yosukeのブログ一覧

前回の続きです。ここから見てしまった人は前回のブログから見てください。

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ヤンキーの怒号に固まる私とN君。

私の左手はドアノブにかかり、いつでもN君を見捨てて逃げる体制をとっています。

自己中でKYでナルシストで勘違いヤローでのん気でしかもビビリなN君は。

恐る恐る、後ろに向かって、

「あ、別にそういうわけじゃ・・・」

後ろのヤンキーまで届いているかどうか微妙な小さな声です。

「は？！ ナニか文句あんの？」

続けてプレッシャーを掛けてくるヤンキー。

「あ、あの、お先にどうぞ・・・」

「どけよタコが！！」

更なる怒号と下品なエグゾーストノートを残しながら横をすり抜けていく数台のヤンキー車。

・・・・・静寂が戻った・・・・・

はぁ・・・・ビビッた・・・けどボコボコにならなくて済んだ。
安堵するとともに、N君の首を思いっきり絞めてやりたい衝動を抑える私。

しかし自己中でKYでナルシストで勘違いヤローでのん気でビビリで更にカッコつけたがりのN君は。

「あのさー、この事はT君には内緒にしような。」

「お互いの恥だから」と主張するN君に「お互いじゃなくてオマエの恥だろ」
とツッコみを入れる元気もなく(笑)

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その後はぐれていたT君とも合流し、再び埠頭のゼロヨンを探す為に周辺を2台で回っていました。
（T君はヤンキー事件の一件は知りません。）

しかし、なかなか場所がわからず、埠頭近くの道路に車を止めて作戦会議をすることに。

ここで、ふとなにかに気が付いたT君。

「お！アイツらに聞いて見ようぜ！！」

そう言って指差す方向を見ると、数百メートルほど先にたむろする4～5台の車。

しかもヤン車！！　さっきの連中だよ・・・・オイ

「あ、イヤ、あのさ・・・・・」

自己中でKYでナルシストで勘違いヤローでのん気でビビリでエーカッコシーでしかも間の悪いN君が声を発する間もなく、エンジンに火を入れ必要以上にS20エンジンのサウンドを響かせながら、ヤンキー達のもとに向かうT君のGT-R。

仕方なくセリカに乗り込む私とN君。

ヤンキー達の目の前にGT-Rを横付けし、レーシング一発！

クォオオオオン！！

S20特有のドスの効いた高周波音が静まり返った埠頭に響き渡る。（知らないと言うのは恐ろしい・・・）

一瞬で辺りの空気が凍りつく。

しかも当時のT君は写真のように少々強面の風体で。。。。。

これは乱闘事件に発展するかも・・・ﾋｨｰ(((ﾟДﾟ)))ｶﾞﾀｶﾞﾀ

仕方なくヤンキー達から50m程離れた所に車を止めて事の経過を見守るN君と私。
ヤンキーからはブラックセリカが見えているはず。特徴のある限定車だけにさっきの車だとは気が付いているだろう、そしてその仲間がやってきた・・・・しかも人相悪い(笑)

GT-Rの運転席の窓からヤンキーの一人と話をしているT君。
緊迫した時間が5分ほど続いた後、こちらに帰ってくるGT-R。

「どうだった？」

と恐る恐る聞く私。

「ゼロヨンの場所は知らないってさ。」

「だけどさーアイツら、なんかしらねーけどやたらビビッてるんだよね。」

「ゼロヨンの場所聞いただけなのに、ガチガチになって声うわずってるし」

「奥のほうにいた連中も青ざめた顔してさ『なんて言ってるんだ？』みたいな話をしてるんだよ」

「オレの顔、そんなに恐かったかな？　ハッハッハ・・・・」

ヤンキー達も恐かったみたいです。　あの顔だし(笑)


ちなみにこの話

T君は今でも事実を知りません！

N君の惨劇と言うより、ある意味T君の惨劇だったかも・・・・

もう何年も会っていませんが、N君というヤツがいます。

N君は自分が中心で物事が回っていないとイヤなタイプで、
なんでも先頭に立とうとして空回りするような、そんな性格でした。
ちょっと前の流行語で言えば「自己中」というか「KY」というか・・・・

みんなでバイクで走っていて、道を知らないはずなのに、いつの間にか先頭を走っていて一人で迷子になったことも一度や二度ではありませんでした。

そんなN君が関わるウン十年前の話。
私が車の免許をとったばかりの頃でした。

話に登場するのは、私とN君。それと当時ハコスカGT-Rに乗っていたT君。

その日、居間で「カックラキン大放送」を見ながら寛いでいると、外から聞こえてきたのはS20エンジンのサウンド。

外に出てみると案の定GT-Rに乗ったT君。その後ろには黒い車に乗ったN君がいました。
そのときN君が乗ってきたのは、ブラックセリカと呼ばれるセリカLBの限定車。
T君とN君は整備工場に勤めていたため、なにかの下取り車かなにかを拝借して来たようです。
当時セリカの1600STに乗っていた私には、2000GTは憧れの車でした。

T君はGT-Rの助手席に彼女を乗せていたため、1台では窮屈なので2台で横浜のゼロヨンを見に行こうという話しになり、
※当時、横浜の埠頭では街道レーサー達によるゼロヨン大会が頻繁に行われていました

N君のお付き合いも面倒くさいと思いつつ、2000ccの18R-Gエンジンやリアスタビ付きの足回りを体験したいと言う欲求には逆らえず、ブラックセリカの助手席に乗り込みました。

向かうのは横浜の埠頭。

「○○ちゃんっていたろ？アイツさぁ～オレに惚れてるみたいなんだよねぇ～」

そんな自己中でKYでしかもナルシストで勘違いしやすいN君の話に適当に相槌を打ちながら1時間半ほどで横浜の埠頭に到着。
しかし、どこでゼロヨンをやっているかがわからずに2台でウロウロするうちにT君の車とはぐれてしまいました。

今みたいに携帯電話もない時代ですから、仕方なくT君のGT-Rを探して周辺の道を流すことになりました。
N君は時々よくわからない行動をするヤツでして、時々車を止めてはサンルーフや窓から顔を出して、

「おーい！T君や～い」

とか言ってあたりを探しています。
そんなことやっても見つからないと思うけど、まぁ本人はおどけているつもりなんでしょう。私が全くウケていないのもお構いなしに、何度もやるんですよ、コレを(笑)

しかし、とある交差点で信号待ちをしている時、事件はおきました。

深夜の国道の信号待ち、その静けさを打ち破るかのごとく後ろから近づいてくる轟音が・・・・・・
コソッと後ろを確認すると、いかにもヤンキー風（当時の言葉で言うとツッパリかな？）のシャコタン車が4～5台近づいてきます。

近づきたくない連中ですが、まぁこちらは全くのノーマル車だし通り過ぎるのを待てば普通は滅多に害はありません。
しかし、前を振り向きざまN君の姿を見て我が目を疑いました。

N君は運転席の窓から身を乗り出し、思いっきり後ろをガン見しながら。

「おーい！T君や～い」

「バッ！バカ！なにやってんだ！」

そう言って慌ててN君のズボンのベルトを引っ張って車内に引き戻す私。

「ガン付けてると思われたらどうするんだよ！」

「あ、そうか。」

と、あくまでものん気でKYなN君。

ところが事は無事には済みませんでした。

後ろから聞こえてきたのは。

「あ？ナニ見てんだコラ！！」

というヤンキーの怒号。。。。。。。。


長くなったので、次回につづきます。