
梅雨が本格的に始まった昨今、ジメジメウジウジ嫌ですね~
せっかくの梅雨、大好きな夏の準備期間にしてしまおう!と思い立ち
最近のテーマになっている「補給」について考えておりました。
ネットを彷徨いアンテナ、ビビビった物があったので取り上げてみます。
それは「ビート」です!
ビート(ビーツ)は「赤カブ」とも呼ばれる根が深い赤紫色の野菜で、葉酸、カリウムとビタミンC.のような重要な栄養分が豊富で、一般的にビートの根ジュースは味が強いため他の野菜や果物と混ぜ合わせて飲まれているそうです。
注目すべき点として、「スタミナ増強効果がある」との実験結果が報告されているそうです。ビート・ジュースのスタミナ増強効果の研究事例や、ロード・レーサー向けのビート・ジュースのレシピを紹介します。
【増強効果の研究事例】
ビート・ジュースのスタミナ増強効果について、イギリスのエクスター大学で行われた以下のような研究事例がある。
■エクササイズ・バイクでの運動持続時間が改善
18~38歳の8人の男性を対象に、エクササイズ・バイクでのテストの前に、①6日連続で1日あたり500mlのビート・ジュースを摂取②6日連続で1日あたり500mlのクロフサスグリのジュースをプラシーボ(偽薬)として摂取した場合で、パフォーマンスなどに差が出るかを実験した。
この実験では、ビート・ジュースを飲んだ場合、エクササイズ・バイクでの平均の運動持続時間が11.25分間となり、プラシーボの場合に比べて92秒長くなる結果となった。
これは、目標とした場所まで移動する際の時間がおおよそ2%減ったことに該当します。
■安静時の血圧の低下と酸素摂取量の減少
また上記の実験結果に追加して、ビート・ジュースを飲んだ場合は、安静時の血圧が低下し、運動中の酸素摂取量が減少していた事が分かっている。
■酸素利用効率が高まった可能性
ビート・ジュースのスタミナ増強効果の詳細なメカニズムは不明であるものの、「ビート・ジュースに含まれる硝酸塩が体内で酸化窒素に変化することが、酸素の利用効率を高めるのではないか」と考えられている。
■高血圧に良い
研究によれば、毎日2カップ以上のビートジュースを飲むと血圧の上昇を抑え、500mlを飲むと3時間以内に血圧の低下を促進し、24時間効果が継続した。
■炎症に良い
2009年に発表される調査によれば、ビートの根ジュースは、炎症(心血管疾患、タイプ2糖尿病とガンの危険因子)を抑制することによって、太りすぎの人々のためになる可能性があると言われており。調査からも、ビートの根ジュースが遊離基(DNAに損害を与えることが知られている化学副産物)に対抗しうる効能が期待されている。
効果の保障は出来ませんが、研究の結果ですので一定の効果は有りそうです。
【ビート・ジュースの作り方】
■材料
ビート3株(サイズ:中)
リンゴ1個
人参4本(サイズ:中)
■1食あたりの熱量・栄養
熱量:151kcal
脂肪:1g
ナトリウム:146mg
炭水化物:36g
食物繊維:1g
タンパク質:4g
■作り方
材料をジューサーで砕きやすい大きさに切り、カット済みの材料をジューサーにかける。
■注意点など
苦みや取り除いて飲みやすくし、食物繊維を少なくして消化をよくするために、材料の皮や芯は取り除いたほうが良い。好みに応じて、パイナップル・ケール(青汁の材料)・パセリ・セロリを加える。 生のビートの入手が難しい場合は、ビートの缶詰 や市販のビートジュース(BEET IT)を利用するのもアリでしょう。
【ビートについてのまとめ】
ビートは日本ではあまり見かけることがない野菜ですが、その色から連想されるとおり(小豆のような赤い色をしています)、ポリフェノールが多く、抗酸化作用が高い野菜として知られています。今回分かったように、運動時間を延ばしてくれる効果があるなら、それはすなわちロードバイクのポテンシャル向上にも役立つと言うことになります。
いくつかの論文に目を通すとビートジュースを運動前に飲むことにより、いくつかの効果が確認されている。その中でも我々サイクリストにとって関心があるのはスタミナの増加ではないだろうか。
研究によると、ビートジュースは「ナチュラルEPO」とも呼べる働きをすることが確認されている。それらは血圧の上昇を抑制する効果、筋肉を弛緩させる効果、または血流をよくさせる効果であったりする。それらが総合してアスリートの運動能力を最大で16%向上させることが確認されている。これらはこのビートが含む豊富な硝酸の効果によるところが大きい。ある生理学の専門誌によると、エクステール大学が行った調査では、ビートジュースを飲むだけで、毎日運動している人よりも酸素摂取量を増やし、酸素消費量を抑えることが出来るとの事だ。
実験では18歳から35歳までの8人の男性に、一日500mlのビートジュースを6日間飲んでもらうというものである。8人はその間さまざまなテストを受け、スタミナの変化を見るというものである。そしてその後、同じ実験の延長としながらも、今度は本人達には告げずに硝酸の入っていないジュースを与えて同様のテストを行った。これはプラシーボ効果での比較を行うためである。
ここからが興味深いのだが、ビートジュースを飲んだ8人は平均でプラシーボ実験の時よりも92秒長い11分25秒の運動が可能であった。これは距離に換算すると同じ距離を2%少ない時間でこなせるという結果となる。
エクステール大学(スポーツ&健康科学)のアンディー・ジョーンズ博士はこう語る。「我々の研究が硝酸を多く含む食物が人間の持久力を高めることを最初に立証した実験である。この結果にはとても驚いており、特に酸素を体内に取り込む量の向上に関しては、運動も含めたほかの方法ではなし得ないことだからだ。」
「この結果はプロ・アマ問わず多くのアスリートにとって興味があることだと思う。そして今後この研究結果が運動機能障害や運動能力に悩む人々にとって役立つものとなっていくだろうと思っている。」
なぜ体内での酸素消費量が減るのかは謎だが、考えられるのは高濃度の硝酸が体内で一酸化窒素となり、運動時の酸素消費量を抑えているようである。
しかし気をつけなければいけないことがいくつかある。ビートジュースの飲みすぎは、紫色の尿や腹痛、下痢などを引き起こす可能性がある。
今では多くのアスリートが根菜としてのビート、そしてビートジュースを食生活に組み込んでいる。そして他にもセロリ、レタス、ほうれん草なども硝酸を多く含んでいる。
みんなもビートを活かしてアスリートのように運動能力を改善させてみようではないか。
ちょっと内容重複してましたが^^;
紫色の尿に気を付けながらビートを摂取してくのもトレーニング効果やポテンシャル向上させていく為にはアリなのかもしれません。
ビートビート連呼してきましたが、入手しずらい食材なので硝酸含有量が多い野菜をチョイスして摂取していけば良いのではないでしょうか←元も子もないw