TOM'Sからエアロが発表されましたね。その数日前にはHKSからも。
勝田選手のTwitter(TOM'S)
TOM'SからS耐車両のスワンネックタイプが出るか!?と思っていたので、
肩透かしな気分は否めませんけれど・・・。
これはこれで格好良いのですが、ミニ四駆っぽさがあるような( ̄▽ ̄;)
今日の内容としては発表されたエアロについて書いていこうと思います。
① フロントバンパー
個人的に残念だったのがフロントバンパー。
カナードが一体成形されていますね。
僕のようにTSS車両の場合は、バンパーの金型精度や組付け次第で面倒な事になります。可能ならTOM'Sのような一体成型品よりもHKSや純正エアロパーツの方が嬉しいです。
純正オプションのGRパーツと比べるとHKSやTOM'Sの方がダウンフォースは強そうですが...TOM'Sはフロントのオーバーハングが伸びていそうなのとフロントバンパー自体の最低地上高がかなり下がっていそうなのが個人的にNGです。
純正エアロがタービュレーター(ボルテックスジェネレーター)で負圧を発生させることでダウンフォースを嵩上げしているのに対して、TOM'SさんはHKSと同様にカナード類による正攻法?でフロント側のダウンフォースを上げてきたようです。HKSのカナードによる圧力分布を見る感じではタービュレーターと比べるとカナード付近には斑がありそうですが、恐らくはTOM'Sさんのフロントバンパーも同じ傾向だと予想します。
開口部などは流石にTOM'Sさんの方が大きそうですね。競技関係を考えると冷却面ではこちらの方が良さそうでもありますが、一般的な用途を含めると冷却系にダメージが入りやすいとも言えます...(網の類を取り付ける事でダメージを減らすことも出来ますが、それをやると意味も薄れてしまうので)
僕の場合はレジャー用途・・・キャンプや雪山を含めて考える必要があるので、フロントに関しては様子見かな。うーん、HKSのフロントリップを加工して純正OPのタービュレーター・・・追加とか?そこまでするなら僕の場合はフロントは純正エアロの方が良さそうかな。
② サイドスカート
サイドスカートに関してはHKSやTOM'Sどちらも割と好印象ですね。付ける意味合いがあまり感じられない純正エアロと比べても、見た目と言うよりは機能性的な意味です。HKSのサイドスカートと足して2で割ったような形状だったら即死だった...GRヤリスは純正状態でフロント側タイヤハウスのエアを効率よく抜けるような工夫が凝らされており、各社共に活かすorそのままにしているようです。
HKSのサイドスカートはF1と同じようにバージボード(bargeboards)を付けたようですね。先ほど、GRヤリスはフロント側のタイヤハウスのエアを効率よく抜くように工夫が凝らされていると書きましたが、このパーツを追加する意味はフロント側から排出されたエアを整流する点にあります。
排出されたエアは乱流となってしまいボディと接触した際に、既にボディ表面に沿って流れている空気の流れを邪魔してしまいます。(部分的に負圧が発生したり、正圧が発生する状態になります)GRヤリスの特徴的とも言えるリアフェンダーが、フロントに比べてこれでもかと強調している理由の一つとして、このフロント側から排出されたエアを意図的に当て易くしているのではないかと思っています。この事からHKSのサイドスカートに追加されているバージボードは、フロントタイヤハウスから排出されたエアを更に整流してボディに沿ってリア側へ流す意図があるものと思われます。
TOM'Sさんは、どちらかと言うとバージボードを使わずにサイドスカート後ろ側に設けたHKSよりも大型化したスポイラーを使う事で、リアタイヤハウス内にエアが巻き込まないようにしている・・・のかな?写真だけでは意図が掴み切れませんね。
③ リア側
TOM'Sさんの方は、純正バンパーに穴開けダクトを追加ですね!個人的にはこちらの方が機能的にも優れていると思います。ちなみに純正エアロのリアディフューザーもGRマフラー?の為だけに作られた空力効果は無意味の残念パーツと思っていましたが、見えない部分にアルミテープチューニングが施されています。TOM'Sと純正エアロでは空力的に考えられたパーツと思います。
対してHKSではバージパネル付きのリアアンダースポイラー(左右2分割)を追加しています。こちらもリアタイヤハウス内から出てくるエアを利用したエアロパーツと思われますが・・・効果はあまりなさそうに感じます。
理由としては純正ディフューザーのドラッグを解消した訳では無く、リアタイヤハウス内のエアの抜け方を考えると・・・無いよりは合った方が良いと言うレベルの代物と思われるからです。
リアバンパーの汚れ具合に関しては、TOM'SもHKSもどちらも厳しい気がします。リアダクトの類ってエアが抜ける分だけ乱流も発生しやすくなってしまい、バンパーが汚れやすくなるんですよね。
僕の場合は、リア側に関してはTOM'Sさんかな。
ちょっと工夫はしたいですけれど。
④ リアウイング
純正エアロはフロントリップを購入すると付いてくる純正スポイラーにガーニーフラップもどきのゴムモール?効果はめっちゃあります。ドラッグもそこまで大きく掛からないけれど効果は高くなります。
後は見た目。
個人的に競技走行レベルで試乗したGRヤリスで感じるフィーリングは、
リア側の接地感が弱く感じます。FF的な重量配分的や純正状態の足回りの所為だとも思えますし、リア側のダウンフォースが足りていないのでは?とも感じます。そう言った意味でも大型のスポイラーが欲しいと感じるところです。
そう考えていくとリアウイングに関しては
HKSさんは個人的に論外です。
GRヤリスのテールランプ周りはカナード翼の効果を持たせていると聞いている為、中段に配置するリアウイングの効果はそれなりに高いと思います。・・・が、車の後部というのはボディ形状に沿って流れてきた空気が合流する終着点でもあります。リアウイングが後端部の上段に設置される事が多いのは理由があるからです。ステーの形状・ウイングの形状・取付位置すべてに意味があります。
中段に配置するという事は、ボディに沿ってきた空気のみを対象とするという事です。GRヤリスの場合は通常よりルーフラインを下げられており、リアスポイラー(上段)に空気が当たりやすくしてあります。
先ほどのリアフェンダー形状やテールランプ周りのカナード翼の効果も相まって中断配置の効果もそれなりに高いとは思いますが、中段ではガーニーフラップ付きでもダウンフォースが足りず・・・バランスが悪くなってしまうのではないかと考えてしまいます。HKSさんは風洞実験の類を絶対に実施していると思いますが・・・何故この形状で、何故この位置に付けたのか理解出来ません。
それこそ未発表の上段GTウイングの類が残っているとかなら理解も出来ますが、それであればガーニーフラップを中段には着けなかったでしょう。このエアロキットではフロントバンパーのダウンフォースとのバランスが取れなくなってしまう気がしてなりません。悪戯にリアの気流を乱すだけに思えてしまいます。
対してTOM'Sさんの方は・・・可もなく不可もなく・・・でしょうか。
HKSさんに比べれば遥かに装着する価値があるように感じますが、実物を見てみないと判断が出来ません。それは角度的な意味でもありますし、スポイラー両端部に取り付けられているカナード部が前方から見た時、コーナリングを想定した時にどうであるか不明だからです。
勝田選手親子の意見が詰まったエアロと聞いているので、ラリー目線でも効果の高いパーツであるとは思いますが、これからも手直しが入っていくと言うことなので注目はしていきたいと思います。
・・・せっかくならROOKIE Racingの車両のように
スワンネック型が欲しかったです( ̄▽ ̄;)
・・・Wellpine MotorsportさんのWRCレプリカウイング??FRP製が補強込みで6 kgぐらい?WRCカーと殆ど変わらぬ形状なので効果は折り紙付きだけど高過ぎる・・・!FRP塗装有りで40万ですよ・・・liliorz
後はサーキットだとリアのダウンフォースが強過ぎ問題な気がする。ラリーに最適化されたウイングだと思うんですよねぇ・・・めっちゃ格好良いけれど。ショートサーキットやジムカーナレベルかな?
逆にこのレベルの方が相性が良いまであるかもしれんからリアウイングについては、HKSさん以外は本当に何とも言えない。今後に期待ですかね。
独り言ですけれど、GRパーツでスワンネック型のリアウイング出ませんかね?(;^ω^)
独り言なのに声が大きい気がするって?HAHAHA...目の錯覚ですよ