タイトルは、いい加減タイプRという言葉を混ぜて釣る公式や、プロトタイプに乗らせてもらった印象を提灯コメント的に飾り立てるユーチューバーや評論家(岡崎さんや中谷さんがいない時点でなんとなく察するけどさ)にうさん臭さを感じてイラっとした結果です(あ、でも、情報としてはとても参考にしています)。
RSは言葉にすると地味なアプデなんだからあきらめてください、と。
なお、ディーラーでもまだ詳細情報は出ていないという事で(つまり、詳細はわからないリスクを負いつつ注文)ネットの情報をかき集めていますが、だいたいは見えてきました。
前のブログでも「EXのMTマイチェン版」と書きましたが、「EXのMTスペシャル」が正しそうです。前期型のMT車でネガティブだった要素を消しつつ、「シビック」として、かつ、今の日本ホンダとして出来る限りのチューニングをしたモデルというのが一番しっくりきます。
で、最初に言いたいのが「タイプRとは比較できない別物」ということです。
500ccも排気量が違うエンジンは馬力差がおよそ150馬力(というか、2倍弱の差)もあり、それを受け止めるごん太のタイヤやそれをタイヤハウスに収めコーナリング性能を上げるためにGT-Rとほぼ変わらない車幅に広げ、アクティブサスまでつけたバケモノを、標準車ベースのRSと同じ土俵にのせる方が間違ってます。ホンダのHPで別車種として扱ってますからね?これでタイプRを買えない人を拾うと言われても。。。
逆に標準車と比較すると、目に見える差が非常に小さくなっています。エンジン性能はスペック上同一でボディサイズもタイヤも一緒。あくまでもフライホイールの軽量化を中心としたレスポンスアップと操作系の向上、他グレードに備わっていたエレキ関係の装備をした程度です。つまり「あくまでもシビック」という事を忘れ、タイプRの代替としてRSを買う人には、たぶん悲劇が生まれます。
シートも普通、エンジンスペックも変わらず、何をもって引き合いにタイプRを出すのか。相変わらずホンダ広報はどこを見ているのか全く分かりません。広報は諦めてますが。
ただし目に見えにくい差に、おそらく標準車とは別物と言えるほど驚くほど手間がかかってます。それは初代タイプRを20年ほど乗った自分でも納得できる乗り換え先というほどに。
大きく分けて3点あります。
1点目はエンジン。フライホイールの軽量化を中心としたレスポンスアップはクイックな変速を可能にし、加速にも好影響を与えます。つまりちゃんと操れば標準車より速く走れます。取り組みがいがある。
影響は性能だけでなく、楽しさにも及びます。燃費優先にならざるを得ない現状では回転落ちが鈍く、変速時に「待ち」がありましたが、それがないと変速が楽しくなります。過敏すぎるレスポンスのEK9に乗ってる身として、この点に絶対の自信があります。併せてコンピュータのプログラムにも手が入ってるという事なので、それって結構な手間ですよねと。制約でがんじがらめの中、この改善には大きな拍手をしたいです。
2点目は足回り。ブッシュ、ダンパー、バネ、スタビが全てRS専用、もしくは上位グレード流用をして、さらにRS用にチューニングしています。車高も5mmダウンと、実用と性能の狭間で出した数字でしょうけどわかる人だけわかればいいという調整をしているところが素晴らしい。車高はホンダセンシングに影響が出るので純正アフターパーツでダウンサスが出なくなっていましたが、これを変更したという事はそちらも修正、もしくは調査はしているはずです。ホンダセンシングの部隊や経営は絶対かけたくない手間だったはずです。よくやってくれました!!
最後が操作性。遠く遠くにあったシフトレバーを無理くり運転席側に寄せ、さらに運転席側に傾けました。これで体格が小柄な日本人にもよりシフトチェンジしやすいようになったはず(来週、展示車で確認してきます)。配置がそもそもおかしいのですが、大柄な欧米人なら無視できる部分をちゃんとケアしてくるあたりが素晴らしい(あとはシフトにもうちょっと節度があれば・・・)。
また、ゲームのように軽かったハンドルも重みをつけ、ステアリングフィールを改善しています。ハンドルが軽いと運転はつかれなくなりますが、路面からの情報が拾いにくくなりますし、タイヤが発する悲鳴(無理)も拾いにくいというデメリットがあります。せっかくMTでエンジンと対話しながら走らせてるのに、その力を伝えるタイヤとの対話がしにくかったら魅力が大きく損なわれます。この点をきちんと修正したのも素晴らしい。
まだ実走していないので見聞きした情報からの推測でしかありませんが、評論家たちの絶賛はこのようなわかる人にはわかる修正点がしっかりとされていることが理由なんじゃないかと思います。タイプRと比べるのはアホじゃないかと思いますが。ユーチューバーは知らん。
物価高で値段も上がってしまいましたが、標準車も順調に値段を上げているのでしょうがないです。後述しましたが、発注時に500万オーバーになりましたよ、ええ。
もう、RSはわかる人だけ買ってほしい。それだけの手間はかけてるし、ちゃんと理解して買った人は(まだ実際に動かしていませんが)長く満足して乗れる一台になってるはずです。
というわけで、自分は金曜日に注文可能になってすぐに発注かけてきました。サービスもモリモリ付けたら530万越え。でも早ければ9月中に納車できるはず。画像の白、エアロも全部付けましたがリヤスポイラーが11月なので暫くはプレーンな状態で乗ります。羽の有る無しを体感出来て二度お得なはず。
その辺もレビューしたいとは考えてます。
(参考情報)
https://www.webcg.net/articles/-/50648
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1612876.html
https://www.gqjapan.jp/article/20240801-honda-civic-rs
https://kakakumag.com/car/?id=21125
https://motor-fan.jp/mf/article/251312/
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シビックRS | 日記
Posted at
2024/08/04 02:31:14