
今日のRS的な文章。
運転していて非常にしっくり来たので、Xに書き連ねた内容を、毎度のごとくChatGPTに手伝ってもらいながら推敲・整理したものです。
チューニングや馬力を追い求める人のほうが、みんカラ界隈には多いんでしょうけど、私は純正を突き詰めたい派です(金がないという根本的な理由がありますが ← ほぼそれ)。
このシビックRSは、新車からじっくり育てて、エイジングを経てどう変わっていくのか。そして、EK9に洗脳されていた自分の思考や嗜好がどう変化していくのか。そんなことを記録していきたいと思っています。
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シフトが急に馴染んだ(約2600キロ)。たまに硬質な感触が顔を出すけど、「これが開発陣が実現したかったシフトフィールなのかな?」というぐらい良い。FL5も、流用が多いので、馴染めばこんなフィールなんだろうな。
クラッチのつなぎも、急に腹落ちした。ノーマルモードでも、つながる瞬間がきちんと明確にわかるように。で、ほぼ0キロ+3速でもぐずらず動く(ただし平地)。L15Cの優秀さよ。正直182馬力を侮ってたけど、1700回転で最大トルク24Nを発生させるのは伊達じゃなかったんだな。やっとわかってきたよ。
嗚呼、ホンダのエンジンってこうなんだよ。たとえ動力性能が高いエンジンでも街乗りの使い勝手とのバランスがちゃんと調律されてるし、逆に街乗りメインな標準エンジンでも追い込むと良く回って楽しく走れる。L15Cはこの両者のド真ん中にいる。下手にいじると、この考え抜かれたバランスが壊れる。サーキット用ならチューニングを進めるけど、家族を乗せるのがメインなら、何もいじらず純正を極めたほうが面白いよ。そんなチューニングを施した開発者との対話ができるから。
腹立たしいサイドサポート皆無なシートも、街乗りだと悔しいほどいい。このおたんこシートで耐えられない横Gを発生させないように走ると、車がウルトラスムースに動く。助手席に人がいるなら、そう走れってことか。そうか、わかったよ。全開は一人の時に楽しむわ。
立ち上がりのややカックンさが鼻につき始めたブレーキタッチも、鬼ダックスフンドなホイールベースとクソ幅広タイヤの組み合わせで鋭角に曲がれないステア操作も、コツをつかめば足回りがそれに合わせて調律されているのがわかる。
嗚呼、あんた達は本当に走り込んだんだろうな、ホンダの開発者さんよ。凄えよ。
タイプRを卒業した元小僧には、この車は本当に取り組みがいがある。
まだタイプRに乗り続ける人はFL5に行けばいいし、タイプR未経験の方は、ぜひFL5やオールドタイプRに乗ってその素晴らしい世界観を味わってほしい。
でも、RSは別の世界観で作られてる。どちらかと言えば、ホンダが不遇の時代にも細々と作り続けてきたスポーツグレードの魂はこちらの方に色濃く残されている。歴代のエンジニア達は企画を通すために、こうして様々な工夫を凝らして作り続けてきたんだろうな、と。この世界観と文脈は、ホンダには今後も育ててほしい。久々にホンダという会社に惚れなおしました。
おっさんの独り言を続けると。
結局、運転中は運転席からの視界がすべてなので、エクステリアはあまり関係なくて。良い走りをしてくれれば、どんなネガもアバタもエクボで惚れなおしたりする。目を三角にして走る人じゃなくても、自分の車といろんな道を走って、タイヤとガソリンに金をかけて、もっと車と対話して欲しいと思う。楽しくない車なんてそうそうないから。
運転して、車や道と対話するって楽しいんだよ。それはハイブリッドや電気自動車でも同じ。ガソリンMT車はやることが多い分、より対話するのに技術がいるし、うまくハマった時の快感がある。
本当は、馬力もそこまでないほうが楽しめる。ただ、1度馬力を上げると下げられない。EK9と馬力はトントン、トルクは1.5倍というFL1 RSは、「扱える範囲の馬力内でぎりぎり踏みとどまれた」最高の選択肢だった。
ハイパワー車を乗り回すことを否定しない。でも、300馬力、下手したら400馬力オーバーのトップグレードたちは、公道ではそのエンジンたちのポテンシャルは100%発揮できないよね。RSですら、その気がある。アクセルドカンは楽しいだろうけど、レブリミットギリギリまで回し切る快感って、ご存じだろうか、と。
そう考えると、ちょっと可哀そうかなとも思う。楽しみ方が違うだろうし、そう言われても心外だろうけど、その車が本領発揮できる領域は、死と隣り合わせの速度域だからね。おそらく、そんな車に乗ってる殆どの貴方達よりもっと速い、風景が溶ける領域を知ってる人間からのアドバイスってことで。一瞬の判断ミスですぐ死ぬよ(その乗り物の特性もあったけど)。
今日はそんな感じで。
Posted at 2025/06/08 14:58:51 | |
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シビックRS | 日記