
貴方は最終ラップの最終コーナーを立ち上がるアロンソのR26を見ましたか?
最終コーナーのクリップを抜けてアウトにはらむ瞬間に、一瞬フロントのグリップを失い、アウトに飛び出しそうになったマシンを、微妙なステアリング/スロットルコントロールで立て直し、直後にフィジケラとトゥルーリを従えて何事も無かったかのようにチェッカーをくぐりました。
最終ラップ、最終コーナーの、最後の最後までアロンソは極限の状態で戦っていました。そして掴んだポジションは5位…。2006年F-1シーズンは、このドイツGPで新局面を迎えました。
レース詳細は書くのはやめましょう。根っからのF1ファンならばこのレースが意味するものは理解していたでしょうし、結果もシーズンの流れを決定的に変えるものである事は明白でした。
現時点でアロンソはミハエルを11点リードしていますが、シーズンの流れはミハエル圧倒的優位の状況となりました。次戦ハンガリーは一週間後、ルノーは移動だけでおおわらわ、チーム体制を立て直す暇もありません。
アロンソは予想したほど重いタンクではなかった。あれが精一杯の予選タイムだったのですね。
マクラーレン/ホンダの復活もフェラーリにとって追い風。マッサ以外にもミハエルとアロンソの間に割って入る可能性のあるドライバーが増えたという事です。ミハエルとジャン・トッドがにんまりと笑う姿が目に浮かびます。
マッサも立派でした。もともと実力派のドライバーですが、やっと本領を発揮してきました。表彰台で国歌演奏中にも係わらず、ミハエルとマッサがまるで恋人同士の様に笑顔でお互いを讃え合っていた姿が忘れられません。
次戦ハンガリーもまず間違いなくこの流れでいくでしょう。という事は、ポイント差は一桁の、しかもかなり小さな数字になることが予想されます。トラクション・サーキットが苦手なルノー。ハンガリーは名うてのトラクション・サーキットです。
さあ、どうするアロンソ!? 私は勿論アロンソを応援してます。理由?理由は以下の5点。
①私がF1に興味を持った時代はフェラーリ鳴かず飛ばずの時代でした。従って私はフェラーリにオーラを感じません。
②フェラーリのように資金潤沢で、金の力にモノを言わせるチームはちょっと…
③レーサーとしてのミハエルの実力は認めますが、スポーツマンとしてのミハエルには疑問を感じざるを得ません。古くからのファンならば、その理由は良くご存知のはず。今でも時々片鱗見せるもんな。今回の予選でもやってくれたし。その点アロンソはクリーンです。
④アロンソには、セナとは異質だが、セナと同等くらいの天賦の才能を感じます。
⑤フェラーリのようにFIAとつるんでいるチームはちょっと…
ま、以上は私個人の全くの私感ですが…
さぁ、逆境のアロンソがどのように牙を剥くか?状況は圧倒的にミハエル有利です。
今シーズン限りでF1を離れるミシュランが、BSほどの情熱を持って今後タイヤ開発をするとも思えません。
フェラーリよりも数割資金力が劣るルノーが、フェラーリほどに新パーツを開発出来るわけもありません。
今回のマス・ダンパーのように、“出る杭は打たれる”的にFIAに意地悪される可能性もあります(しかし、マスダンパーは次戦ハンガリーから認可されるという噂も…)。
こんな逆境だからこそ現役ドライバーNo.1の天才の片鱗をアロンソには見せて欲しい。
魅せてくれ、アロンソッ!!
Posted at 2006/07/31 00:24:23 | |
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2006年F-1シーズン | クルマ