2021年04月03日
GRヤリスのエアロ類②
GRヤリスもエアロパーツが色んな会社から発表されてきました。
久々のblogはエアロパーツについて考察したいと思います。
エアロパーツって賛否両論ですよね。
例えば・・・
エアロパーツなんて重量増なだけで効果なんてない。市販品のエアロパーツにダウンフォースなんてブラシーボ。ただのドレスアップ目的だ。例え効果があったとしても高速道路やサーキットレベルじゃないと無意味だ。
僕自身、エアロパーツは決してブラシーボではなく非常に効果の高いものと認識していますが、上記みたいな事を決して少なくない人達に言われてきました。そういった人達は殆どが純正至上主義の方です。
いやまぁ、確かにドレスアップ目的のエアロパーツというのも多いんですよ。でも、だからといって、市販の全てがドレスアップ目的な訳有りません。
僕のNCロードスターにOdula(Over Drive)のカーボンGTウイング(ガーニーフラップ付き))やフロントカナードを使用していましたが、このGTウイングやカナードに関しても割とぼろくそに言う人は一定数居ました。GTウイングやフロントのカナード翼に関しては実際に装着してみると驚くほどに効果があり、街乗りレベルでも操作性が変化するレベルです。
これがサーキットなど競技レベルの話となると、効き過ぎて前後のバランスが取れなくなるといった事が出てくるレベルな訳ですが(実際にリア側のダウンフォースが強すぎてセッティングを考えないとアンダーが物凄く強くなり、足回りのセッティングではどうにも出来ずにフロントのカナードを追加する事になりました)、それらの人達に言わせると『レーシングドライバーでもないのに違いなんて分かる訳が無い』という話のようです。
ただのサンデーレーサー(笑)の僕レベルで信憑性も何もあったもんじゃありませんが、それでも分かる内容をブラシーボと言われたら実際に乗って比較してみればいいじゃないと思う訳です。
経験則ですがNCロードスターに限らず、ロードスター純正状態に適当なGTウイングだけを取り付けた場合、限定的なシチュエーションで安定するのは確かですが全体的には乗り難くなりました。
走るコースレイアウト次第になる訳ですが、僕のように効き量に対してのバランスを考えずに適当に付けると乗り難くなってしまうからです。今回の記事では僕のNCロードスターを例にしていきます。
当時走りに言っていたスポーツランド山梨・FSW・FSW(ショート)・本庄という枠組みだとミニサーキットの割合が多く、ガーニーフラップ付きのGTウイングでは効果が大き過ぎてウイングのセッティングはほぼ水平に近い一番効果が弱い設定にしてちょうど良いぐらいでした。
FSWのホームストレートのような速度域でもエアロパーツを付ければ最高速が落ちていったのは確かです。これはエンジン出力に対して、走行中に発生するダウンフォースが抵抗となってしまうためです。当たり前ですが走行中の空気抵抗が少ない方が最高速は伸びます。バイクの最高速チャレンジなんかでタイヤすら覆ってしまうカウルを付けるのも同じ理由です。
エアロパーツの役割というのは乱暴に分類すると、走行中の姿勢を安定させるためのものと最高速を落とさないためのものの2つでしょうか。それぞれ色々なアプローチがあります。
リアスポイラーで巻き込む空気をボディから遠ざけてドラッグを減らす。リアバンパーやタイヤハウスに発生した空気だまりを抜いてパラシュート効果を減らす。サイドスカートの類でボディ下部からの空気の流れを遮断する事で整流する。アンダーパネルを装着することで負圧調整や空気だまりを減らす・・・など、ドラッグを減らすだけでも書ききれないぐらい様々なアプローチがありますね。
一番良く分かりやすいのはやはりGTウイングやフロントカナードの類でしょうか。良く見る『改造車』!って感じですよね。これらのパーツは走行中・・・主にコーナーリングで姿勢を安定させるためのパーツですね。
例えばシケインなどコーナリング中の速度は下手すれば一般道レベルの速度まで落ちてしまいます。ジムカーナなどでもコースレイアウト次第ですが80km/h前後になる事はそれなりにありますし、エアロパーツというのは想像以上に効果を発揮している事が多いものです。
・・・さて、そうした内容を加味した上でGRヤリスのエアロパーツについて考えていこうと思います。(前置きが長過ぎ定期)
現時点でGRヤリスのエアロパーツを販売 or 発表しているのは下記の会社です。
GRパーツ(TRD)
PANDEM
Kansai サービス
HKS
TOM'S
Varis
ガレージベリー
LEMS
※ 他にもあるかもしれません
少し前にTOM'Sのエアロが発表されたときに少し書きましたが、個人的にはPANDEMを装着する予定はありません。僕にとっての日常性が無さ過ぎる為です。これと同様にガレージベリーさんのエアロもちょっと無いかなと思っています。この2社の場合は僕が購入したTE37 SAGA S-plus 18inch/9.5J/+45を使うにはPABDEMもガレージベリーもフェンダーに対して引っ込み過ぎてしまうからです。(うろ覚えですがPANDEM同様に10Jとかマイナスインセットレベルのホイール前提のエアロです)
そうするとKansai / HKS / TOMS'S / Varis / LEMSが残る訳です。
予め書いておきますがメーカー批判をする訳ではありません。
僕が欲しいと思っている内容に対する個人的な意見です。
見た目に関しては人それぞれですからね。
・LEMS
LEMSは素材がドライカーボンというだけで純正エアロ(GR)に比べてもあまりに装着する意味を見出せません。装着するとしてもフロント・・・フロントのダウンフォースがこれだけで満足するほどに向上するとは思えません。機能面だけをピックアップした場合、他社の製品を見てしまうとLEMSさんのエアロは純正の造形を崩したくない人のドレスアップ目的に近い製品に思えます。
・Kansaiサービス
同様にKansaiのエアロに関しても現物確認していませんが、フロントのカナードを両面テープ固定でも可としている時点で効果はそこまで高く無いのかなと思います。狙いとしてはHKSのようにフロントダウンフォースの確保とタイヤハウスの空気を抜くためのように見えますが・・・。(もちろんボディ加工によってボルト止めも出来るようになっています)ただし、フロントリップ形状や説明欄などを見るとドレスアップ目的が主になっているように見えてしまいます。
これは、リアゲートスポイラーに対しても同じことが言えます。GRヤリスのようなフロントヘビーなFFベースのホットハッチにリア側のトラクションを稼ぐためには少し効果が高めのウイングが必要ではないかと常々感じて居ますが、Kansaiさんのリアゲートスポイラーはダウンフォース確保よりもリア側の整流目的としている・・・とあります。純正状態に比べれば装着する事で十分な効果を得られると思いますが、セッティングの類が出来ない取り付け方法なので、更にダウンフォースを稼ぎたい場合には自作で何かしらの工夫が必要になってしまいます。
・GR + HKS + TOM'Sの組み合わせに・・・?
前回の内容で、純正フロントリップ(+タービュレーター)にHKSサイドスカート、リアは(センター1本出しマフラーが非常に気になるので)TOM'Sのディフューザーにしようかなと書きましたが、ディフューザー下回りのドラッグ対策の類が無さそうなのが気になっていました。勝田さん親子ベースとなるとラリー要素が強めになると思いますから、ディフューザー内よりタイヤハウスの空気を抜く方が優先されるのは分かります。
対してガレージベリーさんのディフューザーは、良く見るとダクトがあるんですよね。最低地上高が相当下がりそうで怖いですが別売りのアンダーディフューザーで整流効果も考えていそうなのは非常に好感が持てます。
センター1本出しマフラーが装着出来なくなりますが・・・TOM'Sのダクトと両立可能なのも非常に嬉しいところです。
・Varis
その他にも新しく発表されたVaris!ですね!!
個人的には現時点で本命に近いかなと思います。レギュレーション(もしくは保安基準)内でのコストパフォーマンスや格好良さと謳っていますが、盛り込まれている工夫の類は国内最高峰レースのエアロ開発で得たノウハウから蓄積してきたもの。流石の一言です。今もなおS耐車両に選ばれるエアロメーカーですから当然なのかもしれませんが・・・。
ガレージベリーさんと同様にディフューザーにダクト有り、TOMS'Sのダクトと両立可能。リアスポイラーは可変調整可能なフラップで、フラップを外してGTウイングを取り付ける事も可能という。FFベースの重量配分ですからフロント側のダウンフォースがコーナリング時のキモになってくると思いますが、現時点だとフロントよりもリア側のトラクションが抜けるように感じてしまうんですよね。そういった個人的な感想から、どのレベルのGTウイングまで必要になるか分かりませんが、可能性が残されているのは非常に好感が持てます。
サイドスカートに関してはTOM'Sと同じ考えですかね?
HKSさんのバージボードは(メッシュなどを使う事で)フロントタイヤからの飛び石対策にも使えそうなのですが、TOM'S / Varisさんが同形状のサイドスカートを出してくるという事を考えてみるとTOM'S / Varisさんの方が効果は高そうです。
フロントに関しては・・・TOM'Sさんよりも出ていそうですね(^_^;)
純正エアロが+35mm、ガレージベリーさんが+25mmなのでガレージベリーさんが使いやすそう・・・って訳でもないんですよ。フロントリップの類は装着時に最低地上高が下がってしまうんですね。既に出回っている情報からガレージベリーさんのフロントリップはセンター-35mmのサイド-30mmです。純正エアロはその辺りをかなり考えているのか-12mmと控えめです。
全長や形状からすると発生するダウンフォースは純正エアロとTOM'SとVarisが頭一つ抜けている感じでしょうか。RZHPの僕の場合は各種センサーの兼ね合いもありますし、バンパー交換のTOM'Sさんよりも純正エアロか、Varisさんのフロントが良さそうですね。後は、Varisさんの詳細次第かな。
車高は20-25mmほどで、そこまで下げる予定はありませんがキャンプなどレジャー用途も含めて考えると、上記にも書きましたがTOM'Sさんは各種センサー類の穴位置とのマッチングがあるので厳しい可能性があります。もちろんTOM'SさんですからRZHPのセンサー類と干渉しないように作り込んでくる可能性も残されています。(淡い希望)
VarisさんとTOM'Sさんの詳細次第というのは、最低地上高がどれほど下がるかに掛かってきます。どちらの会社も純正エアロ同様に日常用途まで考えて出してきそうな雰囲気があるので非常に楽しみです。ちなみにガレージベリーさんのフロントリップを僕が選ばないであろう理由はそこにあります。
Varisが本命というもう一つの理由がオーバーフェンダーにあります。
片側+8 mm のオーバーフェンダー・・・これです!
非常に不本意ですが、GRヤリスのフロント側は9.5J +45の組み合わせでは、タイムを狙っていくようなキャンバーを付けた際にショックと干渉する可能性が非常に高く、現実的な運用に関してはショック側で工夫を施すかホイール側にスペーサーを入れて外側に逃がす他ありません。(キャンバーを付けない純正状態であれば干渉しないと思います)スクラブ半径の変化は好ましくないのですが、片側+8mm逃げてくれるのであればキャンバーを3°付近まで付けても問題無くなる筈です。
日常使い用のホイールが相当引っ込みになるのが、見た目からして圧倒的にダサくなるので非常に悩ましい限りですが・・・。どちらにせよTE37 SAGA S-plusは競技用として買っているので、日常使いにするために買った訳ではありません。日常用にはBBSのRI-Aか?RAYSのG025??それとも別のホイール??
ひと先ずは純正状態でシェイクダウンして、足りないところを少しずつ補って・・・と行きたいところですが、現状で街乗りをしていてもフロントの反応が遅れるのは気になっているのでリップの類が欲しいのも事実です。足回りで調整も可能ですが、先に足周りよりもダウンフォースを一定のところで決めてしまってから足のセッティングを出した方が良い気がします。
ロト当たりませんかね(白目
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Posted at
2021/04/03 14:47:47
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