今シーズン、次期マシン開発のため、ここまでスーパーGTへの出走を取りやめていたクスコチームですが、週末行われるスーパーGT第5戦より参戦を再開するそうです。
今日発売のAUTOSPORT誌にマシン紹介の記事が掲載されていますが、今回のインプレッサは従来のFRではなくて、AWDになるそうです。
「インプレッサは元々AWDじゃん」というツッコミを受けそうですが、今までGT300に参戦していたインプレッサはFRで参戦を続けていました。これはGT500に参戦していたGT-RもFRでしたから、AWDの車をFR化して出ることは半ば当たり前となっていました。
ところが今回、マシンをAWD化して出ることになりました。一番の理由は「コーナー立ち上がりでのトラクション確保」だそうです。従来のマシンだと、ミッドシップ勢に立ち上がりで置いてかれる事が多かったそうです。そして今年からAWD車両へのハンディもなくなったことからAWD化へ踏み切ったそうです。
AWDはスバル車なので「シンメトリカルAWD」ですが、加えて「シンメトリカル
トランスアクスルAWD」となります。
トランスアクスルはミッションをリヤタイヤの直前に持ってくる方式で、GT500のFR車も採用しています。これによりフロントヘビーな重量配分を前後バランス良く配置することが可能となります。
今回はトランスアクスルAWDなので動力は
①エンジン
②プロペラシャフト
③トランスアクスルトランスミッション
と伝わります。
ここから前後のデフへ動力配分をするので、③と一体化しているリアデフと、フロントデフへ動力を配分します。
リアタイヤ付近にあるトランスミッションからフロントデフへは、更に②とは違うプロペラシャフトで動力を送る事となります。かなり複雑ですね(^^;
更に驚くべきは、
「フロントデフがエンジンの上にある」ことです。水平対向エンジンでないとまず無理なレイアウトです。
読んでいただいてもいまいちイメージがわかないと思いますので、興味のある方は今週号のAUTOSPORTをご覧下さい。表紙もクスコインプレッサです。
すぐ勝てるほど、今のスーパーGTは甘くないと思いますが、熟成を進めて勝てるようになって欲しいですね。
Posted at 2006/07/20 13:49:18 | |
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モータースポーツ | 日記