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かめい堂のブログ一覧

2006年07月10日 イイね!

mini で振り返る、20代

mini で振り返る、20代 あの頃の僕は何を考えていたのだろう
 そう想うのは記憶に眠る絵や音に再会した時。
 目に、耳に、指先に。
 懐かしく入力される当時の息吹は、
 バラ色の未来を思い描いていた頃の自分を、
 怖いものと世間を知らなかった自分を、
 40歳なんてオヤジだと考えていた頃の自分を
 美しい方向へデフォルメしながら蘇らせる。
 過去を振り返っても先には進めないけど、
 過去に学ばないと先への進み方もわからない。
 懐古主義も、時には大切、なのだ。

クルマとは移動の道具であると同時に、新しい価値観を知らしめる先生でもある。
違う価値との遭遇はすなわち、それまでとは異なる考え方を知ることであり、
人生の転機にもつながったりするものだ。
二十年後のことなどこれっぽちも考えてなかった僕が、得体の知れない mini を選んだのには
単に小学生の頃からの憧れだっただけでなく、それ相応の理由があったりする。

プラザ合意をきっかけに暴落した米ドルの価値は日本経済を泡沫の夢へと誘い、
友が、知人が、ボディコンシャスな女達が、
快速で快適で安心して乗れる、ホワイトボディなトヨタのミドルクラスを選ぶ中、
10年落ちの、並行輸入の、いつ息絶えるか知れない、British Leyland 製の mini に乗るなんて。
友も、知人も、ワンレングスな女達も、オマエは気でも狂ったのか? と、
首を横に振るだけであった。
でも僕は、人生の転機が欲しかったのである。

バブル景気が自分の前を素通りしていくのは、選んだ会社を間違えたということか?
やっとの思いでありついた仕事が果たして本当に、自分のやりたかったことなのか?
未来の花嫁かと思っていた彼女が実はそうでなかったのは、僕に何が欠けていたのか?
悩み多き20代は、人生の歩き方がわからなかったのである。

何事もカタチから入る第一期マニュアル世代の僕らにしてみれば、
人生を変えたかったらクルマを乗り換えろ、的なロジックがあったわけで。
恋に、仕事に、生き方に、行き詰まったら単純に。
新しいクルマに乗る、のが正しい方程式でもあった。
でも。
乗る前から、値引きを期待し、下取り価格を考え、壊れないことを最優先するのは、もうたくさん。
そう考えたのだと思う。
だから、mini だったのかもしれない。

その mini が僕に与えてくれたものはやはり、古くて新しいモノサシだった。
それは例えば、すきま風が入るとか、雨が漏るとか、あちらことらから音がするとか、
自動車として不完全なことが逆に、愛しく嬉しく、思う盲目的な恋愛感情にも似た感覚だ。
カムシャフトがシリンダーの脇にあろうともアクセルを踏めば、気持ちよく走る。
パワーアシストが付いていなくともハンドルを回せば、思った通りに向きを変える。
ゴムのクッションでも、楽しさは車酔いを寄せ付けない。
DOHCでも、パワステでも、ダブルウィッシュボーンでも、ある必要はないのだ。

工業製品とは(可能な限り)先端を目指すべきだ。
エンジニアの端くれとしてそう信じて疑わなかった僕が出会った、60年代のテクノロジィは、
拍子抜けするほどの脱力感と共に、型にはまった考え方の放棄を促した。
細かいことは気にしないで、って。

そうか、そうだったんだよね。
バブルに縁がなくたって三度の飯は食べれるのだし。
本当にやりたい仕事なんてそもそも、自分自身がわかっていないのだし。
世の中には男と同じ数だけの女がいるのだし。

ありのままを受け入れる負け組の誕生、である。

果たしてあの時。
オールドイングリッッシュホワイトな mini を選ばずに、純白のマーク II を買ったとしたならば。

今頃は胃潰瘍を患いながらも、ヒルズ族を目指していたのかしら 冷や汗2
Posted at 2006/07/10 16:44:53 | コメント(9) | トラックバック(0) | old mini | クルマ
2006年07月07日 イイね!

ビアンキ嬢と行く、吾妻橋

ビアンキ嬢と行く、吾妻橋首都高、6号向島線を走ると忽然と姿を表す
なんとも形容し難い金色のオブジェを目にした時、
この下には巨大な公衆トイレがあるのではないか?
そう思った僕は下町の美意識に畏敬の念を抱いていた。
ところが、これ。
体から出るもの、を象徴しているわけではなかったのだ。
口から飲む、麦酒会社が持ち主である、と。

なんたることでしょう? ふらふら

麒麟麦酒と猛烈なるシェア争いを繰り広げるアサヒビール。
その本社に、このオブジェ。

躍進するアサヒビールを象徴する炎という説もあるけれど、
つぎたての美味いビールという説もあるけれど、
孫悟空が操る觔斗雲(きんとうん)という説もあるけど、
誰がどう見ても。
うんち、だ。

この巨大なうんちは、フランス人デザイナー、フィリップ・スタイクの手による。
ヴェルサイユの薔薇を知るおフランス人は、排泄物も金色なのか、と大いに納得したが、
その実、おフランス人のそれが黄金色なのかどうかは、今もって定かではない。
ではないけれど、独特の曲線美に Déesse を感じてしまった僕は、やはり趣味が悪いのかもしれない。
趣味の悪さは、これを認めた当時のアサヒビール経営陣と周辺一帯の住民にも言えることだけど、
15年を経過した今、このうんちは風景の一部である。
浅草、向島、本所、吾妻のランドマークとして立派に機能している、うんちくんでもある。

デザイナーが意図したフラムドールには見えない、金色のうんち。
それは、庶民から愛されるシンボルであり、隅田川の守り神でもあるのだ。
このオブジェを飾った20世紀の英断に、間違いはなかった、のだ。
下町のはずし加減は、そこに息づく企業にも伝染する、んだね。

この街の大らかさに畏怖の念を抱く、吾妻橋からの景観。
それもあと5年の後に、また変化する。
おそらくは、このうんちの背後に。

世界最大のタワーが完成するから、である 考えてる顔
Posted at 2006/07/07 15:28:23 | コメント(7) | トラックバック(0) | bicycle | 旅行/地域
2006年07月06日 イイね!

15 seconds rule

15 seconds rule食べたい、飲みたい、欲しい
I want なことは、I badly want なことなのか?

15秒間、考えてから行動してネ あっかんべー
我が家の掟。
それは、妻の三箇条にも匹敵する絶対なもの。
大量消費社会に背を向ける、
マルクスレーニン主義かとも思える古風な考え方は、
我が家の財務を管理する鬼嫁の信条でもあり、
家計を護るための生きる知恵でもあるのです。

例えば。
ブラブラ散策の途中、緑の海に微笑むセイレンが僕を誘ってくれた、としても。
本当に今、スターバックスに寄りたいの?、と。
う~ん、そう言われたら、後でもいいかなぁ ...
でも、やっぱり。
スターバックスのうまいコーヒーを飲みたい、よなぁ。
ドトールじゃ、ダメなの?
まぁ、それでもいいか。スタバと違って喫煙可、だし。
ドトールでもいいんなら、ジョージアでもいいんじゃなくて?
え”っ、缶コーヒー、って貴女 ...

というわけで。
260円の濃厚なるドリップコーヒーが120円の清涼飲料水に取って代わられる我が家では、
ど~してもスタバが飲みたいのであれば、差額を小遣いから出せ、と。
鬼の、鬼嫁の、経済学は、カード限度額を預金残高と考えるほどに浪費家だった僕を戒める。
欲求と現実の狭間で悶絶する15秒間、それは。
明るい老後のための人生の布石、なのかもしれない。
それでも、アメリカ合衆国に次ぐ世界第2位のGDP国家に暮らす労働者としては、
自分の生産量に見合った消費をする権利はあるのではないか?
そうだ、半期に一度、雇用者が用意してくれる、打ち出の小槌。
ボーナス、だ。

とはいえ。
もともとが生産量の少ない労働者である僕に、労働対価に見合った金額は、わずかである。
雀の涙よりはちょっとばかり多いそれを、仲良く分かち合うのが美しい夫婦の姿であり、
家庭円満の秘訣なのだけど。
我が出るのもまた、夫婦の真の姿でもある。
お互いの、欲しいものリストは、消去法による攻防の渦に漂う、一枚の紙切れ。
15秒ルールから、15分ルールへと拡大された枠内で、黙殺されゆく幾多のアイテム。
去年、MINI を勝ち取った僕は、今年の配分が少ないとは予想していたけれど。

全額、繰上返済に回しま~す ぷっくっくな顔

って、それでは、あんまりだ。
確かに。
金利は上昇し、住宅ローンを抱えるものに先行き不透明な時代が待っているのは、間違いない。
友の中には、今月より2万円も支払いが増えた、変動金利組がいるのも事実だ。
でも我が家の住宅ローンは、固定金利ではなかったか。

あっ、そっか、金利は変わらないのね、ウチは 目がハート
そうだろう、そうだろう。
目先の幸せ、銀行が勧める、1%ローン(但し、変動型)にしなかった夫の賢明なる選択を尊べ!

15秒後には再び、ボーナス争奪戦となった、ある夜。
夫の状況は、かんばしくない。

MINIぃ~、いまのままで十分です
(いや、貴女の傷付けたホィールとか)

液晶モニタぁ~、今のはお使いになれないのかしら?
(いや、作業効率の良い大型モニタが欲しいのですよん)

デジカメぇ~、去年買ったばっかりじゃなくて?
(でも、もうちょいプロっぽいものを使ってみたいのだけど)

自転車ぁ~、まだ動くんでしょ?
(ったって、既に3年も乗ってるし ... )

ワタシが納得する理由が見つかりませんので、15分間、考え直し exclamation×2

なんだかんだとケチを付ける鬼嫁は。
やっぱり、繰上返済へと走りたい、夏なのであった 冷や汗2
Posted at 2006/07/06 16:19:47 | コメント(12) | トラックバック(0) | Life Style | 暮らし/家族

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東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
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