友人からマイクロバスのレポートが届きました。時代の流れかエンジンはガソリン4.5LのTB45Eです。空車では国道バイパスでの発進加速は乗用車の流れを置いて行くことも出来るそうですが、満車では本文中にもあるようにトルク感が薄い様ですね。ふと思ったのが先日の2.7Lガソリンのハイエースグランドキャビンのような感じかもしれません。車両重量と車の挙動を考えるとディーゼルのトルク特性が運転しやすい感じですが、都市部に行く際にエンジン音など気を使わなくてよいのでそういった意味では業務用としては使いやすいとのこと。通常マイクロバスだとディーゼルでは航続距離が400km程あるので彼のところから都内まで往復する場合ディーゼルでは無給油で往復できるそうですが、このシビリアンは都内で給油しないと戻れない感じだと他の運転手が言っていてとの事です。それでは前置きが長くなりましたガソリンエンジンのマイクロバスのレポートをどうぞ。
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シビリアンの新車が納車されました。
担当があれこれ考えずに注文したので、必要な備品が装備されていなかったりして出番がありませんでした。一番の極めつけは乗降口のステップの内段が無かったこと。これが無いと葬式でご年配の乗降が難しく使い物になりません。内段ステップはメーカーオプションで三万数千円でしたが、納車後には扱いが無く、仕方なし社外品で五万数千円での取り付け。
客席のカップホルダーも納車後に商社から部品を取り寄せて装着。こんな具合で出番が無かったのですが、ここ数日ようやく稼動し始めました。
で、今日が私の初乗車となった運び。
これまでに乗った者からの言い伝えでは、燃費が悪い、運転席が暑いと悪評でした。これを肝に今日の炎天下の乗務でしたが、乗ってみればやはり最新のモデル、これまでの三菱ディーゼルローザと比して、音も圧倒的に静かで乗りはじめから時代の進化を感じます。
他社モデルに比して、スクエアな車体で車内の開放感が圧倒的に良く、乗った瞬間に「あっ、広いな!」と感じるくらいです。バスもマイクロのサイズの限界に併せて作られているので、絶対的なサイズはそれ程変るものではありませんが、シビリアンは上出来です。
乗用車メーカーのマイクロだけあってか、内装パネルの合わせ目や隙間も上手に処理され、これまでの三菱ローザとは比較になりません。
アイドリングでは、市街地の車外にあってはエンジンがかかっていることが分からないほど静か、同じく車内にあってもエアコンの風音に消され分からないほどです。
走り出しても平坦路なら6~70キロまでなら圧倒的に静か。その状態なら変速時も音で分かる程度です。が、ガソリンの特性なのか、上り坂で負荷がかかると容易に低速ギアにシフトされ、エンジン回転はドンと上がります。実車(客乗車中)では許容回転数の7割程度まで使い切ってのシフトパターンでエンジンへの負荷は相当なものがありそうです。
自分はエンジンの真上なので、高回転時はうるさいですが、後部で話しをしている声を聞いていると、高回転時でも小声で話している様子から、後部はそれ程うるさいことはないのかも知れませんね。
坂道でも速度への乗りは、ディーゼルのようなパンチは無く、徐々に上がる感じで高級感はあるものの、ちょっと物足りない感じ。
実車、35℃の炎天下でもエアコンの効きは上々でした(一般的に新車のバスのエアコンはマイクロ、中型、大型とどれをとっても、どれも劇的に効く物です)。
メールで、運転席が暑いと書きましたが、デフロスターを顔噴出しに切替、内気循環で温度を白一杯に設定して回せば、運転手も快適であることに気が付きました。
マイクロは運転手用の物入れが無いので、私物の置き場には本当に困ります。後部トランクも一応ありますが、弁当等、やはり車内に置きたいところ。ローザは本当に置き場に困りましたが、シビリアンは左最前席背もたれとその後ろの冷蔵庫の間の三角形の隙間が有効に使え、例の扇風機、リュックサック、うさぎの袋など、写真にあるあれだけの物がすっぽりと違和感無く収められたのが、うれしいところです。運転士用のカップホルダーも乗用車の物を流用したものが装備されこれもありがたいところ。
後輪上の外側客席の背もたれが一回り背の高い物になっていますが、座面の高さ自体は変わりなく、これの理由は不明。これらの席の足元にはプラスチックの足置き台が装着されていますが、これは無い方が足を延ばせるのでよいかもしれません。推測ですが、この足置き台に立ち上がる(実際には立ち上がる必要は無く、立ち上がることも難しい)際に手を付く場所として高い背もたれを使わせようということかもしれません。
しかし、燃費の悪さは給油してないので不明ですが、実車時のエンジンの常用上限回転域の高さからしてやはり相当なものだろうと想像できました。満タン出庫、標高100mの隣町へ20キロ回送、そこから往復約10キロの行程で標高300mの目的地を実車で往復した時点での写真を見てもらえば分かりますが、燃料ゲージは既に1目盛減っています。エアコンはほぼフル稼働ですが、目を疑う指針の位置です。そこから20キロ回送で車庫に戻った時点では、下り坂なので殆ど指針の進行はありませんでした。
まあ、あれこれありますが、日産村と称される○○市において仕事をするには日産シビリアンは都合がよいの間違いないので、活躍の場は結構あるでしょう。
結論としては・・・・「やっぱり新車」この一言に尽きますね。
Posted at 2013/07/16 13:41:50 | |
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