
今後のトラブル予防のため、ECUに使われているアルミ電解コンデンサを交換します。
石井自動車さんでリペアサービスを始めているし、NA8 Sr.1は特にECUのトラブルが発生しやすいという話を聞いたので心配です。
車体から取り外したECUの「封印」を解きます。
蓋を開けると、
3つある電解コンデンサのうち、1つに漏れを発見。
まずは基板の汚れを落とします。
古いハンダを除去してコンデンサを取り外しました。
半田吸い取り機も用意しましたが、半田吸い取り線の方が使いやすかったです。
NA8のECU(BPF3 18 881 079700-4511)に使われていた電解コンデンサは3種類。
・ニチコン 63V 47uF 105℃ PF(M)
・松下 35V 33uF 105℃ GE
・松下 10V 220uF 105℃ G351
ドラッグストアで買ってきた無水エタノールを使って、漏れた電解液を拭き取ります。
同じエタノールでも、安価な「消毒用」は水分を含んでいて錆の原因となるため「無水」を選ぶ必要があるようです。
極性を間違えないように確認して、新しいコンデンサをハンダ付け。
付けるよりも外す方が何倍も難しい。
コンデンサの数が多いNA6はもっと苦労することでしょう。
コンデンサ交換にあたって、もともと付いていたものに近い仕様のものを探しました。
・ニチコン「PFシリーズ」は廃止→「PJシリーズ」が代替品
(スイッチング電源用低インピーダンス品)
https://products.nichicon.co.jp/ja/production/alum_list.cfm
・松下の2つ→詳細不明
秋葉原の電子部品屋さんで「PJシリーズ」を揃えようと探しましたが、
店頭には無かったため、お店の人曰く、同じ仕様であるらしい「PWシリーズ」を使いました。
(同一の耐圧・容量が無かったため、耐圧を上げています)
・63V 47uF 105℃
・50V 33uF 105℃
・16V 220uF 105℃(これのみ日本ケミコン製)
ここで一旦ECUを車体に戻して動作確認。
基板のランドを剥がすような失敗はしていないものの、熱を加えすぎて周囲のICを破壊したり、パターンを焼き切ったりして、ECUをお釈迦にしていないだろうかとドキドキしながらキーを捻ると……。
無事にエンジンがかかりました。
中古品のECUを探し回るような羽目にならなくて良かった。
汚れ発見。
グラスターゾルを付けて拭きました。
動作が確認できたら仕上げにかかります。
ハンダ付けした面に絶縁コーティング剤を塗布して24時間乾燥させます。
明日は元に戻してドライブできるかな。
※追記
この1年3ヶ月後にエンジンがかからなくなりました。
電解液が漏れた跡を見つけた場合は修理に出すことをお勧めします。
Posted at 2018/10/07 21:42:16 | |
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