
RSのポジティブなことばかり書いていますが、対となるネガティブなことを書かないとそのポジティブさが伝わりにくそうなので書いてみます。
一発目は、1500ccエンジンなりの極低回転トルクの話。簡単に言うとゼロスタートの加速力です。
約1.4tのボディを、過給機付きとはいえ1.5Lのエンジンでゼロ加速させるのは正直かったるいです(レースのように回転上げてクラッチをガツン!をやれば別ですが)。RSはフライホイールの軽量化+コンピュータチューニング(改造ではなく調律)でピックアップは良くなっていますが、力が増えたわけじゃない。
街乗りでアイドリングからのクラッチミートをすると、ターボが効き始めるまでは低排気量、低圧縮エンジンなりの力しか出ません。なのでターボが効き始めるまでの「間」は、より大きな排気量の車と比べると物足りなく感じると思います。排気量が2L以上の車からの乗り換えだと「あれっ?」と感じる可能性がある。それぐらい、極低速回転時は排気量の差が効きます。また、低速トルクが大きいディーゼルやハイブリッド車も同様です。
しかし、この極低回転トルクの無さは過給が始まった後との差を生むので、過給開始後の加速の気持ちよさにつながります。そして、1700回転という低回転で最大トルクを生むL15Cは過給以降の回転域ではかなり力のあるエンジンであることもお忘れなく。
また、回せば楽しいというのがNA時代のホンダエンジンでしたが、特にこのRS用のL15Cは回すと楽しい味付けに仕上げています。また、NAエンジンより最大回転数は低くなってるので、レブリミットまで回す敷居も低いので回し切りやすい(制限速度は要注意ですが)。つまりNA的に低速トルクの細さを回してカバーする楽しさがRSにはあるんです。前期型のMTもそうでしたが、RSになってエンジンを回す気持ちよさがさらに向上しているので、回せばもっと気持ちいい。
あと、公道のゼロスタートは交通安全的には周りに注意しながらゆっくり発進しろ、です。メカ的にもクラッチの負担を考えたら、転がりはじめは負荷をかけないほうがいい。クラッチだけでなく、タイヤやドライブシャフトなど加速で傷む部品は結構あります。レースをしているわけでもないので一番車に負荷がかかるタイミングの力は私は不要です(EK9で無いものをRSには求めない)。
傷む部品のことを書きましたが、その気になればRSの馬力・トルクでも十分ダメージを負わせられる性能である事は「ちゃんとFFを走らせたことがある」人ならわかるんじゃないかと思います。競争するならモアパワーとなりますが、これ、キリがないので。これ以上の性能向上は維持費用とのトレードオフになっていくと思います。どうしてもという人はHONDATAで250馬力ぐらい出せるらしいので、そちらをつけてくれるショップへどうぞ。
ネガティブなことを書く、としながら後半はポジティブなことを書きましたが、前半のネガティブな点が我慢できない人には関係ないはず。
まとめると、アクセルドカンでヒャッハーしたい人には、排気量が小さいRSは向いてないですよ、という話でした。
今日はそんな感じで。
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シビックRS | 日記
Posted at
2024/10/18 01:48:20