
まるでモンハンの1狩行こうぜ!的なノリで長野県の高瀬渓谷にある3連ダムへ行軍する事が決まりました。
今回は指南役にペンタゴン氏が名乗り出て頂き、3月にカニラーメンOFF(違)が開かれた道の駅能生に集合しそこから糸魚川市~長野県小谷村方面へ国道148号線を北上する作戦と決まりました。
台数が減って寂しくなったなぁ…(・ω・`)
かつて長野県道の駅の視察に訪れた時も通っているのですが、適度な流れ、適度な速度、適度な広さを兼ね備えた大変素晴らしい道です。
道中で道の駅小谷、白馬を視察しつつ休憩しつつで向かうのは大町市方面。
青木湖、木崎湖と大きな湖を二つ眺めつつ走れるので景色も快適です。
国道から県道へ逸れて山へ向かうとお出迎えしてくれるのが第一のダム、
大町ダムです!
提高107Mの重力式コンクリートダム。この人造感と存在感がたまりません(*´¬`)
アーチ式よりもコンクリートでドーンと構えた感じが良いのですよね~
上から覗けばこの落差。
この断崖絶壁な光景が見れるのもコンクリート式の魅力。
画像左側からは市街地へ繋がっていくのですが、そこから吹き上げる風がモロにダムに当たります。
しかしリアスポイラーの原理と同じく風は全てダムに弾かれ、天蓋道路を歩いても影響はありません。
エアロダイナミクスのお勉強にもなりますね(´・ω・)b
排水ゲートや調整湖を眺めほほ~と感嘆しつつ次のダムへと向かいます。
ここからはいわゆる山道でクライムヒルの如く楽しく登れる道。
しかし山である故に道中でお猿軍団に遭遇したりしますので油断は禁物です。
そして第二のダム、
七倉ダムに到着!
提高125Mのロックフィル式ダム。ダム中部を通って一番下にある駐車場まで車で直接行ける珍しいダムです。
したから眺めたこの光景!コンクリート式には無い岩の無骨さに圧倒されてしまいそうです。
周囲には何もありませんが、この佇んでいる感じもまたダムらしくて見惚れてしまいますね。
周囲を散策していると謎の建物を発見。
ダムマスターのペンタゴン氏によると地下点検口への入り口なのだそうですが、こういったものが何の説明もなくそこにあるというのが良いですね。
知っている人はニヤリとできる仕掛けなのでしょう(違
七倉ダムには人が居ないので全てセルフでというのが基本。
排水ゲートの横には天蓋へ向かうための階段が設置されています。
これを上れば調整湖とダムを全て眺めることができます。が、先の通りに125M級を下から上りきる体力と勇気のある方のみがその光景を堪能できるようです。
と言うわけで華麗に諦めて次なる目的地へと出立しました。
高瀬渓谷の3連ダムの最後の砦高瀬ダムは中部山岳国立公園に指定されているので直接自家用車で向かうことが出来ません。
滅多に見る事の出来ない県道の起点の元に進行を許可されている特定タクシーが居ますので乗車し向かうのが定番の模様です。
尚、往復で約4000円程度掛かるみたいですのでお財布には余裕を持って訪れましょう。
また高瀬ダムとの間でピストン輸送している土砂運搬トラックの関係で15分程度の待ち時間が出る場合もありますのでそちらも了承の事で。
自家用車は行けませんが、登山に向かうなどの場合は歩いて行けるみたいですのでタクシー使わずにも行くことは可能です。
ただし道幅は狭く、頻繁に大型ダンプカーが通りますので道中は配意の事をです。
そんなこんなで辿り着いた第三のダム、
高瀬ダムですヽ(・∀・)ノ
一度は手前で諦め引き換えしてから数年、舞い戻ってきてようやくやってきましたよ!
提高は176Mでロックフィル式のダム。
高さは黒部ダムに次ぐ日本で2番目の高さ。ロックフィル式だけで見るなら日本一の大きさを誇ります。
タクシーの運転手さんの話によれば当時既に完成し観光地化していた黒部ダムに配慮して提高を10M遠慮したのではないかという逸話があるそうです。
因みに黒部ダムも高瀬渓谷から数十分の距離でトロリーバス運行地点の扇沢駅へ行けますので、日本一、日本二のダムを贅沢に見学するというのもよいかもしれません。
タクシーで先ず連れて行ってもらったのはダムの真下。見上げる光景は、
コレです!
奥遠ッ!とデカさにびっくり。
そして視線を左側へ移すと、
ゲートでかッ!?
けれども通常用ではなくて災害用ゲートなんだそうです。
今まで一度も使われたことが無いそうなのですが、それは治水がなされていることなので喜ばしいことです。
そしてお待ちかねの天蓋へ。
ダム湖百選にも選ばれる高瀬ダム調整湖は、
大変に素晴らしい景色でありました。
エメラルドグリーンの湖水が目を引きますが、これは上流で自然に湧き出る硫黄成分を含んだ温泉の影響なのだとか。
その源泉へは歩いていけるようなので登山好きな方には是非なポイントです。
そして反対側を覗くと、
大型ダンプカーが列を成しダムを走る光景。
車がダムを駆け上がれるダムはココだけでは?それだけの巨大さが高瀬ダムであり、凄いなロックフィルと思わされました。
天蓋道路からはトンネルが続いており中を通れば、
こんな素敵な体験も。
そしてトンネルを抜けると、
つり橋登場。
ココからみた光景でダンプカーが列を成す謎が解けるのですが、
ダムの直ぐ横で採砂が行われているからです。
そしてつり橋を渡りきると、
雪原が現れました。
キャンプ場なのだそうですがまだ早いですね。
ここからトレッキングしていくと落差50Mの滝があるようなので新緑の季節には気持ちよく歩けそうですね。
天気も良く気持ちよい風の吹く時間を堪能しながら帰路に着くことになります。
ダムへは観光ツアーなどもある様ですが、個人で来た場合はタクシーか徒歩のみ。
更に繁忙期になるとこちらへ来ていたタクシーが次のお客さんを乗せるために居なくなる事もあるようです。
そうした場合にはこの、
昭和の電話機で電話を掛けるとダムまで来てくれるのでご安心。
テレホンカードは使用不可、10円玉のみという潔い仕様なのでお財布には10円玉をば。
当然の事ながら高瀬ダムには携帯電話の電波なぞは届きません。
ですのでハイドラーにしてみては高瀬ダムを
緑化出来ないという残念極まりない事態_| ̄|○
それでも道中と景色が財産~とかキレイすぎる発言をヽ( ´ー`)ノ
参考情報ですが、糸魚川市から国道148号を上り続けてハイドラ起動していると、電車の駅多数、道の駅2つ、道路100選、神社、名水、そしてダムを通過できるよだれものの条件もありますので、ドライブに訪れてみるのも一興で。
いや~ダムって本当に素晴らしいものですね~と、故水野さん風に〆て次のダム活の模索を図りたいと思います。