昨日は朝からべちゃべちゃと雪が降りいよいよ平野にもやってきた感じです。丁度午後から時間が出来る日でしたし、本日は部販へ行き豪州のパース近郊にお住まいのmateのシフトブーツが出来上がって届くのでこれもピックアップせねばなりません。その後今更ながらの流感の予防接種を行なうという算段でした。
ブーツをピックアップした頃外はまだべちゃべちゃと雪が降っております。折角時間も有るし、ワイトトレッドの感触を掴む為に山間部の国道を目指すことにしました。暫らく走ると雪も一旦上がり雲の切れ間から青空が覗きますが、山の頂上付近には雪雲がまとわりつき非常に面白い景色です。山も雪化粧してますが下のほうはまだ木が見え、上のほうは程よく雪をかぶりこの季節が同居している様何時見ても良い物です。
雪が降り積もり圧倒的な量で覆い尽くすのもまたいいものですが、このシーズン初めの気流が不安定で空模様が変化に富み、地上に降り積もる雪の量も同様な時は非常にドラマティックな感じがして雪国に20年移り住みますが何度見ても心が踊ります。
さてやはり僕の記事はY60が無くて話が始まりません。ワイド化した状況で走っていると誠にいいものです。フラフラと左右に首が振られる感じがなくどしっと雪と水で濡れた路面を安定して走ります。タイヤが太いのでハンドルへの影響が増えたのはマイナスポイントですが、それにもましてこの安定感は正にワイド&ローのサファリの真骨頂と言う世界です。
いつもはこの路面状況、スピードでは緊張感が高まる僕の中でのコーナーや路面が何事も無く重快にやり過ごします。一つ一つクリアするたびに笑みがこぼれます。同じタイヤでもトレッドをナローにしている時はフロントのタイヤにつんのめる感じで曲がり出しそこから黄緑の作用かクイックに切り込んでいきます。クイックに入る感じは良いのですが、このつんのめる感じが何とも不安感が出ます。それこそこの軸足を払われたら怖いなという感じでしょうか。
トレッドを拡げると正直アンダーが出て曲がりにくくなりハンドリングが相当ダルになります。しかしこの感じを掴むと先ずアンダーが出るのでその様子を見ながらハンドルを切り込んでいきますがフロントのつんのめる感じがなく踏ん張っている感じが伝わり此れが安心感となります。リアも腰が沈み込む感じが無くどっしりと踏ん張った土台の上でゆっくりと上体が傾いて行き、ナローの即座にロールし出す感じと違います。終止挙動に安定感があり路面状況が悪くても怖さを感じません。これは良いです。
エアコン、リアヒーター、F/Rワイパー、ライトと電装品総動員で走るのでエンジンの負荷は大きいですが、ここはジョンの出番で軽くアクセルを踏んでいると延々と続く勾配も5番ホールドで巡航できます。先にある登坂車線も其のまま、へピンカーブも5番のまま安定した姿勢で曲がり抜け、立ち上がりも其処からアクセルオンで1000回転から盛り返し峠の頂上まで登りきりました。気温は氷点下2度。
峠の上には広い駐車場が有り積雪は20cm程あります。さっそくここで今年最初のすべり初めを行ないます。これは毎年の僕の儀式で本格的に降り出す少し前に山間部の駐車場へ行きフルブレーキ、急ハンドルでのスピンの限界を確認しています。フルブレーキテストはある程度まではスタッドレスが止めようとしますが、ある時点からタイヤがロックし其のまま車の空走が始まります。所謂どうしようも出来ない状態ですね。フルブレーキ、タイヤがロックし、エンスト、つぅううううと車が滑っていきます。ても足も出ません。その感覚を思い出します。
次に直進しハンドルを急に切ります。ある程度鼻先を抜けた時点でリアが破綻しスピン体勢に入ります。雪質と限界速度感覚を確認します。今年はトレッド拡大につきリアが流れ出した際にロール感が無くすっと足払いを喰らった感じでゆっくり滑り出すことが今までとの違いです。逆ハンドルを切りアクセルオンで体勢を立て直します。左右共に練習し本年度のすべり初め終了です。 今年の冬の運行の安全を祈願します。
さて帰り道。
下りの緩やかな九十九折の道が暫らく続きます。この道が路面が濡れていると怖いのです。それなりに速度が出てタイヤのアンダー、逆バンク、ロールで直ぐに反対方向へのステア。これの連続でナロー時はタイヤがよじれる感じが伝わり、ロールで荷重がのかってこの感じがなんとおとろしい。黄緑でばしっと姿勢を安定させますが、やはり踏ん張り位置が狭いので良いけど絶対的な安心感とは違うのも事実。アライメントの物理的限界を感じる瞬間です。ちょっと足を拡げ踏ん張るとやっぱり安定して怖く無いです。切り初めにタイミングを掴むとゆっくりとアンダーを出しながらどっしりと曲がります。其処からハンドルを切り込もうと思える余裕があり、実際に切り込んでもどっしりと曲がります。
ここでふと思ったのがではサファリの黄金比の基準750mm+ナロートレッドの時と比べてどうか。正直これには及ばない感はあります。最もタイヤの太さも違うのでそれも有りますがこの時はコンパクトにまとまった感じがしてスパッと曲がり軽快感があります。フロントにウインチを載せていてもスパスパと向きを変え重心も低いので変な振られも無いです。エクセレント!と言いたい感じでサファリってリジットながら下手なフロント独立懸架以上だと思うぐらい。このトレッドに235/80R16の外径780mmにすると腰高感が出現。左右への振られも出てきます。もちろん良いのだけど750mmの様にエクセレントと叫びたい気分にはなりません。グッドですね。
今回のトレッド50mm拡大はある意味Y61の標準トレッドと同じでこれに235/80R16を試したい気分ですが、y60は太いタイヤで先行でこれを具現化してます。これがGR,KGです。サファリの黄金比の挙動、振動周期、安定感が蘇りますが、全ての挙動に常に重さが付き纏いこれも味ですがエクセレント!とはちょっと違いベリーグット!そんな感じです。
ここで一つ。僕がワイド、ナローと言うのは良く考えるとワイド=太いタイヤもセットと言う意味ではなくトレッドのみを示す概念です。+25のホイルを履くならば780mmならばY60ストックよりも50mm拡大、それ以上になると更にひと声というのがイメージです。実際にy61はこれを行なってます。Y60よりも50mm広いトレドに238/80R16がスタンダード。これを試してみたい気分ですが季節は冬。
今後の悪戯のイメージとして235/85R16、7.50-16クラスをこの拡大トレッドで履きたいですね。恐らく今まで感じた腰高感とホーシングの捩れの動きのトリッキーさが少なくなり良い感じではないかと思います。
はい
Posted at 2013/12/13 09:47:01 | |
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GQという名の漁船 | 日記