エアコン、愛ゆえに苦しむ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
ジムニーって乗るだけで楽しい。
暑くても窓を全開。
風を感じるもまた楽しい。
バイクに近い感覚だ。
『が』
これを理由に耐えられるのはほぼ自分のみ。
愛する人を乗せる際は上記の言い訳が通じるのは精々10分。
まだ秋遠し残暑のこの時期には喧嘩になりますね(笑)
と言う事で、エアコンの修理。
2
以前から漏れが酷く、半日でガスが抜ける状態。
今シーズンに入って急に抜けるようになった。
Dr.leakと言う漏れ留め剤を投入するも、流石に短時間で抜ける状態では歯が立たなかった。
が、その後、1週間くらい乗らない時期があり、そうしたらその間に塞がったのか漏れが遅くなり、1週間くらいガスが持つようになった。
が、ここ数日また漏れる速度が速くなり3日で抜け切る。
流石に重い腰を上げて修理。
3
先ずはリークしてる箇所の確認。
Dr.leakを入れていたので蛍光剤も一緒に入ってるのでブラックライトで漏れ箇所の確認。
1箇所は高圧側のコンプレッサーの付け根の部分から。
2箇所目は低圧側のエキパンから伸びて、触媒〜タービン 脇のラダーに沿ってる配管部分から。
先ず一箇所目のコンプレッサーの付け根に関してはDr.leakで止まってる様子。
ここは無理に触らないことにしました。
問題は二箇所目の低圧側。
これは、かれこれ6年ほど前に低圧側パイプに断熱と称したカバーを着けていました。
結論から言うと、この方法はみんカラでも良くエアコンを冷やす対策として良く紹介されていますが、結果お勧めしません。。
結露、路面からの水しぶき、或いはエバポレーターの排水。
これらの水分が配管に付着した際に、配管の腐食に繋がります。
少なくとも、高圧低圧共にラダーに沿って平行に走ってる配管に関しては断熱カバーの装着はやめた方がいいです。
エキパンにへの縦の配管のみなら水による腐食の可能性は低いかなと、自分のジムニーの断熱カバーを剥がしてみた結果からの判断です。
とにかく、ラダーに沿った部分の配管には巣穴の様な腐食が至るところに有りました。(笑)
4
1番酷かった箇所が、触媒付近でかつエバポレーターからの排水パイプが有る付近の低圧配管です。
1ミリ程の穴がポツポツ空いてます。
因みに高圧側の配管も並行して配置されてますが、こちらには断熱カバーをしてませんので腐食は全く有りません。
明らかに断熱カバー内で結露、或いは水が掛かってアルミ腐食したものと思われます。
5
エキパンの接合部とラジエータ上部の低圧配管の接合部を外し、ワイヤーブラシで足付けをした後、アルミろう付け棒で穿孔箇所をガストーチで炙ってロウを流し込みました。
がっくし💦ガストーチのガスが切れてしまい、仕上がり悪いですがある程度の肉盛りができました。
結論をお話ししますと、流し込みが弱く、ガス投入後、僅かに蛍光剤が滲みます。
作業前にガストーチのボンベ残量は充分に確保しましょう(笑)
後日、他に漏れている箇所が無いか再確認し、再度しっかりと肉盛りしたいと思います。
6
ラジエータ上部の低圧配管の接合部Oリングは潰れもなく弾力が有りましたので、エキパン低圧接合部のOリングのみ交換しました。
また、低圧側のバルブコアからの漏れも若干ありましたので、バルブコアを交換してます。
さて、ここにたどり着くまでに問題になるのが、補修部材の入手方法なんですよね(笑)
困っている方もいらっしゃるかと思いますので次のページに記載します。
7
【バルブコア】
これはツールドカンパニー「工具のストレート」にて、国産自動車汎用バルブコアとして10個入りで1000円未満で販売しています。
【Oリング】
気をつける点は「134 」に対応しているOリングを手に入れることです。
これはAmazonで購入しました。
「Oリング 134 」辺りで検索すると、バルブコア外しドライバーもセットになったものが有るかと思います。
沢山入って1400円程度だったかと思います。
【ブラックライト】
これ店頭でいくら探してもなく、最終的にはAmazonで購入しました1000円程度です。
工具のストレートでもゴーグルとのセットで販売してますが少し高めです。
【アルミろう棒】
問題はこれです。
通常ホームセンターで売ってるアルミ硬ロウの融点がは溶接母材の低圧配管の融点に近いため難易度が高くてお勧めしません。
またフラックスを使うとそのせいで腐食が進む可能性が高いです。
フラックスなしで施工可能、そして融点の低いアルミロウ棒が必要になります。
これも工具のストレートで購入出来ます。
10本入りで余り過ぎるのですが、他に選択肢がないためコチラをお勧めします。
3900円ほどです。
融点が400度未満ですので、母材を痛めることなく流し込めます。
因みに私はストレートには一切関係ありません(笑)
行き着いた先がこのお店で、低温度ロウ棒とバルブコアと言うマニアックな物はここで揃えるのが結果して早いです。
8
最後に重ねてお伝えしますが、水分や泥、塩害の付着しやすいラダー沿いの配管には断熱カバーはやめた方が良いですね。
どうして純正で配管へカバーを付けてないのかが良く理解できました。
冷媒の不足あるいは入れ過ぎ、これを適正値にすればキッチリ冷えますので、配管が腐食しやすい場所への断熱カバーの施工はガス漏れを早めるリスクがある事を留意しましょう。
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