中華バックカメラのガイドライン消去

◆今回の方法は、電子回路的には少し邪道、手抜き手法です。まあ、結果は良好なんですけど◆

私のクロスビーにはバックカメラ（リアカメラ、リアビューカメラ）が有りません。この度、写真の無名中国製のもの（もちろん安物）を購入しました。

こんな感じでガイドラインが「強制的」に出ます。基本的には消せません（安物だから）。

このおせっかいガイドラインを何としても消去します。

カメラ背面。
当方のカメラはネジ2本がありました。ガチガチに接着されていなかったのはラッキー。

ネジを緩めて開けるとこんな感じ。黒い樹脂（しかし意外と取り去りは簡単）なものでコーティングされています。防水処理かな。

黒いものは、まあまあ簡単に分離できました。

ここからが本題。

ネット上の貴重な情報によると、カメラの基板にはO、M、Ｆの文字の文字が有って、その近くをいじることで、O：ガイドライン有無、M：正像と鏡像の切り替え、Ｆ：上下の切り替えが出来るとか。この情報を公開してくださっている方には本当に感謝です。

基板上にＯとＭの文字が確認できました。Fは見えませんが、白い固定樹脂の下にあると推測されます。

ガイドラインは「O」の付近をいじれば何とかなると思われます。

ここからじっくりと検証作業です。書くと1コマですが、細かい部品を一つ一つ慎重に調査したんですよ。

結果はこの図の通り。
私のカメラは、初期状態では「O」のランドをプルアップすることでガイドライン有り。
「O」のランドをプルダウンでガイドライン無し（またはプルアップ開放でも行けると思う）。

備考：３．３Vというのは、このカメラの動作電圧です。プルアップというのは、特定端子に電圧を加えること、プルダウンは逆にアースに落とすことです。

電子回路的には少し邪道ですが、プルアップ開放を試すことにしました。

この写真の黄色で示す10kオームをまずは取り外して、ランド「Ｏ」を「開放」してみました。

この状態で動作確認すると、ガイドラインが消えていました！

しばらく様子を見ましたが、安定運用していますのでこれでＯＫだと思います。私はこれで行きます。

このコマは「おまけ」です。正攻法です。

ネットに出ている前例と同じように「短絡処置で何とかしたい」という場合は、部品を外さずに、この写真の部分を短絡して下さい（前のコマの黄色の部分ではなく、その一つ下の所です）。

これが電子回路的な正攻法（プルダウン）です。
ただし、2コマ前の図の通り、すぐ近くに3.3Vのランドが有るので、作業は慎重に行って下さい。
この写真のように基板を本体の中に残した状態での半田付け作業は大変です。私は断念しました（そんで、プルアップ開放というちょっと手抜きな方法を使いました。部品を外す方が楽ちんですので）。