
明けましておめでとうございます。
新年をシビックRSではなくEK9のまま迎え、2025年一発目のブログはこのお題目。
風呂でYoutubeのシビックRS動画見ていた時に思いついたネタなんですが、シビック(ガソリン車)の心臓であるL15Cは「速い」とも「大したことない」とも言われます。その原因が「体感速度」というキーワードと考えていますが、先代のFK7や前期型のFL1に乗った感想からこれをちょっと紐解いてみます。
結論から言うと、速いという人はおそらく「ターボの加速力」に満足してる人。
「大したことない」という人は「車重に対してのトルクが(多分)適正だがFF車としては重く、絶対馬力がそれほどでもない」という部分が引っ掛かる人ではないかと推測します。
「ターボの加速力」については説明は不要かと思いますが、2000回転弱から最大トルクを発生させて加速させるので、NAエンジンや小排気量エンジンに乗ってた人には魅力的な加速力だと思います。
ただし、1.4t弱の車体を引っ張るにはトルクの24Nは十分だけどもう少しあってもいいし、馬力の134kw[182PS]は控えめ。
排気量が1.5Lしかないので過給がかかる前の素のエンジンの力は少なめで、いくらレスポンスの良いダウンサイジングターボでもゼロスタート時に一拍の物足りない「間」があります。
あと、FFなのも車重的にはつらい。FRや4駆なら加速時に後輪に荷重がかかり効率的に動力を路面に伝えられますが、FFの場合は荷重が抜ける前輪で路面を掻くので限界があります。特にRSのように「やや硬め」ぐらいだと、(この点だけ見れば)もうちょっと硬くしたいのが本音だと思います。
トルクが足りないと感じることはなく、加速がもたつくことはない。
でも、十分なトルクという範囲なので背中を蹴っ飛ばすような加速感は無い。
下からトルクを発生挿させる関係でトルクの落ちも速い。
ダウンサイジングターボとしては速度の伸びも良い。
でも、それはダウンサイジングターボとしての話。
下からトルクがあるので高回転の伸びとのギャップが少なく体感加速が薄い。
レンタカーで何度かこのエンジンのシビックに乗りましたが、気が付くと速度が出ていました。これは薄いトルクをなだめすかして速度を乗せていくEK9に近いものがあるんですが、繰り返しますが下のトルクがあるために上の伸びとの差が少なくドラマ感が薄い。
良いエンジンの定義ってフレキシブルどこからでも加速する、というのがありますが、その分ドラマ性は薄い。そしてシビックのスポーツなキャラクターに合わせたチューニングはしていますが、ステップワゴンなどにも採用しているため素性は万人受けする味付けとなっているはず。それがL15Cというエンジンです。
それに対してFL5のK20Cは、先々代のFK2の頃からエンジンの味付けとして「NAのような高回転の伸び」を掲げていて、速さだけでなくドラマ性も持たせた味付けに仕上げられています。だからFL5乗りでRSを貶す人が一定数出てくると考えています。比較すれば遅いし、ドラマ性が薄いから。
とはいえ、速さもドラマ性も普通のエンジンとしてできる範囲でチューニングされています。なので「気持ち良くないか?」と聞かれたら「いや、気持ちいいよ」という味付けです。少なくとも自分には(前期EXでも十分)。
比較対象にどこかのテンロクラリーカーの心臓やニュル最速を競う車の心臓を持ってくれば、そりゃ劣りますが比べるのが間違ってる。そういう車じゃないとダメだ、という人には向いていないと思います。
いろんなバランスをとっているので、物足りない点はある。そのような「周りへの配慮」を理解したうえで選んだ人なら「良いエンジンだ」といえるのがL15Cと言うエンジンだと思うのです。
テンゴなので税金も安いしね!
頑張れば燃費もいいし、ホント優秀なエンジンだと思いますよ。
今日はそんな感じで。
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シビックRS | 日記
Posted at
2025/01/08 01:08:15