
一泊二日、4名乗車のシビックRSの旅が終わったので情報整理。※Xで書き散らした文章をまとめて追記したものです。
まだレブリミットにあてるような走行はしていないので、これも以前と同様に途中経過の感想です。とはいえ足回りとシフトはほぼアタリはついたようなので、高回転域まで引っ張った時と、もっと激しく動かすような走行もすれば評価は定まるかな?というところです。
今回は義両親含め4名を乗せた運転、かつ、スピード恐怖症なのでRSとは非常に相性が宜しくない義父も同乗でした(EK9も旅行では結局1回しか乗ってない>後はレンタカー)。また、嫁さんも結構うるさい。そんな2人に満足してもらいつつ、ワインディングと高速を楽しみたい、が今回のテーマでした。
シビックRSの走行距離は出発時で約550キロ、帰宅時が700キロ。
行程の路面状況はレイン半分、ちょい濡れ1/4、ほぼドライ1/4。それぞれ高速道路、ワインディング、市街地、という感じですね。なんかそうなってました。
総走行距離は150キロぐらいです。
先に総論をまとめると、エンジンを回して前輪をもっと駆動に使ってあげないと、フロントの食いつきと安定度が強すぎる印象です。この辺は前期EX等と印象は変わりません(なお、前期EXはかなり踏んでも安定でしたが)。味付けのターゲットを高速域に設定しているのか、低速域で狭い路地や山道を走ってると鼻先が入りにくいというか。最小回転半径が大きいことが最大の要因だとは思います。ハンドルの舵角がイメージより少し大きく切り込まないといけない。
そのため、某動画のドリキン並みにアクセルベタ踏みしないと、この車の美味しいところは出てこないような気がします(元EK9乗りのおかしな感想の可能性大)。今回、エンジン回転数はMaxで4500回転ぐらい(高速合流時)、ワインディングも貧相なサイドサポートで耐えられ、かつ同乗者が文句を言わないウルトラスムース運転だったとはいえ、都心が雪混じりという天気の週明け、関東近辺のちょい濡れの荒れ道でもド安定でした。
細かな事は後述しますが、ホイールベースなどのディメンション通りの走りの味付けという印象は変わりません。タイプRがニュル最速を狙うような車である限り、懐が深い車になることは変わらないと思います。
公道ベストとよぶには、ボディとタイヤはややオーバースペックという印象。
他、こんなことを感じたという点を書いていきます。
■ドライブモードが副変速機替わり?
ワインディング区間や高速のアップダウンでドライブモードが副変速機?というほど役立ちました。マジで。登りはスポーツ、平地はノーマル、下りはエコ(非エンジンブレーキ区間)という感じ。
L15C、峠では割と回さないとパワーが足りず登らなかったんですが(少なくとも3000回転ちょいは必要)エンジンを回してしまうとレブマッチを使ってもギヤチェンジ時の抵抗差が大きく変速ショックをどうしても感じます。
しかし(ここがポイント)アクセルを少し抜いてからドライブモードを切り替えるとアクセル踏込み量のパワーが変わるため、ちょっとだけ強く加速したい(車速をあげたい)、もしくはショック少なく走りたいという状況で使えます。もちろんエンブレでも。
シフトチェンジに比べればショックが僅かなので(それでもアクセルを抜いて変えることが必要)、同乗者に気取られず車速を上げたり、エンブレ効かせたり、エコ走行に切りかえられます。
もちろん、ちゃんと加速したい・エンブレ効かせたいときは変速は必要です。でもノーマルとスポーツの差は大きいので割と使えます。
これはあくまでも同乗者を乗せてる時に、スマートに走らせるための技です。1名乗車で燃費?ナニソレヤッフォゥーな時はスポーツモード固定でガシガシシフトチェンジすればいいと思います。そうではなく、人を乗せている時のテンゴターボエンジンの低回転の非力さを補うチョイ技として使えるかなと。
■安定度について
ワイパーが一応作動するぐらいのレインコンディションでは、RS+純正タイヤ10部山+シェブロン羽根の組み合わせでは走行時のフィーリングがドライコンディションと何も変わりません。ゼロスタートで多少空転しやすいかな?(そんなアクセル踏むなよ)とは感じましたが、ステア操作が大きい峠や高速でも、視界が悪いだけで何も変わらない。何も起きない。つまらないと感じるほどに。
ドリキンがちょい濡れ群サイをRS+シェブロン羽根で攻めてるYoutube動画があるけれど、走っててつまらなかっただろうなと思います。動画の中で一回だけぐっとこじるんだけど、RSの向きが何事も無くスッと変わる。ヘタクソがゴリゴリこじっても曲がるだろうなと。
■ハンドルさばきの軽快感について
なんと表現したらいいか迷うんですが、重いです。ステアリングレシオは(RSに限らずFL系全ての話かもしれないけど)峠でタイトなコーナーが続くとちょっとダルというか。VGR(可変レシオ)の味付けに慣れてないだけなのか、ハンドルを回してて違和感もあるんですよね。シンプルな油圧式のEK9からの乗り換えだから余計感じるのか。それともただのダックス(自粛)・・・
■エンジンブレーキについて
ブレーキ併用で特に問題無かった印象です。エンブレの効きが甘い分はシフトを2段分落とせば結構効くし(激坂も1速使えばOK。レブマッチ万歳)。むしろ効きが甘いのでシフトダウン時のショックもマイルドだし、同乗走行なら問題なし。1名乗車でもシフトワークを駆使すればブレーキが悲鳴を上げることもないでしょ、と。
■硬く感じるハンドル表皮について
街乗りだとちょっと滑りやすいと感じていましたが、グローブを使うといい具合だと気が付きました。街中や高速では感じにくいのですが、峠道で忙しくハンドル操作をしている時にセルフステアを使ってサボるときにグローブとハンドルの摩擦感がちょうどいい。あんまり滑らせるとハンドル表皮の感触が変わっちゃいそうなので程々にですが、グローブをすると非常に塩梅がいいです。おすすめ。
■エンジン音が低回転だと聞こえない
静かすぎて車からのフィードバックが拾いにくい。EK9が賑やかすぎたんだと思うんですが、電子制御の自身の操作と異なる動きを音以外で感知するのですが、音って運転中のフィードバックとしては優秀だったなぁと。
街乗りでは回さないので、なんかこう、なんというか。。。
運転席以外からは評価が良いんですけどね。
■低回転域のアクセルレスポンス(上げ下げ)が悪い
当然なんですが、このエンジン回さないとダメ。
自分は街乗り時は低回転域で小刻みにアクセルを操作するのですが、微妙なアクセルワークの付きがよろしくない。そうして走らせていると、たまにガスを燃やすためか勝手に数百回転上がったりとか。貴様、なにやってるのー?という感じです。この子、難しいよ。車間距離に敏感になりました。
■その他
今のところ、まだ、買う前に「こうだろうなぁ」と想像していた部分はそのままです。諸元から読み取れる情報通りで、良くも悪くも裏切られるところがありません。
それでも、RSの生命線である細かな「味付け」は標準FL1より良いです。標準FL1に満足している人には関係ありませんが、自分のようにちょっと踏み切れなかった人にはとてもいいグレードです。
'24モデルを迷って購入できなかった人には20万アップという話があって残念ですが、他の比較モデルと「馬力」「価格」「内装」「使い勝手」で比べて自分は満足度が高いのでお勧めします。というか、'27モデルの話も聞こえ始めて純ICEのMTモデルが選べる機関の終焉は着実に近づいているような気も。
RSで満足できないなら、MTを諦めてゴルフGTIかなぁ。スイスポは荷室が狭いんで、FL1の荷室の広さを知ってしまうとお勧めできないです(ゴルフもそこまで広くないですけどね)。
今日はそんな感じで。
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シビックRS | 日記
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2025/03/07 00:36:10