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2010年07月26日 イイね!

オイルの話 -その4-

オイルの話 -その4-  
梅雨明けから1週間、ホントに暑い日が続いてますよね~。

その暑い日の休日(昨日の日曜日)、シリーズとして続けていた、エンジンオイルの第4話を書いてみました。

今回はオイルメーカー(ブランド)のそれぞれの特徴を簡単にまとめてみたのですが、個人の主観はできるだけ除き、調査して判った事実や巷で言われていることを客観的に書くようにしてみました。

(ちなみに、これまでのものはこちらです。→ -その1- -その2- -その3- )

では、早速読んでいただきたいのですが、毎度のことながらにわか調査で書いてますので、ご意見・ご指摘大歓迎です。(笑)


■カストロール
イギリスが発祥の地ですが、技術的に大きく飛躍したのはUSカストロールが力をつけてから。現在はBP社と合併しBPカストロールとなっています。
特徴は高度水素分解精製された高粘度指数鉱物油(VHVI)を開発し、鉱物油ベースの高性能化学合成油を一般に広めたメーカーで、エンジン保護性能を第一に考える姿勢は、多くの欧州の自動車メーカーからアプルーバル認定(純正指定)を受けています。
マーケットとしては欧州を重視する傾向にあり、現在の主力製品であるEDGEシリーズは同じ粘度でも欧州向けと日本向けで仕様が若干違うと言われているようです。

■モービル1
アメリカ発祥の老舗。長く航空機のエンジンオイルの開発を行っており、現在でもその技術を活かした製品を市販しています。現在はエクソンと合併しエクソンモービル社となっているのですが、エンジンオイルのブランドとしてモービル1の名称は残しています。
特徴は数少ないPAOを精製できる技術を持った企業であり、比較的リーズナブルな価格で第4種のPAOベースの化学合成油を市販しているブランドとなります。
PAOだけで製造されているRPについては、エステル系を除くと潤滑・保護・ライフ・コストにおいて基本性能が秀逸で、カストロールと同じく多くの純正指定を受けています。

■フックス
ドイツの潤滑剤トップメーカー。独自のMC化学合成方式を用い、天然の鉱物性潤滑油を特殊な触媒を使用して350℃以上、300気圧の高温・高圧下で分子変換させたパラフィン系のベースオイルを使用しています。(MCはVHVIと似た製法のようです。)
特徴としては、粘度指数が高めであることとオイルの蒸発減量が少ないことが挙げられます。(通常、パラフィン系はオイル蒸発量が多めになります。)
このブランドも多くの純正指定を受けており安心してロングライフで使えると言われていますが、コスト面ではやや高めに位置しています。

■モチュール
発祥はアメリカですが現在はフランスに拠点を置き、世界で初めて自動車用化学合成オイルを発売したメーカー。
特徴としては、従来最先端とされてきたコンプレックス・エステルをしのぐベースオイル「ダブル・エステル」を開発し市販化。エステルの特性である分子吸着の特性を活かし、せん断による粘度低下ゼロを実現しています。
(注:モチュールのオイルは全てダブル・エステルではありません。エステルを全く使っていないものやコンプレックス・エステルのものもあります。)
エステル系オイルの代表格であり、動力性能の向上(吹けあがり等)を狙う場合に必ず候補に挙がってくるブランドです。
こちらもコスト面では高い部類に入るのではないでしょうか。

■ニューテック
これまでの大きなメーカーと違い、フランスのオイルメーカーレース部門のゼネラルマネージャーと数人のエンジニアが独立し創設された歴史の新しいメーカーです。
特徴としては、コストにとらわれない素材の選定や複雑な製造工程を持つなど、汎用的なオイルよりも高性能オイルの開発に力を入れています。エステル系をベースとしており、各種添加剤に依存しない純粋な高性能オイルとして知られているのですが、コスト面では高い部類に入ります。

■スノコ
米国モータースポーツ界では馴染みの深いブランドですが、もともと冷蔵庫やエアコンなどの冷凍機油を中心に開発していたメーカーです。
特徴は、ノンポリマーのエステルベースのオイルを製造していますが、国内に自社工場持っている唯一のメーカーとなります。(日本の国内製品でもエステル系のオイルは多く販売されていますが、ほとんどのメーカーはブレンドだけを行うブレンダーです。)
元々エステルを多用する冷凍機油を製造しているメーカーですので技術面でもコストパフォーマンス面でも優れたメーカーと言われています。

■BP
いわずと知れたイギリスに本拠を置くエネルギー関連企業。 スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の1社です。カストロールと合併したためか、日本国内ではあまりBPブランドでのエンジンオイルはメジャーではありません。(カストロールに比べて。)
特徴は、バービスシリーズが看板ブランドとなり粘度種類は豊富ではないのですが、エンジン内に発生した汚れを微粒子に分散して油中に取り込み金属への再付着を防ぐ技術に定評があります。コスト面でも比較的安価に入手できるのですが、主成分はPAOなのかVHVIなのか調べきれてません。

■A.S.H
東京都墨田区に本社を置く国内企業。
100%エステル化学合成油を使用したオイルが有名で、添加剤(特にポリマー)の使用に関しては慎重な姿勢のようです。
エステル系+ノンポリマーということで、BMWユーザーでも使用される方が増えてきており、評価のほうも概ね良いものが多いと言えるのではないでしょうか。
ただし、長期使用に関する評価が少ないため(評価が悪いのではなく、製品自体が古くからあるわけではないので長期使用の評価が少ない。)総合評価は難しいと考えます。

■トータル
トータルは世界第5位メジャーに数えられる総合石油企業です。フランスが拠点になりますが、中東、アフリカ、北海など石油化学産業のリーディングカンパニーとして有名です。
潤滑油の分野でもクォーツシリーズの評判が高く、欧州の各自動車メーカーの純正指定も受けており欧州でのシェアは非常に高いようです。日本国内での知名度はそれほど高くなく、主成分の情報も非常に少なくて調べきれてません。


そのほかに、アジップ・エルフ・ワコーズ・ガルフなど、沢山のブランドが存在するのですが、これ以上の調査は物理的に難しいと判断しています。(要するに根気が続かないということで・・・。笑)


で、私なりの結論ですが、現時点ではエステル系を使用する理由が見出せていません。

エステル系は潤滑作用に関して言うと群を抜いていると思います。エステルを使用すれば更に軽やかな吹けあがりを手に入れ、ブリクションロスが軽減した分だけ実パワーも向上するでしょう。
しかし、私は現時点でB3Sに対してこれらの面で不満があるわけではありません。
継続的に掛かる費用、実際に交換できる環境、長年使い続けることなどを総合的に考えて、エステル系の選択はしないと思います。

長期にわたり連載してきた「オイルの話シリーズ」ですが、今回を持って一旦終了とさせていただきます。
素人のにわか調査を元に書いてますので、判りにくい文面や誤解を与えてしまいかねない部分もあったかもしれません。
そんな中、最後まで読んでいただいた方々には感謝申し上げます。
これまでまとめたことが少しでも皆さんの参考なれば幸いです。


えっ? 

んで、アンタは何にするんだって?

え~っと、はい、あの~、3つぐらいにまでは絞ってるのですが・・・、まだ決めきれてません・・・。
Posted at 2010/07/26 23:09:40 | コメント(7) | トラックバック(0) | メンテナンス | クルマ
2010年07月21日 イイね!

オイルの話 -その3-

オイルの話 -その3-  
今週の関西は(っていうか全国的にでしょうけど)、暑いです!
このまま8月に突入するかと思うと・・・。ゾッとしますね~。


さて、今日はお待ちかねのオイルネタ(誰も待ってない?)、第3弾を書いてみました。

実はコノ人、暇なのね~! なんて突っ込まれそうですが、ネタ自体は3連休の最終日に書いてたものです。
平日は結構忙しいんですから!(笑)



前回までの内容は、第1弾で化学合成油でも第3種の鉱物油がベースになってるものがある話第2弾で第4種の化学合成油(PAO)の話を書きました。
今回は、第5種に該当するエステルについて書いてみようと思います。

まず最初に、ご存知の方も多いと思うのですが、エステル系のエンジンオイルが生まれた背景について。

元々エンジンオイル(鉱物油)の精製技術においてアメリカが抜きん出ていました。非常に良質なペンシルバニア原油を使用し精製された鉱物油は不純物が少なく、ジェットエンジンにも利用できるほど高性能なものだったようです。
戦後のジェットエンジンの進歩に合わせて鉱物油系の化学合成油が開発されるようになり、耐熱性においては200℃を超えても使用出来る世界に入っていきます。

この良質なペンシルバニア原油を武器にアメリカ産エンジンオイルの性能はどんどん向上していくのですが、アメリカはこの高性能鉱物油の輸出に慎重になった時代があるそうです。
結果、簡単にオイルが入手できなくなり、ジェット・エンジンの運用で危機感をつのらせたヨーロッパ勢が、植物油を原料とたエステル系オイルを開発したのが始まりのようです。


エステルの大きな特徴は、オイル分子が極性を持っており摩擦面に吸着するので、充分な厚みの油膜を保持していない境界潤滑域でも、ナノオーダーの高分子膜で二面間を潤滑できることにあります。
(簡単に言うと、ドライスタート時の各摩擦面や高負荷時のカム・メタル部は、油膜が非常に薄い状態にあります。エステル系のオイルの場合は両側の摩擦面にオイル分子が吸着しているので、非常に滑らかなるということです。)

一般の鉱物油や第4種の化学合成油(PAO)はベースオイルの粘度の硬さで強度を出していますが、エステル化学合成油はこの強力な物理吸着によって油膜の強度を出しています。
そのため、一般の鉱物油や第4種の化学合成油(PAO)と比べると、1ランク粘度を下げたものをエステル化学合成油では使用できることと、エンジン内部に完全に油膜が出来るので、フリクションロスが大幅に低減されます。
これらの要因から、エンジンレスポンスと燃費を飛躍的に向上させることができるのがエステル系化学合成油と言えるのではないでしょうか。

私自身、実はエステル系化学合成油を使用したことありません。
ですが、使用されている方々の声を聞くと、オイルを換えただけで吹け上がりが違う。とか、とにかくクルマ自体が軽くなったよう。などの評価が実際にありますので、潤滑性能自体は絶対的に優れているんだと思います。


と、ここまで書くと、エステル系化学合成油はいいこと尽くめの夢のエンジンオイルということになりますが、物には裏と表がつきもの・・・じゃないのですが、エステル系化学合成油の難しい点もあるようです。

エステルは低粘度でも潤滑性を持つので、オイルの粘性抵抗を減らして省エネ効果を狙うには最高のオイルですが、エステル単体ではシールを膨張させる攻撃性があるようです。
また、エステルは水分で加水分解される欠点があります。最近のコンプレックス・エステル(化学式が複雑で大きな分子になっている)では、この加水分解に対して大幅に改善されているようですが、水分に対する安定性では一般の鉱物油や第4種の化学合成油(PAO)にはかなわないと言われているようです。

ちょっと注意が必要なのが、シールへの攻撃性について。
エステル系はシールを膨張させる攻撃性が有るのですが、実は第4種の化学合成油(PAO)は逆にシールを収縮させる傾向があります。
そのため、これらの正反対の性質の2種をブレンドしてシールへの攻撃性を相殺したエンジンオイルも作られているようです。
逆に、第4種の化学合成油(PAO)とエステル系をオイル交換毎に入れ替えるのはシール環境から言うと止めたほうがよいかもしれません。

あと、エステル系化学合成油の最大の欠点は価格にあると思います。
エステル自体の原価が高いうえに、加水分解を抑えたり粘度を調整するための添加剤などを含めるとどうしても高額になってしまうようです。
エステル系化学合成油の代表的な銘柄を見ると概ね高価ですよね。これらの使用が現実的なのかどうかについては意見が分かれるところではないでしょうか。


このシリーズ、今回はエステル系の基本的な話に触れた後に、他のメーカー・ブランドの話に入っていこうと思っていたのですが、話が長くなったので今日はここまでにします。
(ん~、いったいいつになったら終われるのか!?)

ってことで、次回のレポも気長にお待ちください。 (笑)
Posted at 2010/07/21 23:09:47 | コメント(12) | トラックバック(0) | メンテナンス | クルマ
2010年07月11日 イイね!

オイルの話 -その2-

オイルの話 -その2-今週末の関西地方、土曜日のほうは良い天気に恵まれました。
しかしもうすっかり夏ですね。土曜はゴルフ場で一日過ごしたのですが、暑さにすっかりやられてしまいました。

やや天気が崩れた翌日の日曜日。
先日ブログに掲載した「オイルの話 -その1-」の続きを書こうと、日焼けと筋肉痛に悲鳴を上げている体にムチ打ってPCに向かっています。(笑)


前回の話では、同じ「化学合成油」と呼ばれるものにも原料や精製方法によってベースオイルが何種類かに分けられることを書きました。
簡単に言うと、市場に出回っているエンジンオイルはコストとの関係から高粘度指数鉱物油をベースにした第3種のものを使っているもが多く、この第3種のベースオイルを使ったエンジンオイルは、メーカーによって「鉱物油」として売られていたり「化学合成油」として売られている。要するに日本国内では明確な基準が設けられていない。
という話でした。

今回は、まず「化学合成油」の中でも第4種に属するオイルについて書いてみようと思います。
(前回同様、にわか調査の結果ですので多数のご指摘・ご意見などお願いいたします。)

第4種のオイルの成分は、PAO(ポリアルファオレフィン)と呼ばれるものになります。
PAOは石油からナフサを分留し、エチレンとし化学的に分解・合成しなおして、成分や分子量を一定にしたもので、製造コストが高いが性状を比較的自由に設定できるのと、せん断安定性に優れる特徴を持っており、一般的には帯域温度の幅が広く温度変化や経過時間による化学的安定性が非常に高いと言われています。
(すみません、難しくて。要は過酷な条件でも安定して長く使えます。ってことです。)

このPAO(ポリアルファオレフィン)ですが、そもそも製造できるメーカーはモービル社(現エクソンモービル)、シェブロン、BPなどほんの数社だけであり、モービル社は世界で使用されるPAOの半分近くを製造しているようです。
カー用品の量販店に行くと、輸入メーカー・国産メーカーのエンジンオイルが沢山陳列されているのですが、PAOを自社製造できるメーカー以外はモービル、シェブロン、BPなどからPAOを購入し、自社精製した高粘度指数鉱物油をベースにした第3種のオイルとブレンドし、そのほかにも各種の添加剤を入れて「化学合成油」として販売しているものが多いのです。

で、エクソンモービル社のものを見てみると、5W-50のRFは最も高い販売価格で売られています。(ちなみにモービルはオープン価格設定。定価表示はありません。)
RFはモービル1シリーズのフラッグシップオイルとなっているのですが、オイルの売価と品質・コストは必ずしも一致しておらず、RFはモービル1に高級イメージを与える販売戦略的なオイルであり、0W-40のRPの方がコストがかかり製造技術的にも難しく真の看板商品となっているようです。
(ちなみに、2009年現在の日本語版カタログでも表紙の写真は、一番高価なRFではなくRPであることからもそれが見て取れますね。)

高性能で知られているモービルのオイルですが、実はこのRPだけが先の第4種のPAOだけで製造されており、世界の有名スポーツカーの指定オイルになっています。(日産GT-Rもそうです。)
このこと(オイルの成分)が理由で、モービル1のRPを愛用しておられる方も多いようですね。


次にカストロールのエンジンオイルについて少々。

カストロールのエンジンオイルは、高度水素化分解された高粘度指数鉱物油(VHVIなど)の第3種に分類されるSyntecと呼ばれるベースに、先のPAOをブレンドしたものがほとんどのようです。
カストロールの特徴は、この高粘度指数鉱物油(VHVI)を精製する技術が高く、精製過程でロウや硫黄、窒素化合物などの成分(いわゆる不純物)が取り除かれた「鉱物油」とは全く違う高性能オイルをベースにしていると言われています。

実際にカストロールも多くの純正指定を受けていることから判る通り、歴史が古く非常に信頼性の高いものが多いんだと思います。
特にB3Sの純正指定にもなっているSLX 0W-30については、BMWLL04規格に対応しており、エンジンブロックだけではなくシールなども含めてトータル的に保護性能が高い高性能オイルと言えるのではないでしょうか。


と、ここまで書いて私の頭の中には、すっかり「モービル1:RP」vs「カストロール:SLX」ってのが出来上がってしまいました。(笑)
しかし、みなさんからのインプレなどをお聞きすると、他のメーカー・ブランドのものでも良さそうなものが沢山ありそうです。

ちなみに、シェブロン、BPも自社でPAOの精製が可能だと言われているのですが、同ブランドのエンジンオイルが高粘度指数鉱物油が混ざっていないかどうかについては不明です。
調べてみたのですがいまのところ判っていません。(ご存じな方、教えてください。)
ブランドとしては残ってるのですがガルフ・テキサコはシェブロンだし、カストロールはBPの子会社だったりするので、メーカーとブランドの繋がりもややこしいですよね。


このシリーズ、こから先は他のメーカー・ブランドのものに話が移っていくのですが、どこまで続けられるのやら・・・。

ってことで今日はここまで。次回のレポは気長にお待ちください。
Posted at 2010/07/11 14:30:00 | コメント(8) | トラックバック(0) | メンテナンス | 日記
2010年07月07日 イイね!

オイルの話 -その1-

オイルの話 -その1-  
みなさん、こんばんわ。

ここ近年、日本は亜熱帯化してますよね~。
昨日も関東のほうでゲリラ豪雨があったようで、被害に遭われた地域の方々には、一刻も早く復活されることをお祈り申し上げます。



さて、本日はエンジンオイルについて書いてみようと思います。

「なぜオイルの話を?」
もともと凄く拘りがあったわけではないのですが、とにかく現在の愛車であるB3Sは長く乗りたいと思っていることから自分なりにいろいろと調べてみようと思ったのがきっかけです。


で、いろいろ見てみると、実はエンジンオイルって奥が深いですよね~。(←私、これまでは結構無知だったり・・・)

ほとんどの方がご存知なのかもしれませんが、化学合成油と言われるオイルの基準について過去からいろいろと複雑な話があるようです。

今回は話が長くなりそうなので、シリーズ化してみました。・・・と言いつつ、根気が無いので突然止めちゃうかもしれませんけど。(笑)
ただ、にわか調査でのレポなので、もっと詳しい方の突っ込みをお待ちしています。(っていうか、私はあまり詳しくないので是非教えてください!)

まず私が興味を惹かれた話は「化学合成油」の基準について。

もともとカストロール社が、超精製油(高度水素化分解された高粘度指数鉱物油)を用いたオイルを「化学合成油」として販売していたのですが、このカストロール社が販売していた「化学合成油」は、ベースオイル(基油)の分類だと第3種に該当するそうです。

これに対してモービル社は、「化学合成油はPAO(ポリアルファオレフィン 第4種)もしくはエステル系(ポリオールエステル、ジエシテルなど 第5種)を意味し、第3種のベースオイルを用いたエンジンオイルは化学合成油でない」と主張。
アメリカの広告審議会の審判を仰ぐこととなったのですが、なんと評決はカストロールが勝訴し、第3種のベースオイルを用いたエンジンオイルも化学合成油として表示することが認められることになりました。

この辺りから話はややこしくなっていくのですが、カストロール社が製造コストの安い第3種のベースオイルを用いたエンジンオイルも化学合成油として表示することが認められたわけですから、各社がこぞって真似するようになっていきます。
遂には、この訴えを起こしていたモービル社ですら、第3種のベースオイルを用いたエンジンオイルを何種類も製造し、それら全てを「化学合成油」として販売するようになったそうです。

ちなみに日本国内でも「化学合成油」の明確な定義がないため、第3種のベースオイルを用いたエンジンオイルは、メーカーによって「鉱物油」として売られたり「化学合成油」として売られていたりして統一されていないそうです。

こういう話を聞くと、概ね高価だけどエステル系(第5種)の「化学合成油」を強く推奨するユーザーが多いのも、なんとなく頷けるような気がしますね。

ここで目を向けたいのは、第4種のベースオイルを用いたエンジンオイル。
各社が製造コストの安い第3種のベースオイルに走る中、第4種のベースオイルを用いた「化学合成油」は無いのか!と思い、探してみると・・・。
ありました!! 割と身近なところに。


ということで、今日はここまで。

次回は、第4種のベースオイルを用いたエンジンオイルと欧州自動車メーカーの指定オイルについて書いてみようと思います。
Posted at 2010/07/07 00:33:36 | コメント(8) | トラックバック(0) | メンテナンス | クルマ
2009年04月18日 イイね!

エンジンオイル交換

エンジンオイル交換久しぶりのブログ更新です。

今日の横浜は快晴とはいかないものの雨の心配のない一日です。
昨晩の深酒のおかげで起きたら11時すぎ。サササっと掃除と洗濯と昼食を済ませると、もう2時すぎになってました。(汗!)

今日は以前から計画していたオイル交換に出かけました。

S60Rを購入してから早いものでもう3000kmほど走っています。
購入時にオイル交換されていることは確認していたのですが、銘柄も粘度もまったく不明なまま。
早々に交換しようと思いながら結局3000km走っちゃいました。(笑)

今回は大和市にある「Dr.VOLVO」さんで交換したのですが、入れてみたのはコレ。
 ↓



あっという間に作業が終了し、お支払です。
値段をよく聞かずに換えてたのですが、5.5L入ってオイルフィルターと併せて9500円でした。(安っ!!)

インプレできるほど走ってないのですが、ずいぶんとエンジン音が静かになりました。
吹け上がりもスムーズで、コストパフォーマンスは絶大と言っていいのではないでしょうか。

帰りにちょっと横浜の旭区にある自動後退に。
いつも自宅の近くの超自動後退だと、何するのにも90分以上待たされるのですが、ここは結構空いてそうです。

思ったとおり、待ち時間はほとんどなさそうなので、前々から目論んでいたフォグランプのバルブをイエローに交換しました。(オイル交換、安かったし~)

最近はフォグもHID化したり青白い系統にするほうが多いのですが、敢えて悪天候対策でイエローにしてみました。

効果のほどはまだ判らないのですが、これで雨の夜でも走りやすくなればと思います。

  ・オイル交換の様子は整備手帳に掲載しています。
  ・フォグランプのイエローバルブはパーツレビューに掲載しています。


さて、お楽しみの「第4回 春の全国(だけどプチ&ユル)オフ」まで2週間となりました。
堅苦しい集まりでも無いし車種も限定されてない。(←ここ大事)ちょっと遠いけど気軽に参加してみよ~うって方がおられましたら是非参加してくださいね~。
 (詳細はコチラ)
Posted at 2009/04/18 23:13:32 | コメント(13) | トラックバック(0) | メンテナンス | クルマ

プロフィール

「@ウッチーー さん、はい、新東名に入り交代しました。
楽チンですよ〜」
何シテル?   12/29 11:15
これまで国産車を乗り継いできましたが、40を過ぎて初めてBMWを入手。 以降、E46 330i → VOLVO S60R → E46 ALPINA B3S →...

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