バブル時代よもやま話〜到達点

旧い規格の団地のウチの前の道路はかなり狭い。

だからカーポートの駐車場に入れる為には、かなり切り返しをしないとなかなか入れられない。

そこで困るのがベンツ400E。

当時の雰囲気を損なわない為に、ナビ、ドラレコ、バックモニターをわざと装備していない。

そこで、バックで細い道から駐車場に入れるのに本当に苦労する。

そこでシフトレバーとスタッカートゲートが俄然クローズアップされてくる。

買った時、最初はあまりにシフトレバーの操作感が軽く甘く滑らかで、なんでこのクラスの車でこんなに安っぽいの？と思った。

同じくスタッカートゲートの方もシフトレバーを前後に操作するのが、あまりに軽くて甘くて滑らかで、このゲートにする意味がないように思えた。

ところが今日車庫入れして瞠目した。

車庫入れの時に何回も切り返しをして、シフトレバーをバックとドライブに素早く動かすのに最適な設定なのだ。

最初は軽すぎて高級感がなくてちゃちいな、と不満たらたらだったが、今日の車庫入れの一件でその意味がよくわかった。

最善か無かの最後のメルセデスベンツW124。

メルセデスベンツ恐るべし。