連休の最終日の朝、海に来た。
朝の海にやってきたのは、半年ぶりくらい。
この時期になると日の出が早くなって
3時半に家を出ないと間に合わない。
空は雲が多めで、空気は春特有で、もやっとしている。
冬の透明感のある鮮烈な日の出とは違って
なんとも茫洋とした朝日が昇る。
ゴールデンウィークの弛緩した一日が
そのまま火の玉になって昇ってくるみたい。
何枚か写真を撮ったけど、うーんどうも。
どれもいつか撮った写真に似ちゃうな。
だいたい海自体が、いつか見た気がする海だもの
それも仕方がないのかな。
もう帰ろうか、と思ったけれど
気候は良いいし、磯臭さもないし
波乗りを楽しむ人もちらほらと見える。
せっかく来たんだからと
写真を撮る手を休めて海辺を眺めた。
海に乗りつけた車から女の子がひとり降りてきて
ウェットスーツに着替えだした。
おお、ドキドキするな。
がばっとシャツを脱いで、水着をさらして
バナナを剥くのを逆再生するみたいに
ウェットスーツに身を包む。
馴れた様子でサーフボードとパドルを抱えて
海に向かって歩き出した。
この子も「立ち漕ぎ人」だ。
「立ち漕ぎ人」っていうのは、サーフボードの上に立って
パドルで漕ぐ波乗りをする人のことで
2年くらい前にこの海で初めて見た。
東南アジアあたりの漁師が、一人で魚を取ってる雰囲気があって
サーフィンのように颯爽とはしてない。
ありていに言うと、ちょっとダサい。
でも、次第に増えていって、いまじゃ普通にサーフィンをする人より
ずっと多い。
何ていうスポーツか分からないので
密かに「立ち漕ぎ人」って呼んでる。
この子もそのひとりだ。
その人が歩いて海に向かうのを目で追うと
海の色が今までと違っていることに気付いた。
うお、真っ白。
日が昇って、あたりは赤味がかった朝の色から
ましろになっていた。海も空も白いぞ。
春の海はこんな色をするのか。
夢中になってシャッターを切って
切りながら、カメラに記録される画像の色味が
思ったような色でないことに気付いた。
ホワイトバランスをいろいろ切り替えて難儀して
ようやく思った通りの色になったら、白さも落ち着いちゃってた。
うむむ。
でも、まあ、何枚か撮れたから良いか。
こんな苦労をするくらいなら、RAWで撮って
家に帰って現像した方が楽かもね。
基本、jpg撮って出し派の私だけれど
これからはRAW現像に挑戦してみようかと思ったのでした。
波乗り人にも色々あるみたいに
写真にも色々流儀があるのだった。
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♪ 色・ホワイトブレンド 竹内まりや
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カプチーノ | 日記
Posted at
2016/05/15 16:36:53