土曜日の夜はTom君をまたもやサファリ漬けにしてきました(笑。今回は彼が毎日通う通勤路を走りその後高速教習へと向かいHZJ76との違いをとくと堪能させる試みであります。今回はいつものレカロCTからY60GR純正シートに交換し更にノーマルっぽくしての試乗会であります。合流後早速キーを交換し先行Y60でその後をHZJ76で追走という感じでのスタート。自分の車が走って行くのを見るというのもなかなか貴重な光景で今後の課題を発見できる時間でもあります。
HZJ76に乗るといつもながらこのJ7#は背筋が伸びシャキットする感じの車でノーマルに235/85R16を履いてもY60を見下ろす感じです。1HZの最終型ちょっとざらついているけどジェントルなサウンドを久し振りに堪能です。1HZは毎度ながら良くできたエンジンでトルクフルでよく走ります。TD42+ジョンと表現系は違いますが不満のないパフォーマンスを発揮します。
さてこんな感じで片道40kmほどのドライブを行いました。後ろから見ているとY60はコーナリング時ある程度までロールすると其のままで安定し曲がって行く感じです。山岳国道をそれなりのペースで曲がって行くとy60はタイヤの限界しだいと言う感じでコーナーを曲がっていきますがHZJ76で同じラインを曲がろうとするとどうしてもアンダーが出るので切り足さないとダメなので、アンダー→オーバーステアと言うラインになってしまいます。
Y60を運転しているとフロントのロールが出ますがその後切り込んで行くとどんどん曲がります。限界点はリアタイヤのイン側が浮き上がる時点まででそれ以上追い込むとリアが破綻し流れ出すのでしょう。雪道でもこの感じは同じでフロントのグリップが抜けなければ大抵は安定して曲がります。
最初はシャキッと背筋を伸ばして精悍な感じで運転していましたがそのうちオッサンは疲れてきて先行のサファリ見ながら「楽そうだなぁ・・・・」と(爆
やっぱりサファリはR30指定でちょっとくたびれてきたオッサンになって初めて実感としてこの良さがしみじみと判るのだと思った次第です。
HJ47基地に到着し直ぐに高速道路教習へと向います。僕は助手席で楽させて頂きます。今までのいつの自分が走る道のY60での感想を聞きながらインターへ向いました。先ず一言「船のようだと言う意味が良く判りました。まるでマッサージチェアに座っている感じです」との評でした。その他にもコーナー時でも自分の首を振られる事無く曲がり、ラインのトレースがきれいにできる。スピード感覚が余り無く、メーターを見て驚く事がしばしば。非常に体が楽で徹夜明けには寝むってしまいそう。などなど。助手席に乗ることはそうそう無いのですが、サファリは乗せられていても楽な車であると感じながら彼の話を聞いてました。
助手席に乗っていて首を振られると気持ち悪くなったり、疲れますが、枕のように大きなヘッドレストに身を任せながらこの大きな周期の揺れを楽しんでいると眠くなります。運転席でも同様で運転時にヘッドレストに頭をもたれさせるのには賛否がありますが、背もたれを起こしていても純正シートの枕のようなヘッドレストに甘えると心地よい揺れが眠気を誘います。この心地よさはイカンデス。
そんな話をしているうちに高速道路へ入ります。其のまま3桁の速度まで上げても車内の感じはさほど変わらす快適な感じで、リアの沈み込みがなんとも言えない気持ちよさです。この速度域になると緩めていたフロントE-12もさりげなく仕事をしているのをハンドルを握っている彼は感じたようです。よしそれでは3100回転程まで踏んでごらんとと速度を上げるとスムーズにその域に達し以前とは別物である事を感じたようですが車内は特に変わらず。
大きな周期でゆったりと波うち、時折路面の凹凸や継ぎ目でばね下の重さを感じます。この優雅な時間をかき乱す時折のこの楚々がどうも気になります。今回Y61のリンクとブッシュを用いるのはこの楚々が減り優雅な時間を邪魔する要素が減ればと思うからです。ですから全体の雰囲気が大きく変わる事は無いと思いますが時折覗かせるこのドタバタが少なくなれば良いなと言うのが僕の願いですね(笑
乗り心地の良さは言うまでも無いのですが、サファリには独特の雰囲気がありこの揺れのパターンが心地よく病みつきになります。トレッドとホイルベースと重量が生み出す味だと思うのですが、この感じは独特で他にはなかなか無いで世界です。カと言って良く曲がるし、ブレーキを踏んでもつんのめる感じがないので単にサスペンションが柔らかいのとは違います。
オフロードではこの腹の低さが問題になりますが、ファミリーカーとしてみるとこの重心の低さはありがたいのです。運転手はもとより後部座席に乗る人間にいたっても快適で振られる事が少ないのです。ノーマルのタイヤとサスペンションなら小さな子供でもサイドステップを使えば自分で乗り降りでき、年配の方でも何とか乗り降りできます。四駆は背が高いので乗り降りしにくいと言われますがサファリはギリギリ許容範囲に入るレベルです。
外観と裏腹に乗り味はそれこそ高級車の世界でありながら、オフロードではノーマルでも第一級のレベルを持ち、堅牢さもトップレベル。と全て相反する要素を両立するのがサファリの奥ゆかしさですが、生憎国内販売が終り長い年月がたっております。程度の良い車両は数がどんどん減り、部品も生産廃止が増える現実もあります。何とも悩ましいですね。
今回Y61のリンク類の移植をするのは先に書きましたが元々ハイレベルの足回りをメーカーが更に煮詰め真の意味でのファインチューニングです。個人やショップレベルで行なうチューニングとは次元の違う煮詰めですから、これを自分のフレームで試す事ができるとは非常に興味があります。
先日のマスダンパーですが、話によると音振屋と呼ばれる専門の人たちがいるらしく、その手によって作られた物だそうです。おそらく常用域の2000回転以下で出るだろう共鳴ポイントを3500回転以上へ散らしたのだろうと言う話しです。音=振動と言うような世界らしく非常に奥が深く難しいそうです。振動や騒音が大きな車では然程問題にならないそうですが、グレードが上がるとその問題が無視できず最終的な煮詰めで解決するするそうです。ここで大切なのがブシュで振動を遮断する為に欠かすことができないものだす。y61のリンク類はこれの対策の為の物なので自分のy60がどのように変化するか楽しみです。
ブッシュも調べていると様々な種類があります。Y61でも何種か有る事がわかりました。今回入手したのはY61専用品です。Y60よりも高速走行に対応し、より乗用車に近い乗り心地になり、ストロークも若干ですが増えております。これの影の立て役者良い仕事をしてくれることを楽しみにしてます。
オフロードに強いサファリのサスペンションは確かにそうで、言うまでもありませんが、かと言ってやはり普段の乗り心地が良くないとちとつらい物があります。サファリの大きな魅力はやはり普段使いの良さではないかと自分は思います。多分此れも無かったらサファリにここまでの魅力は感じないですね。
Posted at 2013/11/11 11:22:21 | |
トラックバック(0) |
GQという名の漁船 | 日記