こんばんは。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。
4月1日(月)に新元号が発表されまして、翌日の新聞にも書かれておりました。いつでも確認出来るようにこちらでは河北新報(第43978号)1~3面の内容を抜粋させていただきましたので、ご興味がある方はご覧いただけたらと思います(´っ・ω・)っ 文字数が多く一つに纏められなかったため二つにわけてあります(´・ω・`)
【河北新報(第43978号)4面】
は以下のリンク先よりご確認ください。
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新元号 令和 河北新報(4月2日)内容抜粋2019②
1面
新元号 令和(れいわ)
出典は万葉集、国書初
政府 6原案から決定
令和の典拠
【出典】
「万葉集」巻五、梅花(うめのはな)の歌三十二首幷(あわ)せて序(じょ)
【引用文】
初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香
【書き下し文】
初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす。
【現代語訳】
初春のめでたい月に、天気も良く風は和らぎ、梅はおしろいのように白い花を開き、蘭は香のように薫っている。
来月1日施行
政府は1日、臨時閣議を開き「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と決定した。4月30日に退位される天皇陛下が改元政令に署名、公布された。皇太子さまが新天皇に即位する5月1日午前0時に施行される。皇位継承前の新元号公表は憲政史上初。出典は現存する日本最古の歌集「万葉集」で、中国古典でなく国書(日本古典)から採用したのは確認できる限り、初めて。閣議決定後、宮内庁を通じて天皇陛下と皇太子さまに新元号を報告した。政権幹部によると、原案は六つだった。
新元号は菅義偉官房長官が記者会見で発表。典拠は「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香(初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、梅(うめ)は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす)」。安倍晋三首相は会見で「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と述べた。
令和は「大化」(645年)から数えて248番目で、1979年制定の元号法に基づく元号としては「平成」に続いて2例目となる。政府は施行に向け、国民への周知作業に着手した。情報システムの改修も急ぐ。
改元は天皇一代に一つの元号とする「一世一元」制が採用された明治以降、天皇逝去に伴う皇位継承時に行われてきた。今回は退位特例法に基づき、逝去によらない改元となる。
政府は「令和」の考案者を公表せず、安倍首相は決定過程に関する公文書を30年間は非公開とする方針を表明した。
政府関係者によると、1日の選定手続きに示した原案には、日中双方の古典を典拠とした案がそれぞれ複数あった。アルファベットの頭文字で表示した際の「明治、大正、昭和、平成」との混同を避けるため、事前に「M、T、S、H」が頭文字となる案は除いた。令和の頭文字はR。
元号選定手続きは平成改元時を基本的に踏襲した。政府は新元号候補名の考案を依頼する専門家数人を「国文学、漢文学、日本史学、東洋史学」の分野から選び、3月14日付で正式委嘱した。
1日にはノーベル賞受賞者の山中伸弥京都大教授ら有識者9人による「元号に関する懇談会」を官邸で開いて意見を聞き、衆参両院の正副議長の意見も聴取して改元政令を閣議決定した。
元号を改める政令
内閣は、元号法(昭和54年法律第43号)第1項の規定に基づき、この政令を制定する。
元号を令和に改める。
附則
この政令は、天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成29年法律第63号)の施行の日(平成31年4月30日)の翌日から施行する。
選定過程の検証必要
【解説】 改元は現行憲法下で2回目だ。1989年に「平成」に改める際、昭和天皇の生前は議論そのものがタブー視された。今回は特例法に基づく退位で改元日もあらかじめ決まっており、オープンな検討が可能だったはずだ。国民に開かれた元号にするため、肝心の国民の関与は十分だったのか。説明は尽くされたのか。政府の選定過程の検証が必要だ。
今回の改元に当たり、政府では一時、国民の意見を広く求めるための「パブリックコメント(意見公募)」実施案が浮上した。だが「元号の性質上、ふさわしくない」との反対論が出て見送られたという。
政府は結局、前回と同様、極秘選定路線を選択した。新元号の考案者も、他の候補名も明かさない。選定を巡る記録をどのくらい残すのか、いずれ公開するのかどうか。ともに不明だ。
公表時期を巡る政府と保守派の動きも不可解だった。混乱を防ぐには十分な準備期間が必要との観点から、当初は2018年夏が有力視されたが、天皇と元号は「一体不可分」として新天皇即位後の改元政令公布を主張する保守派の主張に押され、改元1カ月前にまで短縮された。新元号が「広く国民に受け入れられ、日本人の生活に深く根差していくことを願う」(安倍晋三首相)のなら、国民が納得できる説明が不可欠だろう。
2面・3面
国書 首相の本命
前例踏まず保守信条
中国古典を典拠にしてきた元号が、初めて国書(日本古典)から選ばれた。安倍晋三首相は出典を国書とする案を当初から「本命」に据え、前例にとらわれずに日本の歴史や文化を重視する保守的な信条を反映させた。新元号決定の舞台裏を探った。
◇高評価相次ぐ
「若者たちが大きな花を咲かせ、希望に満ちあふれた日本を造り上げたい」。首相は1日の記者会見で、万葉集の一節から選んだ「令和」と、次世代を担う若者への期待を重ね合わせた。万葉集を「わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書だ」と強調し、国書採用を求めた保守派への配慮もにじませた。
政府は1日の閣議に先立つ有識者懇談会で、国書だけでなく、中国古典も加えた計6案の候補名を五十音順で提示した。前回の「平成」改元時は、本命の平成を最初に説明した上で3案を示したのと比べて「丁寧な手続き」(官邸筋)を踏むためだった。
有識者懇談会では、国書を推す意見が大勢で、中でも「令和」は「読みやすい」「親しみやすい」と高評価が相次いだ。作家の林真理子さんは「一番人気があった」と明かした。一方で衆参両院の正副議長への意見聴取に参加した一人は「命令の『令』だから、ありえない」と不快感を示した。
全閣僚会議では首相自ら「古事記や万葉集など国書の中から出すべきだ。令和でいいのではないか」と議論を収め、閣議決定に至った。
◇強いこだわり
「国書がいいよね。『記紀万葉』から始まるんだよね。」首相は昨年末、古事記や万葉集を例示しながら日本古典を典拠とする意欲を側近議員に漏らした。
年末年始に読んだという百田尚樹氏のベストセラー「日本国紀」にも万葉集は登場。天皇や豪族に加え一般庶民が詠んだ歌を収めた「世界に誇るべき古典、文化遺産だ」と絶賛する内容だった。政権幹部は「日本の漢字文化は中国より下だと見る必要はない。首相は国書採用が時流だと考えていた」と証言する。
とりわけ令和の「和」は、首相のこだわりが強い言葉だ。十七条憲法の一節「以和為貴(和をもって貴しとなす)」にも登場し、2013年4月の日本記者クラブの会見で墨書し、美術展に直筆の色紙を出展した経緯もある。
◇「孫引き」許容
首相の「日本古典が本命」との意向は、古谷一之官房副長官補を筆頭とする元号担当チームに「2~3年前」(官邸筋)には伝わっていた。
1300年以上続く元号の歴史の中で、国書から選ばれた例は確認されていない。国書は漢文で書かれても「元をたどれば中国古典を引用した『孫引き』が多い」(国文学者)との評価が一般的だったからだ。
政府は、現代に近い作品は評価が分かれるため「室町時代以前」との基準を設定。孫引きは「国書でも一節から漢字2文字をうまく選べたら構わない」(関係者)として排除しない方針とした。
元号の選定基準には「俗用されていない」との「壁」もあった。平成改元時は地方の焼き肉店や中華料理店まで調べ上げたとされる。今回は「令和」が人名に使われていることを事前に確認していたが「俗用されていることよりも良い意味を重視した」(古谷氏)とハードルを下げた。
新元号 令和
「豊かさ」「平和」
与野党評価
与野党幹部は1日の新元号「令和」の決定を受け「国民の皆さんと心から祝福し、平和国家日本の新しい時代が迎えられるようにしたい」(自民党の二階俊博幹事長)と期待を寄せた。野党の一部からは「命令」を想起させるとの批判も出た。
自民党の岸田文雄政調会長は「日本の豊かな文化、自然を感じる元号だ」と強調。公明党の山口那津男代表は「大変奥行きがある」と評価する一方、「年号で令の字は聞いたことがなく、ちょっと珍しいと思った」と語った。
立憲民主党の福山哲郎幹事長は「平和で国民生活が穏やかな時代になることを強く望む」と歓迎。国民民主党の玉木雄一郎代表も「言葉通り平和で良い時代になることを期待する」と述べた。
日本維新の会の片山虎之助共同代表は「令を万葉集から入れたのが新味だ」と指摘。自由党の小沢一郎共同代表は「権威の(ある)人々が知恵を絞り考えたのだろうから結構だ」と述べるにとどめた。希望の党の松沢成文代表は「平和な国を紡ぐ雰囲気が出ている」とした。
共産党の志位和夫委員長は元号の慣習的使用を認めるが強制には反対する立場を重ねて表明。社民党の又市征治党首は「命令の令だ。安倍政権が目指す国民への規律、統制の強化がにじみ出ている」と訴えた。
「希望」「穏やか」
東北の各知事
仙台市長反応
5月に改元される新元号が「令和」となることが決まった1日、東北各県の知事らは談話を発表した。字に込められた願いを読み解き、新たな時代の幕開けに思いをはせた。
宮城県の村井嘉浩知事は「日本の未来を見据えた素晴らしい元号だ」と印象を語り、「新元号への思いを受け止め、東日本大震災からの復興や社会づくりにつなげていく」と誓った。
引用元の万葉集の歌を引き合いに「日本らしい和やかさを感じる」と話したのは岩手県の達増拓也知事。「平成は地方の産業や生活基盤が強化された時代だった。令和でも流れを引き継ぎ、地方振興につなげていくべきだ」と強調した。
東京電力福島第1原発事故からの復興を目指す福島県の内堀雅雄知事は「明日への希望が込められている」と指摘。「挑戦を続けている県民の思いと重なる元号だ。福島も新たなステージに移行できるよう全力で取り組む」と語った。
秋田県の佐竹敬久知事は平成に改元された1989年を述懐。喪に服した当時から一転、明るい雰囲気の中での新元号発表に、「お祭りムードが景気や個人の希望につながればいい」と願った。
山形県の吉村美栄子知事は臨時記者会見で「和やかな雰囲気とともに、『令』の字から身が引き締まる思いを感じた」と話した。青森県の三村申吾知事は「大規模災害が頻発する時代にあって、穏やかな生活を祈る国民の思いが酌まれている」との談話を出した。
仙台市の郡和子市長は「自分の名前と同じ『和』が入っているのは個人的にうれしい」と喜び、「温かくも、凛として涼やかな印象だ。国民への思いが伝わってきた」と話した。
3面
保秘徹底 勇み足
官邸 両議長も「拘束」
政府は1日、新元号「令和」の事前報道阻止に全力を注いだ。発表前に原案に接した有識者や閣僚を首相官邸に足止め。携帯電話も預かり、外部との接触を断つ厳戒態勢を敷いた。発表まで秘密を保ったが、同様の対応を求めた衆参両院の正副議長側からは行政府の「越権」と批判を浴びた。
1日午前、官邸の閣僚応接室で始まった新元号を事実上決める全閣僚会議。漏えい防止のため、通常は部屋前に待機する閣僚秘書官を別室に待たせる徹底ぶりだった。
これに先立つ有識者懇談会に出席した学者や経済人らと、閣僚は携帯電話を預け、新元号発表まで室内に留め置かれた。政府高官は「盗聴器がないか、観葉植物まで確認した」と自負する。
官邸が漏えいに神経をとがらせたのは、新天皇の贈り名(追号)にもなる新元号が、天皇陛下や皇太子さまに知らせるよりも前に報じられれば「失礼に当たる」(政権幹部)との思いからだ。
そもそも代替わりの1カ月前の新元号公表に反発していた保守派には、こうした考えが根強い。安倍晋三首相を支持する保守派への配慮もあり、菅氏が公表する直前に天皇陛下と皇太子さまには「令和」が伝えられた。
「ご迷惑をお掛けしてすみません。撤回します」。全閣僚会議に先立つ衆参両院の正副議長からの意見聴取。衆院議長公邸に集まった4人に菅氏は頭を下げた。
原因は2月中旬に政府から届いた要請文だった。携帯を預けるほか、トイレにも役人が付いて行くとの内容に立憲民主党出身の赤松広隆衆院副議長がかみついた。「官邸の意向で国会議員を拘束し、連絡手段も取り上げるなんて民主主義の危機だ」(立民関係者)との声を背にした赤松氏。意見聴取の冒頭「20年、30年後に退位があった時に前例となる。要請を撤回すべきだ」と菅氏に迫った。
反発を事前に知った自民党出身の大島理森衆院議長は赤松氏と協議を重ね、意見聴取の場を政府が想定した国会本館ではなく、衆院議長公邸とすることなどで合意した。
次のハードルは発表までの足止め。大島氏は「政府の思いを受け止める」と、昼食のため公邸にとどまる案を練った。国会の主体性を維持しつつ、政府が求める保秘徹底にも応える狙いがあった。
4人は意見聴取後、何品ものメニューの昼食を囲んだ。発表直前に政府から「令和」に決定と連絡が入り、テレビで菅氏の会見を見守った。国会関係者は「大島氏が政府側に助け舟を出したから事なきを得た。政府側は明らかに根回し不足だった」と指摘した。
中西進氏が考案か
万葉集の専門家
新元号の考案を政府から委嘱され「令和」を提出したのは、文化勲章受賞者で国際日本文化研究センター名誉教授の中西進氏(89)との見方が1日、専門家の間で浮上した。中西氏は共同通信の取材に、当初は明言を避けていたが、公表が近づいた3月上旬になって「私は関係していない」と否定している。
中西氏は東大大学院修了。万葉集が専門で大阪女子大学長や京都市立芸大学長などを歴任した。2013年に文化勲章を受賞。著書に「万葉集の比較文学的研究」「日本文学と漢詩」などがあり、日本古典と中国古典双方に詳しいとして研究者の間で評価が高い。
坂本信幸奈良女子大名誉教授は「万葉集が出典なので中西氏ではないか。若い頃から万葉集を中心に日中の比較文学研究をしていた」と指摘した。別の専門家も令和が漢文で書かれた部分から引用されたことを受け、「漢籍に知識のある万葉集の大家といえば、そうはいない」として中西氏が考案者だと示唆した。
▼会見の墨書、茂住氏の筆
菅義偉官房長官が1日に新元号を発表した記者会見で掲げた墨書「令和」を書いたのは、内閣府人事課の辞令専門職、茂住修身氏(63)であることが分かった。政府関係者が明らかにした。「茂住菁邨」の号を持つ書家で、内閣府で辞令専門官として勤務し、定年後に再雇用された。
新元号公表を巡る動き
08:33
菅義偉官房長官が首相官邸に入る。
08:38
宮内庁の山本信一郎長官が登庁。記者団に「一連の手続きを静かに見守りたい」
09:05
安倍晋三首相が官邸入り。記者団に「希望に満ちあふれた新しい時代につながるような新元号を決定したい」
09:11
菅氏が横畠裕介内閣法制局長官と新元号に関し協議
09:32
山中伸弥京都大教授や作家の林真理子さんら有識者9人が参加し「元号に関する懇談会」開催
10:20
菅氏が大島理森、伊達忠一衆参両院議長らから衆院議長公邸で意見聴取
10:58
全閣僚会議で協議
11:17
新元号を決定する臨時閣議開始
11:35すぎ
宮内庁幹部が天皇陛下と皇太子さまに新元号を報告
11:41
菅氏が記者会見で新元号を「令和」と発表
11:42
中国共産党機関紙、人民日報が速報
11:45
米国の大手通信社AP通信が速報。韓国の聯合ニュースが報道
12:05
首相が記者会見。新元号に関し「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」
12:31
河野太郎外相が新元号を世界各国に通知したと記者団に表明
13:15
「元号を令和に改める」と記載した官報号外が張り出される
14:00
宮内庁の西村泰彦次長が定例記者会見。新元号について「国民が広く歓迎してくれるのが一番」
17:55
安倍首相がテレビ番組で新元号決定について「大変ほっとした。元号を決める作業は責任が重いから、非常に緊張した」と発言
以上、
『河北新報(第43978号)1~3面』より抜粋をさせていただきました。
それでは失礼致します|∀・))))