太平洋の向こうオーストラリア三菱で製造されていた二代目ディアマンテ。
そのディアマンテは現地では、マグナ/ベラーダという2つの名前がありました。
要約すると、マグナは日本のディアマンテに似たセダン。 ベラーダはそれよりさらに大きく(外装だけ)ラグジュアリー志向に振ったセダンでした。
ベラーダは主にUS仕様のバンパーを纏い外見での差別化をしていました。
NZとUSでは日本と同じく両車ディアマンテと名乗っています。
日本から1年遅れること1996年発売。ワゴンは遅れること1年の1997年に発売したがすぐにMCになり前期は希少かとおもわれる。 日本の様に、F31AやF46Aと言う形式名は付かず、マグナは通称T ベラーダはKという名が付きそれぞれTEとKE型と呼ばれる。いわゆるオージー版前期型。
マグナには、3.0L 6G72と2.4L 4G64 からそれぞれ4速AT(シンけーシャルモード無)か5速MT
ベラーダには、3.5L 6G74 4速AT(シンけーシャルモード無し)がワゴン、セダン共に選択可能だった。
外装は、日本仕様と全く異なる物が与えられています。
まず、マグナは日本仕様にはないレンズカット仕様のレンズでウィンカー部分は独立しているので分割可。リアはこの時点で既に日本の後期型のような縦型一体式ですがデザインが異なりすっきりした印象です。 フロントグリルのロゴは赤塗です。
ベラーダは、見た目こそ日本仕様と同じマルチリフレクターレンズなのですがウィンカー部分だけ独立しておりライト本体とウィンカーは分割式。
テール部分は日本のディアマンテに準じたデザインで、5マイルバンパーが装着されます。 リアサイドマーカーは飾り。
1年足らずでMCがあり、TF/KF型となる。オージー版前後期。
外装に変更はないが、新グレードや内装の変更、ホイールデザインの変更などがある。
この時に追加されたマグナスポーツ専用装備として、シンケーシャルモード付4ATが追加された。 当時のCMを見つけたので興味のある方は
リンク参照。
ベラーダにも、新色や内装の変更がなされた以外大きな変更はない。
約2年後の1999年、日本のディアマンテは後期型へ移行する中オージーディアマンテにも少し動きがありました。オージー版中期型。
TH/KH形となり、2.4Lが無くなりベラーダと同じ3.5Lが選択可能になった。
そしてオーストラリア生産車では初めて4チャンネルABSにEBD、マグナスポーツとベラーダにはトラコン+トラコン作動時に機能するトレースコントロールも装着された。
純正イモビに、ファンクション機能を拡大したメーターも採用された。
マグナは、フロントバンパーとグリル、テールランプにさり気ないデザイン変更があった。
ベラーダにはボディ同色グリルに、日本の中期型と同じテール周りが装備される。オーディオ関係のアップグレードに、ハイコントラストメーターが標準装備になった。
2000年中頃再びMCが行われオージー版前後期型へと移行する。TJ/KJ型となる。
マグナ、ベラーダともにボンネットがグリルに覆いかぶさるようなVの字型へ変更され、ワゴンにもスポーツが加わり、ワゴンのMTが選択肢不可になった代わりにスポーツのみシンケーシャル付き5ATが選択可。セダンには、新スポーツグレードVRXが登場した。
専用のエアロに、内装、専用メーター、専用足回りまで装備される30Mを超えたスポーツモデルが登場した。もちろん5MTも選択可能。日本で出ていたなら、VRXは35M、スポーツは35Rと名乗っていたであろう。
スポーツとVRXのみベラーダと同じヘッドライトになり、より強烈な見た目へと変貌。
マグナのテールランプは○をイメージしたマーブル型になり、ベラーダはフロントグリルがメッキになりリア周りは日本仕様の後期型と同一のレンズ、リアガーニッシュになりモダンな雰囲気へ。ただし、NZ版はガーニッシュに車名は入らずエンブレムが装備される。
スポーツとVRXは、シンケーシャル付き5ATになった。その他のマグナとベラーダは引き続き4AT。
2002年、TJ/KJ型と変わり無いがシリーズ2と呼ばれる第二形態へ代わる。何故同じ名称でシリーズ2と分けたのか?この一年後には、大幅なMCがあるのでその為のツナギか、開発が遅れたのか??
マグナに、三菱が得意とする4WDシステムが導入された。どうやらこれは日本のディアマンテやランエボとほぼ同じシステムらしい。
スポーツAWDというグレードが追加され、こちらも5ATが装備される。 そしてついにスポーツVRXに、日本仕様の前期・中期型と同じ黒縁マルチリフレクターレンズが採用された。 マグナにはLPG仕様も追加された。
ベラーダにも変更があり、全車5AT化されスポーツモデルのGTVと4WD、モデルが追加された。ヘッドライトも日本仕様と同じ黒縁マルチリフレクターレンズへ変更された。4WDには大型ブレーキローターに2ポットキャリパーがフロントに装備される。
聞いたこともある人が多いかもしれないが、同時期に限定車のマグナラリアートが発売。NZではディアマンテラリーアートとして発売。
エボ6TMEを意識したエアロに、エボ6と同じリアスポに専用内装、専用装備を纏う。AT、MT共に選択可能。残念だがなぜかFFのみで、MIVEC仕様の6G74は入っていない。ただ、他の車種とは違い専用チューンが入っている模様。
この続きも少しだけあるけれども、長くなりそうなので今回はこの辺で区切ります。
ラリーアート仕様、日本でも限定車として売り出せば元祖三菱ファンの人たちには受けたかもしれない。むしろこのラリーアート仕様の話を聞いて発売を望んでいた人やラリーアート仕様を目指した改造した人も少なからずはいるかもしれない。
自分のディアマンテは2003年末期車の最上位グレードだが、ここまでの変更点がすべて加わっておりオーディオに関しては純正オーディオにしてはかなりレベルの高い音質と思える出来。なんたらプレミアムサウンドシステムというわけでもないのだが、標準でも中々出来のいいオーディオで下手に変更しない方がいいと思う。現地ベラーダオーナースレッドでもこのオーディオの評価は高く、これ以上の音質にするにはかなりの大金と労力が必要だと多くの人が言っていました。変えるならヘッドデッキだけにしておけとニキ達は・・・・。
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2016/02/11 00:48:58