
風邪の微熱で頭がボーっとしています。
寝込むほどではないのでPCの画面をぼんやり見つめています。
そこで久々に
“F-1全史”シリーズでもやってみよう。
7ヶ月ぶりです(笑)。やっと1970年に突入。
ヨッヘン・リント。言わずと知れた、天国でF1チャンピオンになった男。
それまで最速ドライバーのひとりと言われながら、なかなか勝てなかったリントだが、前年秋のアメリカGPで初優勝を遂げると、堰を切ったように勝ち始める。第3戦モナコから第8戦ドイツの間に5勝をマーク、ぶっちぎりだ。
途中からロータスが投入した革命的マシン、ロータス72との相性も良く、第10戦イタリアGPで早々と彼のチャンプが決まる筈だったが…
予選初日のパラボリカで彼は逝ってしまった。
この年も多くのF1ドライバーが命を落としている。
リントの他にも、ギュンティがフェラーリ312PB(懐かしい!)を駆ってトップ走行中にマートラと激突。マクラーレンの創始者、B.マクラーレンがCAN-AMのテスト中に事故死。オランダGPではピアス・カレッジが亡くなっている。そういう時代だったのだ。
私はこの年中学生になったばかりだったが、F1ドライバーになったら3人に一人は死ぬものだと本気で思っていた。
コンストラクターとしてのマーチが誕生したのがこの年。4人の創始者(ロビン・ハード/マックス・モズレー/アラン・リース/グレアム・コーカー)の頭文字を取って名づけたチーム名だということは近年知った。モズレーはこの頃から頑張ってたんだね。
ケン・タイレル(敢えてこう発音する)がタイレル・チームを旗揚げしたのもこの年。
さて、シーズンの話に戻る。リント亡きあと、フェラーリのイクスが追い上げ、計算上は逆転も可能な状況となる。アメリカGPで2位を走っていたイクスは燃料系トラブルでピットイン。あきらめないイクスは12位から驚異的な追い上げを見せトップに迫る。
が、勝ったのはロータス72に乗る新人フィッティパルディ。後輩の活躍により、リントのチャンピオンが決まった。
コーリン・チャップマンに再び笑顔が戻った。
Posted at 2007/05/19 22:09:42 | |
トラックバック(0) |
F1全史 | クルマ