神奈川県からのお客様

神奈川県からのお客様、と言っても足あとのお話し。
なんだか最近やたらめったら物忘れが激しくて、刑事コロンボじゃなくて、相棒の片山右京じゃなくて杉下右京の水谷豊みたいに、最後にあと一つだけって感じで、それからまた延々と立ち話が続いたりする今日この頃。それで、何の話しだったっけ？
そうそう、神奈川県からのお客様が足あとを残して下さる数が日に日に増えてきて、もしかしてプロフィールに目を通して、私が横浜に長いこと暮らしていたことを知って足あとを残して下さっているんじゃないかと勝手に想像している今日この頃。
そしたらば、私の記憶の中からガッポリ抜け落ちている空白の2年間のことを急激に思い出してきた。そうなんです、私、秋田に帰ってくる直前の2年間、神奈川県のJR東海道本線小田原駅から大雄山線に乗って終点の大雄山駅から、徒歩10分くらいのところに住んでいたんです。南足柄市。金太郎のふるさとで、アサヒビールや富士フィルムのお膝元、FISCO（富士スピードウェイ）でレースがある時には、駅横のバスターミナルから大型バスが出ていたような気がします。何かそんなことをお客様の住所の欄を拝見して、住所がだんだん横浜から西へ西へと、藤沢、平塚、大磯、大磯プリンスホテルでは、輸入車の合同展示会とか自動車評論家の菰田浄さんからBMWドライバートレーニング講習を受けたことを思い出して、そのまま小田原駅通過、次の停車駅は、三島〜三島〜、三島に停車いたします、の東海道新幹線みたいになっちゃってたんですねぇ〜。それがねぇ〜、箱根にお住まいのお客様の足あとを見たとたん、うわぁ〜、っていう水死体が水中深くから急激に水面に腐敗したそのおぞましくも醜い姿を腐敗臭をあたりに漂わせながら現すように思い出したんですねぇ〜。何だか得体の知れない恐怖の記憶と共に。と言っても、やたらめったら心霊現象、金縛りや幽霊を見たとかそういうわけじゃないんですけどね。ま、私もカミさんも霊感はある方で、特にカミさんは修行すればそっち方面で十分に通用するだけのパワーは潜在能力として秘めている人ではあると、みなさんよくご存知の、さる超有名女性霊能者から太鼓判を押されましたけど。それで、困ったことに霊感の強い者同士でいると、相乗効果でもっと凄いことになるんですけど、私のまわりにいる女性、けっこう強い霊感を持っている割合が高いです。
ま、そんな話は置いといて、大雄山時代、楽しかったなぁ〜。駅前の雰囲気がすごく人工的でクリーンで、特に夜8時を過ぎるとホントに人っ子一人いなくなって、冷たい空気が絵も言われずに気持ち良かったんだよなぁ〜。何だか映画のセットの中にいるようなすごくステキな街で、楽しい思い出ばっかりなのに、何で記憶の底に封印されていたのか、理由を見つけられないでいるんだよなぁ〜。
そんなことを、神奈川県からのお客様の足あとを拝見しながら思い出し、遠い眼をして物思いにふける今日この頃なんだよなぁ〜。

関連情報：伊豆箱根鉄道 駿豆線 大雄山線 | 伊豆箱根鉄道グループ