
愛車のEK9、リヤの足回りの部品を純正が入手可能な範囲で手を入れてから何故かフロント含めてとにかく硬くて難儀していたけど、今日やっと「こんなもんか」と納得できる足になっていた。と言っても、タイヤの空気圧を調整しながら走行距離を稼いだだけだけど。
それにしても、販売終了後20年以上も経って基本純正を維持していると苦労が多い。見えない部分、ラジエーターなどはディーラーの当時のメカ長がお勧めしてくれた社外の容量が多い(厚みがある、サイズは一緒)ものに交換したりしているけど、足回りは純正に拘ってる。公道を走る限り、ストロークが減るのはEK9の素性の良さをスポイルすると思ってるので。
でも、ショックはすでに新品の性能なんて維持していないと思われる状態。細々と交換できる部品は変えたけど、本当は所有中に全部綺麗に変えてあげたかった。
タイプRは動力性能に目が向けられがちだけど、純正で乗る限り、生命線は足だと考えてる。特にEK9は想定ユーザー像で1台所有を想定したらしく(サブ車を持たない若造が維持する車、ということ)、日常使いもある程度考えたということで当時のRの中では割と柔らかくしていたらしい(それでも、とても硬いけど!)。その結果(他要素もあるけど)DC2等と比べて足の懐が深い車と言われている。
なので自分もトルクの細いB16Bをアクセルをできるだけ抜かず、ハンドルをこじらず、いかにスムースに曲がっていくか?を考えながら走らせてる。それは目を三角にして走らせる速度域以外でも、街中のちょっとした交差点や曲がりくねった峠道でも同じ。傾斜や段差、轍、カーブの微妙なアールの緩急も意識して、足と対話して車を曲げていく。タイプRの本当の素晴らしさは、車と交わせる情報量の多さ。速さを追求するのもいいけど、その手段として作り込まれた操作性が生み出す運転の楽しさは本当に素晴らしいものがある。
その足が車体剛性の低下(軋み音も年々悪化・・・)と共に衰えていて、走らせ方もそれなりに労っているけど限界はあるわけで。本当は新品をバシッと入れてあげたいけど、再販のさの字も噂に上がらず、結局RSに乗り換えることを決めてしまったわけだけど。
RSが来ないと文句言ってる間にEK9との別れを惜しみ、いつの間にか惰性で運転していたことを反省して運転に向き合っているけれど、本当に素晴らしい車と乗るたびに再認識してるわけで。EK9はいじるのもいいけど、純正の素晴らしさを若い子にも味わってもらいたい。
そのためには、ホンダに純正の足を供給してもらいたいわけで。後わずかな所有ではありますが、なんとかならんのかなぁと思うわけです。本当にすばらしいんですよ、EK9の足と運転フィールって。
ちょっとだけシビックRSの話をすると、FL1に買い替えると決めて乗った時に、こういう足や運転フィールの方向性が(出来はいいけど)EK9の乗り換え対象としてどうしても我慢できなかったんです。車と対話がしづらい。で、あれやこれやと考えて、修正してほしい点を考えていたわけです。
そんな時にRSが発表されて、出てきた製品は希望していた修正点をほぼクリアしてました。RSの生命線は絶対性能ではなく、運転の楽しさとか、車との対話力なんです。そりゃ、金かけた車やFL5のような専用車と比べれば楽しさや情報量は落ちますが、その分助手席への不満度が下げられるとか、金かけた車と比べれば運用費まで考えたらかなり安いとか(外車って長く乗ると本当に維持費が高い)、複合視点で見てわかる良さがあるんです。だから前回のブログでコボちゃんの放談にキレたんです。ホンダの有志がどれだけ苦労してRS作ってくれたか考えたか老害め、と。貴様の言葉の方がホンダスポーツの未来の芽を余計摘むわ、と。自分も含め、老人は大きな声を出しちゃあかんのですよ(出してるけど)。
RSはサーキットスポーツじゃなくてロードスポーツなんで、公道でどれだけ楽しいか?と考える必要があるでしょと。すると多少街乗りに配慮したサーキットスポーツのEK9より遥かに良い点があって、それは最新のFL5と比べても一緒な訳で。修善寺サイクリングスポーツセンターや群サイのような擬似峠ではなく、本物の峠で車線を割らず(これ、超重要)走らせたりしないと多分わからない。公道のアールはもっときついし、制限速度も低い。そこでぶっ飛ばすんではなく、車とどう対話して走らせるか?をインプレしてくれないとRSの良さは伝わらないはず。あんな擬似峠やサーキットの大アールのコーナー走らせても、そういう良さはわからないと思うんですがいかがなもんですかね、サーキットも走らせる評論家の皆様方と呼ばれて喜んで奇声をあげていたユーチューバーの皆様。
ちょっとだけと書いてRSの分が想像以上に増えましたが、EK9に乗れば乗るほど(まだ来てないのに)RSを選んでよかったなと思う次第です。
今日はそんな感じで。EK9マジ最高です。そして多分RSも。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2024/10/26 23:46:13