
ぶらぶらで、ポルシェ センター仙台に行ってきました。本当はポルシェ959で行く予定だったのですが、急きょ予定変更して959に37足して996で出かけました。
トップの写真は、かの有名なポルシェ911カレラRS2.7のラリー仕様。俗に言う、ナナサンのカレラRS。

デモカーの展示場所。ショールームの前にあります。右から二番目が金子浩久さん。

上の写真は今回の目玉、ケイマン。ちなみに右ハンドル。ポルシェ910カレラ10(テン)に似ています。
下の写真は私物の『PORSCHE 910 CARRERA 10』。
TAMIYA 1/12スケールのプラモデル。相鉄線二俣川駅の免許センター側の長崎屋裏の、今はコンビニになってしまったオモチャ屋で、もう何年も前に買ったもの。このドライバーのモデルは、確かプロレーシングドライバーの生沢徹(いくざわてつ)。

930
トラディショナルなスタイルが、カッコいいですね。

964カレラ2 前期型
ネオ・クラシックとでも呼ぶべきでしょうか。バランスのいいエクステリアデザインですね。前期型はサイドミラーが、930と同じです。

993
ホイールを見ると、4Sあたりでしょうか。

996カレラ 前期型
涙目が特徴的ですね。

996カレラ前期型。
特徴的な涙目を独立しているように見させていますね。また、前後輪にオーバーフェンダーを装着しています。

996カレラ4S
やはりカッコいいですね。

金子浩久さんに、私のアニバーサリーを試乗していただきました。

最後は、2004 MY PORSCHE 911(996)40th ANNIVERSARY EDITION。
もう、10年前のモデルです。996は水冷のナローと呼ばれます。このモデルは、空冷のナロー(901)に例えるならば、1971〜1973に生産された911Sにあたります。996GT3は1972〜1973に生産された911(901)カレラRS2.7に相当します。ターボの登場は930世代で、あと数年先の話でした。だから、この当時のハイエンドモデルが911RS2.7です。
水冷初代のナローと称される996モデルにおける2004年ポルシェ911(996)40th アニバーサリー エディッションは、空冷初代のナローと称される901モデルにおける1973年911Sに相当する。
金子浩久さんは、2003年当時にポルシェジャパンの用意したアニバーサリーの広報車に試乗した経験があるそうです。アニバーサリーの特徴はパワーアップキットが組み込まれていることと、それに伴いスポーツシャシーが組み込まれて足廻りが強化されていること。あと内装が、ターボに準ずるオールレザーの豪華仕様です。
金子さんの記憶では、アニバーサリーはエンジンにパワーアップキットが組み込まれているおかげでトルクがあり、低回転からしっかり力が出て高回転まで淀みなく吹け上がる運転しやすいエンジンだったということです。また、空冷の切れには及ばないものの、現在の直噴エンジンの991に比べてはるかにダイレクトで切れが良く、今ではもう造ることの出来ないいい意味でポルシェらしい古典的な素晴らしいエンジンだと言っていました。また、空冷エンジンの切れとは、回転落ちの速さだと言っていました。スポーツシャシーも996の前期型までのように突き上げの入ってくるガチガチのものとは違い、よく粘りながらもしなやかな、よく踏ん張る足廻りにセッティングされていたと言います。現代における良い足廻りとは、決してガチガチではなく、しなやかでよく粘り、どこまでも踏ん張って、乗り心地が良くドライバーを疲れさせないものだ、と言っていました。996の中でターボやGT3、GT2などのスペシャルモデルを除き、アニバーサリーはトータルで、普通の3.6リッターエンジンの996よりも乗りやすく、レーシーで魅力的なクルマであるということでした。
金子浩久さんは、私のみん友さんなので、ポルシェ センター仙台に行く前日に、996アニバーサリーでうかがうので、もしよろしければ試乗してくださいとメッセージを送りお願いしました。
金子さんも私のPC仙台の営業担当に、996アニバーサリーで来る人がいるから紹介してくれるように伝言していてくれました。
さてトークショーが終わりお客さんもはけてから、私のアニバーサリーに二人で試乗してみました。金子さんも、久しぶりにアニバーサリーに試乗出来ることを楽しみにしていたそうです。
金子浩久さんは2003年のポルシェジャパンの広報車の試乗の時を思い出しながら私のクルマを運転して、現在の私のクルマの走りの状態をインプレッションし、私は新車で乗っていた頃の自分のクルマの挙動を思い出しながら、助手席からこういう場合はどのような挙動をしたかと、お互いの走りのイメージと走りの現実を付き合わせながら試乗してみました。
詳細は省くとして、結論は以下のとおり。
金子浩久さんのインプレッションによれば、私の996は、サスペンション・ブッシュ・アライメントが逝っているので、ボディをダメにしない為にも、『即ポルシェ センター青葉に入庫だ』とガン宣告されてしまいました。
私の個体を『北斗の拳』のケンシロウの言葉をもじった金子さんの言葉で表現すると:
『アニバーサリーは最高だ。だが、この個体はもう逝っている』
ケンシロウにチョロくやられてしまう巨漢の悪役の言葉をもじったMichaelの言葉で表現すると:
『ヒデブーッ(大爆発 BOOM!!)』
という具合でした。
現在、あまりのショックに思いっきりめげて落ち込んでいます。
やはり中古車は一体いったいコンディションが違う水物なのだと思います。特に新車から5年10年過ぎた個体は、もうどうなっているのかも分からない。走行距離は当てにならない。どういう状況で乗られてきたのかも分からない。整備記録もどのレベルで整備されていたのかも分からない。もはや乗ってどうか? という判断が、最終的な拠り所になるのであろう。そして、それに対しての対症療法、それしかないのではないかと思う。
私の個体におけるとりあえずの救いは、新車時から現在に至るまで連綿とポルシェ センター横浜でメンテナンスを受けてきたということだろう。ただし、PCでのメンテナンスは、あくまでもPC基準で行われる。基準というが、それは基準値であり基準値には幅があるのだ。だから基準値内で整備されるのであって、ピンポイントの整備がなされるわけではない。ピンポイントの整備を望むならば、ポルシェプロショップの出番であり、保証期間の過ぎた旧いポルシェは、プロショップとどう付き合って行くかが課題になるだろう。
おそらく、みんカラの皆様には新車の996のコンディションを知らずに中古車の996に乗っている方がほとんどだろう。私は少なくとも、2001年から2009年までのポルシェのGT2などのスペシャルの上にスペシャルなモデルを除いた一般的なターボ、GT3を含む996・ボクスター・ボクスターS・カイエンのモデルにはすべて試乗して新車の状態を記憶している。
新車の状態を知らずに、中古車で買った現在の自分のポルシェを本来のポルシェの状態だと信じ込んで乗っているのは悲しい。
もし、その当時のポルシェを購入するつもりがあるのならば、もしくは現在の自分のポルシェの状態に不安や疑念があるのならば、ぜひ私に相談してほしい。
新車の状態をすべてお伝えします、と自信を持って言ってみたい。
関連情報:ポルシェ公式サイト - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
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Posted at
2013/06/01 09:09:38