
ミハエル君はラスカスでアンダーステアを出した。
車載カメラでステアリングの動きを見ると、クリッピングポイントに向け最初に左に切った際に、僅かにガードレールに寄り過ぎた嫌いがある。上方からのカメラで見ると、リアが流れてオーバーステアが出たようにも見える。
修正の為、ステアリングを中立付近に戻すが、この時間がやけに長いように感じられる。
再び右にステアリングを切るが、ここで右フロントが若干ロック。しかし、この時点ではまだ大きなアンダーは出ておらず、そのまま行ってもラスカスは充分に曲がり切れる様に思える。
不可解なのはここでまたステアリングを中立付近以上に左に戻している事。しかも結構長い時間。カウンターと呼ぶにはチョッとね、っていう感じ。リアも流れているわけでもないし。
そしてガードレールが迫ってきた時点で再度右にステアリングを向ける。ガードレール直前でマシンは停まるが、そのまま行ってガードレールにキスするか否かは非常に微妙。
停まった直後にミハエルはステアリングを若干左に戻す。まるで、このまま進んだらガードレールにぶつかってしまうから停めたんだ、と主張する様に(←考えすぎか)。
直後一瞬マシンは後方にバックする。しかしこれがリバースギアによるものか、地面の傾斜によるものかは不明。
その7~8秒後にマシンが“ガクッ”という動きをしているので、ここでエンジンストールした(させた?)ものと思われる。
コースアウト直後に映し出されたフェラーリのピットクルーの内の2名が笑っているのに注目。
今宮さんが、“今何かに接触しませんでしたか?コース上に白いものが…”とコメントしているが、検証してみるとそれはイン側の縁石を見間違えているものと思われ、ミハエルにマシンダメージは無いように思われる。
う~ん、微妙です。単なるドライビングミスのように見えなくもないが、ミハエルほどのドライバーならこれを演出する事もさして難しくは無いでしょう。
いまだ審議中だというミハエルの問題がはっきりするまで、決勝グリッドは決まりません。
そのシューマッハの審議が始まってから、8時間以上が経過。現地時間、午後10時30分(日本時間:午前5時30分)を過ぎても、FIAからの発表はないそうです。
スクーデリア・フェラーリ・マールボロは、現在チームのドライバーであるミハエル・シューマッハが、モナコGP公式予選最終ピリオドでのラスカスコーナーでのストップについて審議対象となっているため、レーススチュワードからの審議結果発表が行なわれるまでは何のコメントも発表しないことを明らかにしています。
最後にビルヌーブのコメントを紹介。
『あれは故意であって欲しい。何故ならワールドチャンプがあんなアマチェアのような単純なミスを犯す様であれば、誰もスーパーライセンスを剥奪することなんて出来ない。あんなミスを犯す様な人間がF1ドライバーになって欲しくない』
う~ん、辛辣ですな(笑)
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2006年F-1シーズン | クルマ
Posted at
2006/05/28 07:08:35