あの320さんが佐渡に用事があったついでにこちらまで足を伸ばすのでお時間ありますか?とご連絡が有り慌てて迎撃態勢を整え今回は御大と二人で御出迎えすることにしました(笑 平日だったのでガッツリコースは出来なくて今回はまったりはんなりコースでの視察程度で、また改めてお越しの際はガッツリできればと思います。
待ち合わせは御大の駐車場にし少し出遅れたぐらい堂が到着した時には既に320さんと御大が立ち話していました。しかしこうやって見るとVTCはデカイ!それが4インチほど上がって鼻先と尻に装備品がるので更に大きく感じます。
立ち話をしながら今日はどうするか?という中でお宿を探すことになり駅前は満杯で漸く見つけたのがぐらい堂社屋の裏山の頂上にある元公共系のお宿に決まりました。ここなかなか頑張っていて良いところでしかもぐらい堂社屋から気合を入れれば歩いていけます(爆
ならばと一旦チェックインだけ先に済ませようと言う話になり320号で3名乗車で出発です。320さんからのご要望で是非車両の見解を聴かせて頂きたいとの事でしたので、不肖ぐらい堂がハンドルを握らせて頂きました。

以前おっとぅさんのとtoysさんのVTCは試乗させて頂いたので大体の感じは認識しておりましたが、リフトアップでのVTCは初めてで色々と興味ある所でもあります。よっこらしょと運転席によじ登り着座するとそこは320さんのワールドで様々な仕掛けが有りおいおい聞いていく事にしましょう。
しかしこのVTCはほんと高級車で同じフレームの実験号とは世界が違います。エンジンを始動するとTB48DEが目覚め4.8L直6の貫録を見せます。Y60なら切り返しが必要な何時ものポジションからのスタートですが、一回で曲がり切れるのがY61の大きな特徴でこの巨体が案外扱いやすく感じます。
しかし大きなボンネットで洗車やワックスがけをする気が萎える広さですね。軽くアクセルに足をのすると285/75R16を履き2.6㌧の巨体がスルスルと加速しこの重さを感じないのが流石大排気量ガソリンで、ヂーゼルはターボでもどうしてもよっらしょ感が出ます。
Y61の広いトレッドが更にマイナスオフセットホイルによってトレッドの拡大が行われているのでリフトアップの重心高の上昇による厭らしさを感じにくくなっているのがポイントですね。ランチョ調整式の減衰を控えめに設定した独特のふんわり感とこの重量とトレッドからくるマイルドな揺れは正にクッションが良い高級乗用車、エアサスのバスの雰囲気でオヂサン達のまったりはんなり会合には最高ですね。
御大も乗るや否やこれ欲しい!とVTCの進化にノックアウトされたご様子で、後でハンドル握りますか?と聞くとそれをすると本当に欲しくなるので止めておきますと(笑 なんなら大BMW様と車両入替で如何でしょうか?(爆
大通りに出て軽くアクセルを踏むとこの巨体が軽々と加速します。タイアと車両重量故に痛快とか俊敏と言う訳にはいきませんがこの雰囲気に見合った良い意味でのジェントルな加速をし燃料さえ気にしなければ誠に幸せな時間です。
285を履いてますが、ダウンブラケットとステアリングジオメトリ、剛性がY60より見直されているので特段ハンドルを取られる感じも無く、強いて言えば若干の左走りがあり時折これの修正が必要という感じでした。これらはパーナルロッドの位置決めを追い込むともう少し改善出来そうな雰囲気でもあります。ただ少なくともY60の4吋上げた時とは別物であることは確かです。やはりサファリのフレームはトレッドが必要ですね。
宿のある裏山は夜な夜な走り屋のにーちゃんたちが走る場所でもありますが、VTCはゆったりはんなりと何の造作も無く乗り心地、動力性能共に余裕たっぷりで登って行きます。
チェックインを済ませ夕食へ向かいます。御大の会社の近くにある洋食屋さんでハンバーグを食べる事にしました。創業当時から継ぎ足しで作ったデミグラスソースを使った黒のハンバーグなるものを皆で頂きました。このデミグラスソースも四駆ブーム創世記の頃からの歴史が有り、320さん大話も同様な世代のお話でとても有意義なお時間でした。
今回はノーアルコールでしたのでならば少しドライブするかとJへ向かいます。途中気になったこのリフト量でフロントのペラ鳴りはどの程度か実際に試してみます。確かにダッシュボードがビリビリと振動したりユニバーサルジョイント付近からの振動と騒音が出ますが、ボディーの違いとピニオンアングルの補正とで自分の4吋アップに比べると随分とマシだと思いました。この程度なら2インチ程度なら全く問題ないレベルになるかと思いました。
Jに到着し河原の荒れた道をゆっくり走ります。スタビを解除すると明らかにリアの動きが良くなったんを感じます。しかしY60との違いはフレームとボディー剛性ですね。y60でもそこそこ良いのですが、比較すると明らかに足の動きで感じます。パーナルロッドのフレームのピロボールも効いている気がします。
だんだんと奥地へ入っていくと夜間故にこの巨体と闇で気を使います。そこでりあのLEDの作業灯を点灯するとサイドミラーでボディー形状がはっきりと確認できタイア位置も把握でき気分的に非常に楽になります。これは良いですね!
しばしノソノソと河原を散策した後に320スペシャルの観賞会を行いました。経験とアイデアから生み出された細かい所の工作に御大と二人で唸らされるばかりです。これは一朝一夕にできる物でもなく、探究心と経験から生み出されたものですね。こういった物を観賞するのは非常に好きで非常に楽しかったです。
愉しい時間はあっという間に過ぎ22時を過ぎたのでやわやわと退散することにします。帰りに後ろからスズキの小型四駆がちょろちょろと後ろで蛇行していましたのでゴメンとアクセルをくれてやるとアレマ(爆
オッといけないとブレーキに軽く足を乗せるだけでその瞬間から減速が始まり普通に踏んでいるだけでこの仕様のVTCが普通に止まります。それこそノーマルのY60よりこの状態でもブレーキのフィーリングは良い感じです。呆れます。
例えばこんな感じでしょうか。
信号が赤になってy60の実験号の感覚で停止線めがけて通常に制動を掛けます。先ず初期タッチの時点でVTCはすっと制動が始まり食いついている感じがします。同じ力で軽く踏んでいると更に減速は順調に行われ、Y60では停止線にめがけて踏み足そうかと思うあたりでVTCはぐっと速度を下げていき停止線3mほど前で勝手に止まってしまう感じです。実際そうで止まってから停止線までVTCを進める事が数回ありました。
当然この巨体で巡航していて乗用車が前に入った際などY60でしたらブレーキに気を使いますが、VTCはこの状態でも初期制動がはっきりと伝わるので恐怖感が有りません。ノーマルだったらどうなるんだろう?と思うぐらいです。
いやぁとても貴重なお時間を頂きぐらい堂、御大共に大満足でした。今後のぐらい堂実験号のますますの奮起にいい刺激になりました。次回は宴会とドライブをセットで行いましょう。今度は我らがご馳走しますので。有り難うございました。
Posted at 2015/05/20 10:19:14 | |
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