スロットルポジションセンサー応急修理

半年以上原因不明だったエンジン不調。
どうやら、スロットルポジションセンサーが原因らしいということがわかってきました。

センサーは6連スロットルのバタフライバルブシャフトの延長線に付いています（写真の矢印のところ）。

原因を探るため、とりあえずセンサーを外してみました。

裏側。
真ん中の白く見える部分にバタフライバルブのシャフトが入ります。

眺めているうちに・・・・・・
やっぱり分解しちゃいました。

構造は、左右に半円状の接触プレートがあります（写真1、2の黒っぽく見える部分）。
この接触プレートに下の5番の写真のブラシ端子が当たるようになっています。
左側（2の部分）の接触プレートに電気的抵抗を持たせてあり、ブラシの回転によって抵抗値が変わってスロットルの位置を検出する構造になっているようです。

黒色が濃くなっていている部分がブラシ端子があたっている場所です（3の部分）。
問題は（4）の部分。本来は（3）と同じに黒い色のはずですが、接触プレートが剥がれ落ちてしまい、白っぽくなっています。
電気テスターを当ててみると、この部分だけ通電せずスロットルの位置を検出できない状態のようです。

どうしたものかとしばらく眺めていたのですが、上の写真の（4）の部分の内側に接触プレートが残っていることに目をつけました。ブラシが当たっていなかったので削れずに残っていました。

接触ブラシを内側に少し曲げて、この部分に接触するようにしてやります（写真、赤丸の部分）。

センサーを組み付けて、宮ヶ瀬まで試走してみました。
今までなら比較的調子の良いときでも10分も走れば必ず症状が出ていたのですが、2時間近いドライブ中一度も症状は現れませんでした。

どうやらビンゴのようです！

ここでスロットルポジションセンサーのチェック方法を公開。

1.まず初めに、必ずバッテリーの端子を外してください。外さないとECUにエラーコードが残ってしまいます。
2.一番上の写真で位置を確認して、センサーのカプラーを外します。

※M3Bの場合はカプラーが下向きに付いていますので、センサーを外したほうが作業しやすいと思います。

下の写真に続く

3.正面から向かって左側の端子と真ん中の端子にテスターをつなぎ、抵抗値を確認します。
4.スロットルをゆっくり動かして、テスターの針がゆっくり変化することを確認します。
このとき、針の動きがぎこちなかったりある場所で急に大きく振れたりしたら、センサーに異常がある可能性があります。


※測定の結果、アクセルオフ状態で約5Ω、全開状態で2Ωあたりを指していました。
ちなみに右側の端子と真ん中の端子で測定すると逆になり、オフで2Ω、全開で5Ωになりました。