もはや背の高いスポーツカー

アルファロメオ伝統の顔つきを現代風にアレンジした、見慣れるとなかなか味のあるデザイン。サイドビューは余り特徴はないが、美しくまとまった印象。リアゲートがやや寝ていてスポーティな印象。
内装においてもドイツ勢などに比べてとてもお洒落に感じる。ジャガーFペイスも内装は好みだったが、お洒落というより上品なのかな。

走行性能に関しては文句なし。加速は暴力的ですらあるし、アルファロメオV6の官能的な回転の高まり、トルコンATではあるが電光石火の如き変速と滑り感の全くないソリッドなトランスミッションは心地よい。大柄なボディーではあるがステアリングの切り込みに合わせてグイグイ曲がっていく。それでいて、不自然な感じはない。車高が高いのに関わらずロールやピッチはしっかり抑えられている。何より特筆すべきはブレーキで、まるで後ろから鷲掴みされたように止まる。

SUVとしては硬い部類。ただ、スポーツカーに乗り慣れていれば気にならないし、妻はむしろ酔わなくて良いと言っていた。とはいえクアドリフォリオは電制ダンパーなので4気筒モデルよりも乗り心地はずっと良いです。

スポーツカーよりはずっと載る（笑）…けど、やや横の張り出しは大き目だし、リアガラスが寝ている分は積載性は落ちるかも。ドイツ勢各社はSUVにクーペタイプを用意しているが、それよりは積載性は高い。

試乗なので分からないが、高速でも8km/L行くかどうからしいです…。

やはり4気筒モデルとの価格差が気になりますね。倍近く払う価値があるかどうか。むしろ4気筒モデルがとても良いのにバーゲンプライスだから悩ましいとも言えます。例えばマカンターボに電制ダンパーやトルクベクタリングなどオプションを付けたらステルヴィオ QFよりずっと高くなってしまうので、内容からすれば高くはないのですが。