ぐらい堂さんの新規取り扱いお勧め商品の取り付けをご紹介します。助手席に載っているのは採れたての長葱で猛烈な香りを発しております。というのは冗談でこれが豪州から出戻りのGUのデフロック用ドライブシャフトです。長ネギはこれから現実によくある話でもありますが(笑 しかし助手席にドライブシャフト載せてドライブと言うのは初めてですが、なかなか心躍る経験でありますよ(爆
今回は満艦号と御BMW様の基地をお借りして作業を行いました。先ず満漢号を完成させてから漁船2隻を入れ替えてからの作業であります。シャフトの差し替えなのでタイヤ交換+αの簡単な軽作業です。勿論物は重いですが(笑 これがビフォアであります。センターキャップを取り外したのちにタイアを緩めます。ホイルスペーサーに純正ナットの組み合わせはテーパーナットに比べると格段の安定感が有りますね。随分と走り回っても変なばらつきや違和感が有りません。
今までご苦労でした25mmのホイルスペーサーであります。またの出番までお休みになります。このホイルスペーサーの貢献度は大きく、これによるトレッド拡大の効果を感じて今回のプロジェクトがはじまりました。+25に255/85R16の時でもこれを取り付けての安定感の変化と足の動きの改善は驚きで、日産が進んだ方向を納得したものでした。ですからy61でのナロー化とy60でのナロー化ではジオメトリーが根本的に違うので別物です。
ワイドトレッド化は浜松の御大が8.25R16を6.5J-25のブラVを履かせているのを運転させて頂き、御大から何故フレーム側のパーナルブラケットを下げないか、細身のタイアにトレッド拡大を行うかをご説明頂いてから興味が有った事項であります。御大のはこの状態に6.5J+-0のホイルを履いているのと同じ事で、ストックの状態から片側50mmのトレッドの拡大が行われているのであの積載量と超ロングトラベルの後ろ脚でもあれだけの走破性を保ちながらファミリーカーとしても使える所以です。
サファリのリアホーシングはこの部分で切削部分を噛み合わせ6本のボルトでつないでおりますが、y60とy61の違いはこのつなぎ目の厚みが違い、y61はこの部分のホーシング側が25mm広く(ホーシング側が厚い)ここにABSセンサーを内蔵させています。この部分はシャシブラックを塗ることが出来るので御覧の様に雪国で走る車としては良好ではないでしょうか。
それでは作業に入ります。先ずキャリパーを取り外します。19mmのボルト2本で留まっているだけなので簡単に外せます。
ホイルスペーサーを外すのを忘れていたので外しました。2回ほど増し締め確認していたので特に締め付けトルクの差は無くしっかりととまっておりました。でも無い方がいいですね。一日歯を磨かずにいて歯を磨いた気分です(爆
ローターを外します。錆と熱で固着しているのでボルトを利用して引っ張り出します。ハンマーでぶったたいて取ると言う荒業もありますが、お上品な僕には出来ません(爆 今回はまだ整備していない左側から行ったのでこのボルト穴もグリスキャッチャーも錆と泥で詰まっていたのでほじくり出してだまし油をたっぷりくれてからです。
けっこう頑固に固着しておりました。ローターを外すとやはり。。。
右側以上に錆がベアリングケージを蝕んでおりました。。。。
豪種の泥付の方が何倍もマシに感じます。
GUの物に交換するので良いですが、これは使いまわしたくないなぁ。。。勿論強度的には何ら問題ないですが、下回りが汚い、錆が酷い車は個人的には我慢ならないのでこれは落第です。
この流れを見て判るようにキャリパー、ローターを外さないとここまでそうじ、メンテナンス出来ませんしフロントも同様です。泥遊びを避ける理由の一つです。
作業を先にすすめます。バックプレートを外します。+ねじ3本で留まっておりますが錆で固着し、ネジ山も怪しい感じです。だまし油をたっぷりふりかけショックドライバーで打撃を加えましたが今一つ。バイスプライア―で咥えて緩めました。
つなぎ目のナット6個を17mmのソケットで外しドライブシャフトを引き抜きます。思ったよりオイルシールはしっかりしていてデフオイルが漏れ出ていないのでこの時点でどろっと出てくることはありませんでした。僕の一番最初のホーシングは12万キロ過ぎの時点でここのオイルシールがダメになりグリスとデフオイルが混ざったものがどろっと出てきました。
さぁドライブシャフトを引き抜きました。
豪州から出戻りのGUのドライブシャフトです。見ての通りGQの物よりシャフトが長い事が判ります。ベアリングケージは同じでそこに特製金属製のドーナッツがかぶっております。その中に見える黒いものがABSセンサーの部品です。
作戦のコードネームがMFC1717ん?何か聞いたことある数字だ。ninjaさんだ(笑 シャフトに串刺しになっているのがABSセンサーの部品です。きちんと鋳物の部品を切削して仕上げてあります。スタッドボルト等すべて純正品なので安心感が有りますね。
赤い大地の泥が付いたGUのドライブシャフトをドッキングです。この部分だけパトロールになった感じです(笑 最後にベアリングケージを持ちながら軽くドライブシャフトの回してデフセンターへスプラインを合わせました。
コトンとシャフトが中へ入りますがピタッと来ません。これ工作精度が悪いのか?と一瞬嫌な気持ちになります。あああジョンの時と同じ感覚だ(爆 締め込んでみますが今一つの感じでこれだと水が入るし、時間が経つと削れてしまうなぁ。。。
そこでふと思ったことがります。先方へ聞こうと思っていた事なのですが、この合わせ目はトヨタならガスケットですが、日産はコストが掛るOリングを用いております。このOリングはスペーサーの両端に用いるのか?これを思い出しました。一旦シャフトを抜いてスペーサーの角を見て、ホーシング側のOリングの篏合部分を見比べると明らかに其の容量が小さいのでこれはOリングを入れずに組み込むのかもしれないと思いました。
ホーシング側のOリングを取り除き祈るような気持ちで再びトライします。当たり面に薄くグリスを塗布したもの有り密閉性が非常に高くなり反発力が強く組み込みもさくっと行きませんが、空気が抜けるを先程とは違いピタッと合わさりました。正直嬉しさよりも安堵したと言うのが正しいかも(爆 完璧です。
付属のバックプレートはベコベコだったので新品を発注してますが、現在バックオーダー中で今月末に1枚、残りは来月のどこかで生産されるだろうと言う状況です。メーカーの動きを見ると毎月30-50枚ほど動いている感じです。
グリスキャッチャー、引き抜きようのネジ穴を清掃してからグリスキャッチャーの位置を合わせてローターを取り付けました。
キャリパーを復旧します。何の造作もなくそのまま取り付け出来ます。
完成です。ブレーキホースも問題なし、ネジの掛具合、トルクのばらつき、違和感、すべて全くなく完璧な感じです。
オニギリを取り付けます。勿論気持ちの良いフィット感は健在で歯に物が挟まった感じは皆無です。当たりまえか(爆
仕上げのセンターキャップ(笑
普通のy60へと戻りました(爆
アフター
後ろから見た感じです。色を塗れば何の違和感もありません。バックプレートの位置に注目です。
こちらがホイルスペーサー側で、バックプレートとキャリパーがホイルから飛び出しているでしょ。これが唯一の違いですね。
もう一度自己満足ショット(爆
これは右側でホイルスペーサーが入っている状態です。ヘソが落ちくぼんでいます。
バックプレートを外すと7月に塗装したベアリングケージがもうこの様に錆が浮き出てきていました。
だいぶ頑張ったけど一度錆が根っこをはやすとカビの様に根絶は困難であることを思い知らされます。やはり錆びる前に手を打たねばと痛感します。
グリスを薄く塗布してドーナッツを取り付けた状態ですが、密閉性が高いので既に貼り付いた様な感じになってます。ドライブシャフト側ベアリンケージにOリングが貼り付いた状態でこれに組み込もうとすると密閉性が高くて組み付けることが出来ませんでした。Oリングをこちら側に付けると組み付けることが出来ました。
この後何気なくフランジを回すとゴリゴリと音がします。明らかにベアリングが摩耗している感じです(爆 軸方向へのガタは無いので様子を見る事にしますが、大陸で過積載、牽引、アウトバックを走行したらあのユニットベアリングもこうなるんだと思いましたが、ゴリゴリ以外は油漏れもなくガタもありません。近いうちにOHする必要性があります(苦笑。 その時は元のシャフトを突っ込んでOHしたら良いのでその分気は楽です。
この後恐る恐る乗ってみると意外や意外でゴリゴリいったりゴロゴロ言いません。???ですが他の駆動系の騒音は今まで通りで寧ろ後ろは若干静かになったぐらい(爆 いったいなんなんだ??? ホーシングに組んだ状態で大陸の泥をゴシゴシ落としてからシャフトを抜き仕上げの掃除を行い、ベアリングにグリスを詰め込み、塗装を行いたいと思います。
乗った感じは大きくは変わりませんが一番は安心感は抜群ですね。強いて言えばドタバタ感が減った気がします。加速もスムースです。ホーシングの両端に回転する錘を付けていたものを若干中心に移し、回転慣性が下がったのも大きいでしょうね。
相当自己満足度は高い(それ以外の何物でもない)ですが、これから安心してy61のホイルも使えると言うものです(笑