2012年12月29日
テレビで映画『スターウォーズ』を観ているとヨーダが出てくるんだけど、顔は元首相の宮澤喜一で声はサザエさんの波平。どうにもこうにも締まらないというかありがたみがない。せっかくヨーダがご立派なことを言っても、波平がカツオを『バッカもぉ〜ん』と叱っているように見えて仕方がない。この波平、なんだかいつもいつも怒ってばかりいる。それじゃあ頭も禿げるわな。
そういえば昔、新横のポルシェセンターでこんなことがあった。
私がショールームでいつものごとくコーヒーをブラックで飲みながら『クリストフォーラス(ポルシェジャパンの定期刊行物ね)』なんかを読んでくつろいでいると、ちょっと離れたテーブルから『ぜんぜん分かってない!!』なんてブチ切れた怒鳴り声が聞こえてきた。場にそぐわない大声に、店内にいたお客さんと従業員が一斉に注目した。そしたら、市川正親似のサービスフロント主任が、年の頃は40歳くらいのおっさんに説教くらってる。市川さんがミスするなんて珍しいなと思いながら、興味本位にそいつのクルマを見てみるとなんと930。930が928になって納車されたなら『分かってない!!』ってブチ切れるのも分かるけど、お前の所詮930だろ。ポルシェジャパンじゃ996からしか売ってないんだよ。930を直すなら当時の正規代理店だったMIZUWAに行くか、自分の買った専門店に行けよな。よそで買ったくせしてジャパンのディーラーでメンテしてもらおうなんて、虫が良すぎるんだよ。ディーラーにしてみれば、本当はお前なんかお呼びじゃないんだよと思ったね。本当だったら菓子折りの一つも持って頭下げてやってくださいとお願いしなけりゃならないところだ。あたしゃあ、あんまり頭にきたんで『おまえ、もう帰れ!!』とそのおっさんを逆ギレして怒鳴りつけそうになったよ。ディーラーには、ディーラーの都合つうもんがあるんだよ。自分とこで買ってくれたお客さんを最優先でメンテして、それでいっぱいいっぱいなんだから。怒鳴るんなら最低限新横で一台買って信頼関係を築いてからにしろよ。分かってねぇのはお前だろ。ポルシェ乗るなら経済力だけじゃなくて、人格も求められるんだよ。だいたい所詮はクルマのことで、ディーラーの人を怒鳴りつけるほどのものか?冷静に話せば通じることだろ。もう、同じポルシェ乗りとしてあんなヤツにはポルシェを降りてほしいと思ったね。もう、『死刑!』って感じでがきデカのこまわり君になりそうだったよ。
まあ、今の世の中なんでもかんでも貰えるものならなんでも根こそぎ持っていこうとするなんて、なんかおかしいぞ。金を払っているからってなんでも通ると思ったら大間違いだぜ。傲慢にもほどが過ぎるな。
相手にクオリティを求めても求め過ぎない。自分の方でとこまで押してどこで引くかっていう、引き時も冷静に計算して行動する必要があると思うぜ。話せばきっと両者がシコリを残さずに和解し合えるポイントが見つかるはずだ。
ま、きちんとしたサービスをうけたかったら、こちらもきちんとした客になれってことだな。自戒の念も込めて、私はそう思いますね。
Posted at 2012/12/29 21:08:05 | |
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2012年12月29日
『毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれてイヤになっちゃうよぉ〜』って、懐かしの『ひらけ!ポンキッキ』は子門真人の『およげ!たいやきくん』(1975年)。あたしゃあ、毎日鉄板の上で焼かれているわけじゃあありませんが、さすがに毎日毎日ミドル級ガテン系の仕事をしてると疲れがたまるし疲れは抜けないし、屋内仕事だけど暖房は入ってないしで、イヤになっちゃうよぉ〜、だな。それに寒いところにいると顔の筋肉が固まってきて、だんだん口が回らなくなってくる。ガキの頃にスキー場で遊んでるとよくそうなったもんだ。道の駅てんのうの天王温泉くららにでも入りに行きたいよ。あそこは道の駅だけあって、駐車場がデカくて気に入っています。駐車場がやたらめったら混んでる割に風呂に入っている人が少ないのもいい。みんなホールでくつろいだり座敷でいぶりガッコかじりながらおしゃべりしたり食事処でラーメンすすりながら生中飲んだりしてるんでしょうね。
そういえば、ガキの頃は温泉なんてなんのありがたみもなくて、入るのもめんどくさかったし、入っても温水プールだと思ってはしゃいで盛大に水をバッシャンバッシャンやりながらクロールしちゃあ、なんだか目つきの悪いじいちゃんに叱られたもんだ。そんで、あの頃はおっさん達が温泉につかった時に『あぁ〜』とか『うぅ〜』とか出す声に、なんでたかが湯につかったくらいでこんな声を出すんじゃ?と理解できなかった。ましてや『ハァ〜』なんて目をつぶりながら吐息を漏らされた日なんか鳥肌立っちゃって、青江三奈の『伊勢佐木町ブルース』じゃないんだからおっさんのくせにそんな声を出すんじゃねぇよ、気持ち悪りいなぁと思ったもんだ。それが今じゃあ、家風呂に入っただけで青江三奈になっちゃう。これが温泉になったらと思うと、人に知られてはいけない心の恥部をさらけ出すようで想像しただけで自分が怖い。体の恥部は、もうどうでもいいッス。そっちの方はもう二十歳過ぎたくらいで煮るなり焼くなりひっくり返すなり吊るすなりなんなり、もうどうでも好きにしてくれぇ〜となっちゃってますから。
ま、この寒さのなか、外で吹雪に巻かれながら働いてる人達に比べりゃあ、自分はなんて甘っちょろくてわがままな人間なのかと反省するんだけどね。それで一人反省会と称して酒飲んじゃタランチュラに襲撃されて、キャ〜、助けてぇ〜!!!って叫んで跳び起きてを繰り返してる前進無き怠惰な日々を送っている私です。
凍てつく冬の空のもと、道路で働く工事の人、旗降ってる人、除雪のお仕事の人、事故処理に追われる警察の人にJAFの人、潰れたクルマを直すディーラーや整備工場や板金塗装の人にetc、貴方達が一番偉い。真冬の地吹雪渦巻くアイスバーンの道を走りながらつくづく私はそう思いますね。
Posted at 2012/12/29 07:30:34 | |
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