2015年5月16日
BRM516群馬600㎞のんびり新潟
まず、今回の600㎞ブルべに向け、村井さん(現:murratecさん)からサバイバルシートを賜りました。
しかも『机』付き!!・・・じゃなかった『枕』付きで(笑)

これで長期戦となるロングブルべに対応出来ますね!
本当にいつもいつもありがとうございマッスル!!!

※村井さんのマネでジバニャン置いてみましたw
まぁ、故あって今回の600㎞では活躍することが出来なかったのですが(残念!)
紐を通せばポンチョにだってなるそうなので今後の活躍に乞うご期待です☆
興奮冷めやらず、なんとか21時に就寝し、深夜12時半に起床。
12時50分に実家を出発。
道中、EVA宅でおねだりしていたバッテリーを借り、ナビ用に電力を確保させてもらう。
最大の敵「方向音痴」への最高の武器を手にして一安心(本当に感謝ッ!)
お嫁様とEVAにメッセージ投げ、何シテル?に宣言し、いざ戦場へ。
これまで走って来た、300㎞、400㎞、そして車坂峠での苦い思い出・・・
それらを噛み締めながら、実力に相応しくない600㎞への無謀な挑戦を行う自分を奮い立たせる。
ちなみに今回の殆んどはこの服装でした!

AM 2:30『道の駅 よしおか温泉』に到着!
駐車場に着くと会長さんとスタッフさんを見かけたのでお声かけ。
予定していた駐車場に大型トラックが入ってしまったらしく、誘導してもらうと、ワタクシが2番手だった模様。
ブリーフィング中にポツポツと降り始めた、これから雨脚が強くなって苦しめられるんだろうな~
ナーバスになりそうな天気ですが、SRの称号持ちとして「雨無経験、登坂少なめ」なままでは胸を張れないなぁと思っていたので、好都合だッ!!!っと迎え撃つ気持ちでモチベーションを保っておりました。
ここで、ぐーなーさんの大好物
トラブル発生!
ヘルメットの尾灯を前回のブルべ後外していたのを失念!
急遽、ガールズ競輪選手の硬い名刺を折り畳み、挟み込む事でヘルメットにバイク用尾灯を装着!・・・難を逃れる?

そうこう、支度をしているとアッという間にブリーフィングの時間に!!
余裕持って出てきているはずだったのになぁ、参加者も少ない上に400㎞までのウキウキと浮付いてる感じが無く、みんな卓越していて落ち着き払っている印象。
やはり、雨の600㎞ブルべを走る方は玄人揃いなのでしょう。
いつもの仲良し雑談タイムは設けられず、主催者さんたちとお話ししてました(結局してんじゃん!w)
そんなこんなで情報収集。(ブルべ完走には必須のマリモ技能発動ッ!)
◇コマ図アップされていたらしい(気付かず!)
◇折り返して350㎞地点に楽園『ホンマ健康ランド』がある
◇今回の参加者は35人
◇300・400・600㎞と通して夏ジャージだったのでスタッフ内で有名人だた(笑)
◇500㎞走った後の最後の最後に『三国峠』と云う名の地獄あり
◇配ってたガムとウィダーインゼリーをGET!(あたり引いたよ!)

AM5:00 ブルべスタート!
第2ウェーブは10分差でのスタート。
マリモのブルべ攻略の鍵であるバッテリーを温存すべく、前半は携帯&ガーミンは使用せず。
コバンザメ作戦で調度良いペースの人を探して行く、しかし休憩などのタイミングで単独走に切り替わるリスクも考え、全般キューシートを使って走る事にした。
ナビアプリとキューシートの併用で対応出来たので、今後もキューシートを活用して行こうと思いマッスル!
さてさて、早速第2ウェーブの最初にスタートされた方(緑ロードさん)の後ろに付く。
後ろと言ってもピッタリとは付かず、ある程度の距離を保っての走行。
なかなか良いペース、第1ウェーブの人を捉えるのも時間の問題だな♪とルンルンストーキング★
早くも第1ウェーブの人を3人パス。緑ロードさん速い!!
更に道中で待ち構えてた人を抜く、その人が付いて来るも10㎞程でチギれる。
ダメ押しで1人抜く。緑ロードさんちょっと加速!
この方、緑ロードさんの走りはEVAと酷似していて常に一定で登りでも平坦でもシャキシャキと行く。(速度域はEVAのが速いかな?)非常に助かる存在でした。
このままCP1までトレインを続けて行きたい。
もみじラインの登坂で、また1人パス。
ちょっとチギれて楽になりたくなってくるが、何とか取り付きトレイン継続。
その後、緑ロードさんの列車が6人にまで増加、ワタクシも距離を詰める。
するとバシャバシャ降っている雨が後輪に巻き上げられて顔面にブシャー!!
薄目&鼻呼吸で対処!
ちょっとした登坂でもチギれず付いて行く。
車坂峠で悔しい想いをしたばかりのワタクシにとってこの程度の登坂は屁です!
後続も減り、残り2・3台に。
しかし、第2ウェーブ最速の男が現る!!!
飛び付くか!?・・・否!
緑ロードさんの後ろを走り続ける事を選択しました。
脚(最速さんに乗ると)とバッテリー(チギられた場合)の消費を抑える選択をしました。
しかし、この緑ロードさん。
良く働く!(コラッ!)風よけにもさせてもらい、ペースも少し速い位で、緩急付けないEVAと同じペース保持タイプなので超絶コバンザメさせて頂きました。
最速さんを意識したのか、少しペースが上がっていて離れたり追い付いたりしながら最速さんを捉えたまま走っておりました。
信号待ちの時に緑ロードさんが足首をさすっている。
寒さに加え、雨が降りしきる中の走行で筋肉も普段通りの動きをしないのだろうか。
ワタクシは?って???
よくぞ聞いてくれましたッ!
名付けて、秘奥義
『お相撲さんの汗ベラ』だッ!!!
※解説しよう、お相撲さんの汗はタオルで拭えるような量と表面積ではないので、汗を払うベラ(しゃもじ状の物)を使うのだ!
信号待ちの度に、腕やスネ毛にまとわり付く雨水を掌でビシャー!ビチャー!っと道路に投げ払う!
これだけで温度の減少を抑えられるハズ。
雨具は持っていたけれど、野宿仮眠時に寝巻にしたかったので半袖×ハーフパンツの状態で走っておりました。
ブルべ中は、ほぼこの夏場スタイルで走り続けておりました(笑)
そうこうしている間に、序盤の山場。
峠が現れました。
緑ロードさんにはズルズルとチギられ、単独走に。
やはり一定ペースの人は強い!
「峠キツい・・・キツい・・・キツい!!」
キツいキツいと思ったら・・・
アウターでした(笑)
長い登坂は続きますが、前からは勿論、後ろからも誰も来ず、完全な一人旅に。
山頂では息が白くなる程に寒く、雨足も強く厳しい環境でした。

↑の写真を撮っていると長身さんに抜かれる(笑)
こらイカン、これはブルべ。しかも600㎞ですぞ!
我を取り戻して変態の大会へ気持ちを戻す。
峠を越え、トンネルへ。
ここでチェーン落ち発生!カチャカチャ直していると再び3人に抜かれる(泣)
登坂が終われば、ご褒美の『下り』が始まりマッスル!
シャーーーーーーー!
ガァーーーーーーー!
さむぅーーーーーー!
っと下って行くと先ほど抜かれた人たちは後方へ消える。
長身さんを発見し、ペースダウン。
コバンザメ発動!
天気の事や山の話をしながら、長身さんの後ろでパシャリ☆


9:05 CP1到着(76.9㎞、制限時間10:08)
緑ロードさんと再会、会話を交わす。
マリモ
「お疲れ様です、良いペースだったので付いちゃいました☆」
っとテヘペロすると
緑ロードさん
「いやいや、いいんですよ。どうぞ付いて来て下さい」
と快くオーライ。
なんて素敵な方でしょう、色々と雑談しました。
他の方とも雑談しました。
ダブルSRさんと意気投合、マリモ登坂トレーニング(獲得標高6000ⅿ)の話をしたら「ナチスドイツの穴掘って埋めさせる奴みたいですねw」と笑われる。
・前回の群馬ブルべでも一緒だったらしい
・甘い補給食ばかりだとダメになるチョコは脂肪が多くて消化しにくい
・今回はトロトロ走るつもりらしい、仮眠は予定を立てていないらしい
・去年の600㎞走行した時は、仮眠無しで31時間切りだったらしい
・ここまでこのタイムで来れたら完走は楽勝でしょう!っと太鼓判貰う
・今は金が無いので、4年後のPBPに出るつもりだそうです。
食欲が少し無くなっていたのですが、ナポリタンを叩き込む(この後、激しい眠気)
雨が昼まで止まない事をみんな嘆いておりましたね、心がネガります。
そんな所で、マリモチェック!!!
◇ポケットには常にブラックサンダー(トータルで30個以上モグモグ)
◇補給は米系をメイン
◇クーリッシュはアイシングに使って、溶けたヤツを追々すする
さてさて、リスタートです。
長身さんに牽いてもらう、右ひざの辺りに軽い痛みが走る。
CP1でアイシングしなかった事を後悔。
長身さん、何かのトラブルで停車。
この辺りでチェーン落ち2回目、アウター側にマリモ奥義『脚ヒョイ』成功!
走行中にチェーン戻し成功するw
その後、単独走でミスルート発覚。
マリモ録音
「ブルべとは認定なり、息子に胸を張って自慢出来ない称号にはしたくないので、ミスルート大幅にしちゃった分、全部戻ります」
今回のナビは心許ない物だったのでキューシートを活用して本来のブルべを満喫しました。
ミスルートだと思って引き返すと正規のルートだったりしたり行ったり来たりしておりました。
11:46 CP2到着(127.9㎞、制限時間13:32)
13:03 143㎞
ラベンダーの良い香りと共に激しい眠気に襲われる、右ひざの痛みもツラい。。。
職場の先輩のお子さんの一発ギャグ「おっぱいジョビジョバ!」を連呼して眠気に抗っていると他のランドヌールさんに聞かれて気まずい想いを味わった(笑)
ナポリタンを消化するために内臓に血液が集中した為に激しい眠気が起こった模様。
尻痛対策にダンシングしたいが、ひざの痛みと分散しながらダンシングしつつ、ペースを落としながら走る。
この辺りで雨はあがった。
河川敷、高校生のフェロモンドラフティング(余裕あるな、オィw)
EVAと一緒に初めてのロードに乗った所、千曲川近くに差し掛かる。
この辺りは自転車乗りが多かったです。
風が非常に強く、抜かれた長身年配ランドヌールさんに、痛む膝を労わったハイケイデンスクルクルで何とか取り付く。
長身年配ランドヌール(超絶老紳士)
・しばらく風除けにさせてもらう
・トイレでコンビニ寄ると一緒になる
・500mlでも1.5lでも同じ値段だからとミネラルウォーター(大)買っとる!w
・後ろに付かせて貰ったお礼と、また抜かれたら付かせてもらえる話を付ける
「ぐふふ、のび太くん・・・」って顔をしたドラえもんのステッカーをバッグに付けたお兄さんの後ろに付かせてもらう、狡猾マリモ。
牽いてもらったおかげとリョウ君直伝のアイシング術のおかげで、右膝、普通のダンシングが出来る程に回復。
異形ダンシングならイケるハズだったが、峠越えは厳しかっただろうと予想されるので非常に助かる。
キューシートが読める明るい間にどこまで進めるか、夜は新潟を走るので本当にマリモに都合が良いコースだ。
長野県へ向かう河川沿いの道で、下り途中で嫌な予感がして引き返す、後続の方からルートが合っていると教えてもらう。
教えてくれたランドヌールさん
・景色いいですね~
・風キツかったですね~
・涼しくなってきましたね~
長野の山の方には不穏な雲が広がっている、嫌な予感しかしない・・・
教えてくれたランドヌールさんと小山が来た所でチギれる。
右膝、掌が痛い。筋肉全般は平気なのが救い。
ダンシング出来ないのが痛い。
天気が怖いのと・・・・・あぁ、忘れた!(疲れてますなぁ)
200㎞
身体にガタが来ている、何かをしようとして失敗したんだ・・・え~と・・・あれ?
ダメだ、やべぇバカになってるぃや!え~っと・・・(脳みそ動いてない?)
あ、思い出した。
キャラダイスが登坂中にシュルシュル言って擦れた。
台座は下がってなかったが締めるトコ締めてグィっとやったら干渉しなくなった。
長閑な所でオジサンに「寒くないですか?」と心配され、県境の手前なので極寒が予測されるので、雨具に着替えようとしたら靴下もグチャグチャで2回目の交換。
着替え中に4人に抜かれた。逆にそれだけ後ろに居たって事。
日が暮れるまでに長野の山を越えたい・・・ブヨはマリモブレスで撃退。
少年の様な笑顔のランドヌール
・地蔵の前で道を聞いた
・この地蔵は地震のあった方角に向きを変えたと有名だそう
・電車の写真撮ってはった

※その時のお地蔵さん
凄い良い人だった、付いて行きたかったけど登坂でチギれ果てる。
その頑張っている所を知らないオジサンに「頑張るね、頑張れ!」
子供にも「がんばれッがんばれッ」っと応援された。
汗かく位暑いかメッチャ寒いかのどっちかしかない。
とりあえずポケット使い易いので脱ぐ、脱ぐために停まってたら、また3人位に抜かれる。
結構ヘコむ。。。。
膝の関節、冷やさない方が良いかと思い。下だけは再び着る。
汗はかくが、確かに膝の調子は良い。
「あいつめ!」
下りでヒャッホーしてしまい、抜いた後、トンネルに突入。
トンネル内はひたすら登り。すぐ後ろから付けられスピードはドンドン落ちるのに抜いてくれず。ひたすら付けられ付けられ・・・アウターからインナーに落とした際にチェーンが落ちて、停車すると抜いて行った。
チェーン戻し後、追走劇。追い付くと相手が停車して終了。
最悪な不運、新潟に来て雨が降る始める。。。
どうでも良いコンビニで時間を大量に取ってしまい、誰も居なくなった。
おそらくワタクシが今、ドベです(絶望)
※バッテリーを電池充電する充電器のトラブルで何度も電池購入やアレコレしていた
19:19 (マリモ、涙声)
CP3まで残り20㎞、制限時間20:30だと思ってたので(本当は22:24)非常にマズいと思ってダッシュ!そのビックリした気持ちで膝の痛みが飛んだ!?
2時間しか余裕が無い、今日もしかしたら、寝ないで走り続ける事になるかもしれない。
ちくしょう、なんで新潟、こんなに雨降るんだぃやーーー!!!
前方に2人のランドヌールが見えてきた、・・・しかし、走っていない。
DNFの申告の電話をしているようだった。。。絶望的な気持ちになった。
20:27 CP3到着(261.1㎞、制限時間22:24)
4・5人が休んでいた、やっと追い付けた。
自分がドベじゃないか、と話すとそれは無いと言ってもらえた。
しかし、2時間しか余裕が無い。
コースを把握出来ていないが、実家にもアパートにも寄る時間は無さそうだ。
バッテリーをどうするか、問題が出てきている。
267㎞
CP3を越えてから絶好調!
脚の痛みはやや治まって、殆んど平坦。
気持ちが最高にハイ、さっきまでの全否定の考えが払拭。
くじけそうな時に、ミナトに誇れる自分になりたい、自分の生きた証が欲しいと痛みに負けそうな心を支えてきた。
全肯定の気持ちに、何でも出来る。
600㎞最後まで休まずに走れると思える自信に満ちた状態に、この気持ちが滾っている内に少しでも多く進めたい。
長身年配ランドヌールさん、中央分離帯のポールに激突したらしい。
チタン製なので続行出来るだろうとの事。
お大事にと言う事でパスさせて頂いて先を急ぐ。
21:31
レザイン電池終了、ハブダイナモ起動。
キツい、果たして完走出来るかな・・・?
並走逆走高校生ズに「逆走かよッ」とマリモ発声!
ギュギュっと脇に寄ってもらいました。
疲れました。脚が復活、20㎞/h位で走ればとりあえず難関CP4に到達出来る。
CP5は睡眠が取れるように、それ以降の6・7はアホみたいにユルいです。
なので、脚切りの恐怖はここまで!
ミスないように確実に行きましょう!(・・・これが大きな勘違いだった)
00:00 (ぼんやり)
非常にマズい事になった。
残り30㎞で眠気がMAX。あと27㎞を2時間ちょいで走らないと・・・
00:41
もうすぐ300㎞・・・だけどまだ300㎞。
あぁ・・計算するとやんなるし、何時間寝れるのかも分からない。
前半みたいにスピードも出せないし、寝る時間すら、きっと無い。
脚の痛みと眠気がもう異常。。。。。。助けて
もうすぐ走り始めて20時間が経とうとしています。。。
あぁ・・・キツい、あぁもぅ全部が痛い、全てが痛い。
助けて痛いよ、痛い苦しい痛い、痛い苦しい痛い、痛いよ~うぅぅ・・・
痛いよ、助けて・・・苦しい
絶望の淵にいた、右膝の痛み、全身の痛み、意識が朦朧とする眠気。
もう弱気になって、全てがどうでも良くなって、今すぐ眠りたい、終わりにしたい。
このツラい想いを終わりにしたいと思っていた。
時刻不明 CP4到着(323.2㎞、制限時間02:32)
満身創痍の果てに、CP4に辿り着けたら主催者さんに電話してDNFしよう・・・
そう決めて、それを支えにペダルを回す毎に襲ってくる痛みに耐えて来た。
コンビニに入り、無意識に急いで水分を購入。
時間を見ると(完走後の推測ですが…)02:10、脚切りギリギリだ。。。
便意も無いがトイレに行こうとフラフラと店内を歩く、トイレのドアを押してふと鏡に目をやる。
俺だ、俺がいる。限界だ、限界って顔だ。
目は血走って真っ赤、顔は塩まみれ、心なしか顔色も蒼白だ。
そこで、何を思ったんだろう?
鏡の中の自分に頭突きしてた、そしてこう言っていた。
『お前は何のためにここにいる?』
その途端、湧き上がって来る気持ちがあった。
その気持ちを声にした、冷静な今なら恥ずかしいと思えるけれども、その時の自分には魂の叫びのような物に感じた。
自分の中身がそのまんま真っ直ぐに出る感じ。
時間が無い、俺にはやるべき事がある。
そこからは意識を奪う強い眠気は魂の叫びで掻き消し、ペダルを回す度に走る痛みは眠気を抑える同志となった。
マリモ(ハイパーモード)
「必ず俺はSRになる、絶対にSRになる!!」
「痛みってのは本能的に守らされちまう、逆に攻めに転じるんだよ!攻めろ攻めろぉ!」
「やるって決めたらやるっきゃねぇぇぇぇ!!」
「回せケイデンス!おら、攻めろ攻めろ攻めろ攻めろ!」
「俺は何のためにここにいる?俺がSRだ!俺はSRになる!!」
脚切り直前の崖っぷちで行ったのは・・・いわゆる自己暗示。
弱気になる心を、攻めに転じる事によりアドレナリンをドッパドッパ出しまくる事で異常興奮&鎮痛作用をもたらし、20㎞/hも出せなくなったペダリングを50㎞/hまで出せる状態まで持って行く。
※ちなみに、この後。
バーサク状態で「ある事」をしでかすのですが、、、それはマリモに直接会った時に、酒でも呑み交わしながら話ましょうや。
つまり、オフレコって事です。てへぺろろんッ☆
自己暗示効果で
平均速度17㎞/h→32㎞/hまで上昇!
ウリャリャタイムが02:15~03:30まで、
平均速度が35㎞/hに!
【ここまでのマリモの変化】
のほほん→激痛→ハイ→ネガティブ→自己暗示→ハイパーモード
04:00
マインドコントロール効き過ぎましたな(笑)
ながら300㎞…越えたのかな?ここまで来たよ!
脚が生まれたてのバンビみたいに痙攣してます、ピクピクピクピク~!
痛みを感じないので脳みそは覚醒っぱなしのようです。
スポークから「カツーンカツーン」音が聞こえる、植物がスポークに絡まっていた模様。
干渉せず、良かったぁ~
相変わらずのドベ。
折り返し地点まで3㎞の地点でランドヌールさんに「気を付けて下さいね」と声をかけてもらうがアドレナマリモの口から出た返事は「お互い様で!」だった。
・・・・酷い。
04:03 CP5到着(363.8㎞、制限時間05:16)
次の脚切りは12:16!その次は19:08!・・・楽勝ですね(分かっていない!)
4時間で十分な距離を7時間もある、余裕だね。
時刻不明(推測11:00) CP6到着(469㎞、制限時間12:16)
500㎞走る手前辺りで我らがレッツ・ラブ・○○!!(地元地名)
ここまでは疲労はあるが、眠気・痛みはコントロール出来ていました。
食欲は無い、けど冷やし中華を叩き込む。
クーリッシュも忘れずに、相当な暑さなので、熱で溶けるだろけどブラックサンダー補填!
ボトルもダブル、ここからは勝手知ったる道、EVAと楽しく苦しんだ思い出の道。
そしてここでも見付けた、先輩のスタンド能力『ブラックサブマリン』www

そして、この先に待ち構えたるは、最後のラスボス。
休み無く500㎞走った者たちに降りかかる最後の試練。
灼熱の三国峠!(30℃超え☆)
限界な身体で、更に4つの山頂越えを為さねばならない。
しかも、向かい始めて( ゚Д゚)ハゥア!!!?っとなったのだが、制限時間。
登坂の事を考えると全然優しくない、キワキワのカツカツを狙ったかのような絶妙な脚切り時間設定だったのです。
最後のCP7まで7時間以上、大丈夫だよ!っと思っておりました。
でもね、7時間殆んど登坂だったらどうだろね?って話(恐怖ッ)
正に地獄、三国峠に向かう道中から既に緩くてズルルルルゥゥゥ~っと登坂が続き、心が折れる音が聞こえて来た。
うん、10㎞/h切ってもイイじゃない、三国峠ヒルクライーム♪
なんて、調子こいてましたよ。4人位に抜かれたかなぁ?
でもね、アドレナリン漬けから解けたワタクシ脳は計算を怠らない訳ですよ。
どう計算してもこれからある激坂含めて、平均速度がある程度無いと脚切りだと。
そして、
ハイパーモード再びッ!!!!
マリモ(オートハイパーモード)
「やるって決めたらやるっきゃない!」
「SR!SR!(コール)」
実際にそう連呼しながら、ユルめな登坂を25㎞/h以上をキープしつつ、攻めのクライム!
2人抜き去り、ようやく三国峠の麓まで。
・・・もうね、車坂峠チック。
九十九折りに急斜面、坂が終わったら
坂、坂・坂・坂―!!!!
痛む右膝、限界な身体。
そこで編み出したのは
『瓦割りダンシング』!!!
※解説しよう、右脚を下すタイミングで右腕で瓦割りの要領でハンドルを押し付けるのだ!
これのおかげで掌が限界的な痛みを受けるがダンシングを膝に負荷無くやれた。
更に、ハイパーさんのアドバイス
「キツくても何があっても走り続ければゴールは近づく」を信念に耐えに耐えるヒルクライムを敢行!!!
おかげで三国峠で5人(少なくとも)抜いて突破出来ました!!!
・待ち伏せ張り付きさんも耐えるヒルクライムでチギった
・食べ物を受け付けない程に疲労していた
これでもかこれでもか、とトンネルの中すらも強い登り!!
登坂中、何度も間に合わないと思って叫びだしそうになった。
最後の山頂で長身ランドヌールさんと再会。
この先のコースについて教えてもらう、なんと、何10㎞も下り続けた先にCP7があるそうな。
絶望的な脚切りタイムだったのですが、鬼登坂ゾーンを抜けたら極楽とは!
しかし、甘かった。
ひたすらダウンヒル。日は傾き、標高が高いため気温が異様に低い。
極寒、そして肩・腕・脚・尻・腰の痛みとの戦い。
時刻不明 CP7到着(571.7㎞、制限時間19:08)
長身ランドヌールさんの話だと、ここでも標高が高いらしく。
ゴールまでは下り基調らしい。
他のランドヌールの方々もホッとした表情で何か食べている。
心が軽くなって、むしろ、楽しく苦しくツラくシンドく・・・まるで苦行のようなブルべが終了してしまうのか、と寂しい気持ちにもなった。
広瀬香美の「promise」を原キーで歌唱ライド!!!
思いのほか脚が尽き果てていたようで、少しの登坂でヘロったりしながらも
想いを込めた
ゴンゴンゴンゴーーーーーール!!!!!
ツラく長かった600㎞ブルべ、
39時間03分で見事に仮眠無しで走破です!!!!
『ブルべ初挑戦の年にSR獲得』なんて無謀な夢を実現させるまで王手をかけました。
ブルべ600㎞走破の恩恵
◇お嫁様にモテる!
◇おばちゃんに「笑顔の良いお兄さんだねぇ~」と声かけられる
◇なんか元気!
◇虚栄心的な物が皆無に(それの影響でブログの筆遅延^^;)
◇体重変動79.5㎏→76.2㎏
ブルべ600㎞走破の反動とその後
◆掌が常にジンジンズキズキ痛い
◆肩がパンパンの肩こり→3日間メッチャ肩マッサージで解消
◆尻のカサブタ取れた(1週間後)
◆後輪パンクしてた
◆激しい空腹感
◆認識能力がおかしくなってくる→寝たら治った
・標識が女の人に見える
・旗が馬に見える
・立体と平面が区別が付かない
・下りが登坂に見える(漕がないで坂を上る変な感じ)
完走後、ゴール地点の道の駅内にある熱めの温泉に浸かって溶ける。
入浴券も貰えて非常に良い塩梅でした、感謝!
運転席で車中泊、4時間睡眠でパッチリ覚醒。
眠気を感じず、家まで車で真っ直ぐ帰りました。
その後、仕事・家庭生活に支障をきたさないように必死にマッサージして歩行出来る身体に整えました。
お嫁様がメッチャリスペクトしてくれて心底嬉しかった。
不思議なんだけど、また600㎞走っても良いような気持ちになっている。
これが、変態の入り口、なのか?(笑)
なッがい文章でしたが、読んで頂けて感謝です。
凄い何か得たような失ったような・・・悟り的な心境になっておりますが、非常に濃い時間を過ごしてSRの称号に恥じない自分に近付けたんじゃないかな、と自分を認めてやりたいと思いました。
あとは今年中に200㎞を完走すればワタクシは
SRです!!!