ませましたが、流水音は一度も確認していません。
水温計はついていないので温度の確認はできませんが、以前よりもはるかに熱を持ちにくくなりました。
走行に関して言えば、回転数は上がりにくくなりましたが低回転域で粘りが出るようになりました。
中回転から高回転でもただ回っているだけではなく、しっかりと引っ張って行ってくれるようになったと思います。
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今回、記事を読んでくれた方々に上手く伝わったかはわかりませんが、自分のように旅行先でこのようなトラブルに見舞われて動けなくなったり、事故に発展するようなことが少しでも減れば幸いです。
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実際にクーラントを吹きだした画像は慌ててふき取ったために撮っていませんでしたが、どこから吹き出すのかだけはご説明したいと思います。
この画像はクーラントのリザーバタンクを車体の前から見た画像ですが、リザーバタンクの真ん中から車体左側に向かって吹きだします。(この画像では右に向かって吹きます。)
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