前回の続き [ 後半 ] になります。
予め書いておきますが、全てiPhone Xで撮影した写真です。スナップショットなので極力注意していますが手振れや水平なんて考えてません。一部、アプリで露光時間などを弄った写真もありますが、所詮はスマホのカメラなので程度はお察し下さい。
2日目、2ヵ所目の目的地は・・・そう!
野辺山宇宙電波観測所です。
実は、地元付近にあるのに関わらず、存在を知ったのはつい最近・・・。
友人に行こうぜと言われて初めて知りました。
考えてみれば野辺山の地理的条件を鑑みると、天体観測やこの手の観測所にお誂え向きな条件が揃っています。国立天文台で、この付近に筑波大の施設?があったので、筑波の産総研やロケットセンター(JAXA)関係かもしれませんね。
URLは
こちらです。
遠めに見えていたアンテナ群が徐々に大きくなってきます。
これらのアンテナ群はレールの上を牽引されて接地されたようです。
こういう雰囲気・・・大好きです。非日常感とでも言うのかな。ここにあるアンテナ群の殆どは既に任期を終えており、一部を除いては既に未稼働状態とのことです。長い間、天文学などの発展に寄与してきた世界的な施設です。本当に、お疲れ様。
アンテナの裏側から。構造体って感じがして大好きです...
SFにそのまま出てきそうな雰囲気がありますね。
良くあるSF物なんかであるように、何らかの事情で人類が衰退して文明レベルが下がった時に、今で言うO-パーツに分類されるのかな。こういった構造体はまさに人類の英知の結晶と言える気がします。
こちらは十字(正確には丁字型)に配置されたアンテナ群。
南北に220m、東西に490mに渡って等間隔に設置されています。
小さく見えますが・・・1つの大きさは直径80cmのアンテナなので、それなりに大きいです。これらは太陽の観察に使われたアンテナ群で、電波ヘリオグラフと言います。全部で84台が設置されており、1日8時間の間(太陽が出ている間)、連続観察を続けて黒点やフレアなど調査するのに使われていました。可視域の光を捉えるのではないので、雲など天候に左右されないのが最大の特徴です。
アンテナなんて電波を捉えるための集積装置に過ぎなくて、それを光学用途に転用しようと考えた人は本当に凄いと思う。確かに光は波として考えられるから、音なんかと一緒でパラボラ面を利用すれば収束する事が出来るし、原理は分かるけど・・・。僕達が理解出来るのは、先駆者が原理を見つけてくれたからです。ニュートンのリンゴなんかは良く言われる例えですが、当たり前のことを定義するってやっぱり凄い。
この天文台のメインディッシュ・・・45m電波望遠鏡が見えてきました。
圧巻の大きさです。1981年に完成しました。僕達が生まれる前ですね。
アンテナが真上を向いている時はメンテナンスなどで未稼働時です。
1996年に25基のBEARS(受信素子)を搭載する事になり、大幅な高速マッピングと精度向上が可能になったそうです。この45m電波望遠鏡によって、いくつもの新星間分子やガス円盤、ブラックホール存在の証明発見など世界的な観測成果を挙げたと説明にありました。
後にwikiで見て知ったのですが、IEEE(アイ・トリプル・イーと読みます)から
IEEEのマイルストーンに認定されたとの事です!これは世界的に25年間以上の成果・評価を受けないと認定される事はない・・・物凄い偉業です!
ちなみに日本からは100件以上がノミネートされていますが、身近で・・・直近で有名なところだとデンソーさんのQRコードでしょうか。他にも新幹線や黒部ダム(正確には発電所)、電車の自動改札、懐かしのVHS(今では聞かなくなりましたがビデオの事です)なんかが対象です。
あまり資料を載せるのは良くない事なのですが・・・。
しくみなので良いでしょう。調べれば出てくる内容ですし。
・・・ん?
コリメータ・・・?
周波数選択ミラー・・・?
ちょっと待とうか、このサイズの??
えーと、外観からパッと見た感じだけど、副反射鏡から収束された光線の直径って、少なく見積もっても1mはあるよね・・・?1mオーバーサイズのレンズとミラー・・・周波数選択って書いてるからフィルターもかな・・・??これだけの大きさだとフィルターよりはスリットで分光してる可能性もあるけど・・・。
どちらにせよレンズ1枚ですら考えたくもない金額になりそうなんだけど...
しかも当時の技術で、でしょう?今みたいに5軸の超精密加工機がある訳じゃないし、それを45mクラスのパラボラアンテナから集積された光線を0.1mmの狂いに収めてる???そんなの絶対に触りたくない・・・考えただけで寒気がするレベルの金額にならないかな・・・。対候性とか考えると通常のガラスレンズではないだろうし、金属鏡面ミラーでもないと思う・・・特殊鉱物へのコーティング仕様か・・・な?この45m級を作るのに掛かった費用っていくらなんだろう...
おっかないから考えるのを止めましょう^^;
復元された電波望遠鏡1号
日本で1949年に国立天文台(三鷹)に設置されていました。日本の電波天文学の礎です。約9年前、2011年にこちらの復元された電波望遠鏡1号で太陽からの電波を受信に成功しています。
これらの設備が現存しているのですから・・・当然、維持費もかなりの額になりますが・・・財政難から観測所の存続が危うくなっているそうです。この手の研究施設は直接お金を生みません。維持費は掛かるのに、お金を生まず・・・成果が出ても直接的なお金に結びつかないのです。それ故に政治屋からすると無駄な施設と捉われてしまいがちです。
クラウドファンディングにて寄付が開始されているようです。
もしも、天文に興味がある方・・・こういった圧巻されるような施設が無料開放されていることは殆どありません。非日常を垣間見ることが出来る数少ない場所だと思います。寄付はしなくても良いと思います。ですが、野辺山に来た際には、一度は寄って観てください。個人的には、星景写真を撮影するのにも良い場所じゃないかなと思いました。
この時点で時刻は15:50頃・・・。お昼ご飯食べ損ねました(汗
急いで友人達とNANA'Sに向かって、夕食の買い出しに向かいます。
村にあるとは思えないレベルのNANA'S
いそいそとキャンプ場に戻って夕飯の支度を始めます。
お腹がペコちゃんだったので、写真があまりありませんでした(爆
すぐに食べられるROCKは腸詰屋で買っておいたソーセージを焼く。写真に残っていませんでしたが、スモークとチョリソーだったかな。各2本ずつ。
僕が買って来たラム肉を源タレで漬け込んだものを焼きます。源タレとは青森県で割と使われているスタミナ源のタレの事で・・・僕の実家は何故か源タレを良く使ってました。
旨けりゃ細けぇことは良いんだよ!
箸休めに明太子を焼きます。
微妙に汚い・・・。
ご飯がマッハで消えました(汗
一味が欲しかったかな・・・。
BBQっぽくという注文があったので串焼きに、これでラム肉は打ち止め。全部で900g近くあったのですが、男が3人もいればペロリ。昼も食べてませんでしたしね(汗
友人がダッチオーブンで煮込んだビーフシチュー。
牛のすじ肉で作った方が美味しいのだけど、
下ごしらえが面倒と言われてしまったのでカレー用のカット済みを使う事になりました。(
野菜の皮向いたり、切ったり調理の8割以上は僕がやったので、友人は本当に煮込んだだけだけどな!下ごしらえが面倒もなにも何もしてないだろ!!)
流石に昼を食べてないとは言え、酒飲んであれこれ食ってれば食べきれません。ビーフシチューは買っておいたパンと一緒に翌朝の朝食行きとなりました。
この日は最低気温が一桁台になると聞いていたので、早めに床に入りますが、この日に泊まりに来ていたバイカー集団が遅くまでどんちゃん騒ぎ・・・。友人達は割と早く眠れたようなのですが、23時を過ぎても五月蠅くて眠れず・・・。
漸く眠ることが出来たと思ったら3時頃に目が覚めてしまいトイレへ。恐ろしい寒さでしたが、空を見上げると寒さを忘れてしまうような星空が広がっていました。久々に口が空いたまま放心してしまうような星空でした。
なんとか写真に撮れないかと思うが、雨の出発&行き先が川上村だったこともあり・・・転倒などのリスクを考えた結果、一眼レフは持ってきていません。持っている撮影機材は携帯のiPhone Xのみ。露光時間など弄れるアプリを入れてあるので多少は凝った写真が撮れますが、所詮は携帯のカメラとセンサー(iPhone Xレベルだとそこまで大したものは撮れません)
1枚目(編集しましたが碌に写ってません...)
寒い中、可能な条件を見つけて1時間ほど・・・。
後で知ったのですが氷点下だったようです。
簡易的に編集しても碌な写真が撮れない!
三脚の類も無いので手持ちだと、どう頑張っても露光時間を増やせない。
2枚目(手持ち条件で撮った写真を編集した限界がこんなもんでしょう)
多分、星景写真を撮るのに最高な条件が揃っていたと思います・・・。
GRヤリスが納車されたら、三脚と一眼レフ持って撮影に行こう。
比較的明るかったので焦点を合わせやすかったのは人工衛星・・・かな?
liliorz
翌朝、朝食を食べて早々に片づけを始めます。僕は問題ありませんが、友人達は千葉に戻るので早く帰らねば中央道が死んでしまいます。そんな慌ただしい片付け中に闖入者が・・・(汗
ムカデの幼虫???
成虫はおっかないですが、幼虫はなんか可愛い(汗
ギュギュっと縛ってパッキング完了。雨の中で設営したのでグランドシートの裏側はかなり濡れていました。撤収は化繊毛布などと一緒に乾かしたりして1時間ぐらいかな。ここでは語っていませんが、装備重量が多過ぎると地面次第でスタンドが自重を支えきれずに地面に刺さっていき倒れそうになります。傾きがある駐車場でも倒れそうになります。これも積載によって重心位置が高くなったことに起きる弊害の一つです。
写真にはマシになるよう泥や落ち葉の類は落としてありますが、洗えたわけではないので恐ろしいほど泥まみれなTRACER900GTです。『何がヤバかったか』って?
①ラジエーターガード
泥と落ち葉の混合物でパックされていて、ラジエーターコアが見えない。表面を拭った後で、クッカーに組んだ水をぶっかけて暫定的に汚れを落とす。
②前後フェンダー・リアマッドガード
泥と落ち葉の混合物でタイヤとのクリアランスがほぼない。枝なんかで突いて掻き出し、クッカーで水をぶっかけて暫定的に汚れを落とす。
サスも砂なんかが入ると嫌なので可能な限り綺麗にしてあります。
摺動に問題無い事を確認した上で走行可能な状態と判断、積載しました。
チェーンも事前に注油してあったのですが、雨と泥で洗い落とされてしまったのか・・・微妙な具合。一刻も早くメンテする必要があったので、友人達と一緒に風呂に入らず、キャンプ場でお別れして速攻で甲府に戻ります。
家に戻ると荷下ろし→風呂で自分の汚れを落とす
いつものお店にバイクで出発。シャバ代として例のごとくお菓子を補充。
高圧洗浄機などを借りて洗車。
他のお客さんもグロムで来店→一緒にバイクを洗う事に
泥の類は殆ど洗い落とせたので、社長にお礼を言って帰宅。
帰宅後、チェーンに注油して全行程終了です。
翌日、全身が筋肉痛に見舞われたのは言うまでもない...
着実にオッサンへの道程を辿っている気がしてならない...
そろそろジムでも通うか・・・。