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Michael Delaneyのブログ一覧

2013年02月08日 イイね!

これ、聞いた話なんですけどね。

これ、聞いた話なんですけどね。『これ、聞いた話なんですけどね』
という台詞は、現代の怪談の語り部、稲川淳二の枕詞。
この人、すべてこれ。
なんだかんだ言って、
『これ、自分の体験なんですけどね』
という台詞を聞いたことが無い。
現地取材、足りな過ぎ。
私の場合は、分からない事があれば、すぐにお客様コールセンター。『フリーダイヤルでおつなぎします』という録音の声にホッと胸を撫でおろしています。ただ最近は、『この通話は20秒間で10円、お客様の御負担になります』なんて、タダじゃないのが増えてきて、このご時世じゃあ仕方がないと思う反面、どうも納得がいかない。

さて、ここから先は私が直接ポルシェ センターのサービスに確認した話。
それは水冷ポルシェに関する背筋も凍るような怖い話。

内容は、水冷ポルシェに存在するインターミディエイトシャフト(以下、IMシャフト)のベアリングの破損。このIMシャフトは、左右のカムシャフトにつながるベルトを駆動するためのシャフト。ポルシェのエンジンではクランクシャフトで直接ベルトを駆動するのではなく、まずIMシャフトを回して、そこからベルトを回すようになっている。などという、書いてる本人も今ひとつ分かったような分からないような話。


『そのIMシャフトを保持するベアリングが破損してしまうというもの。そうなると、多かれ少なかれバルブなどのエンジン内部パーツにも被害がおよぶことになり、エンジンの載せ換えが必要になる。』。
それでも分からない人には、
『ポルシェの水冷エンジンのIMシャフトつぅ〜やつのベアリングとかなんとかがぶっ壊れると、なんだかよく知んねぇ〜けど、ついでにエンジンまでぶっ壊れて、下手打つとエンジン載せ換えしなきゃなんねんで、金がしこまたかかるっつぅ〜とんでもねぇ話を聞いたんだけど、うちのクルマどうよ?』。
という話なんですよ。

それが水冷ポルシェの997、996、ボクスターに一定の割合で起きているとか。ちなみに993までの空冷ポルシェにもIMシャフトは存在するが、ベアリングの形式が違うため、このようなトラブルは起こらない。さらに、水冷ポルシェでも、ターボやRSなどの特殊モデル用エンジンは、空冷エンジンのクランクをベースに使っているため、同じようにIMシャフト問題は発生しないとか。
ねぇ〜、怖いでしょう。
とりあえず分からない人は、カッコの中、特に下のカッコの中だけ読めばその恐ろしさが十分分かってもらえるはず。

でも、不安を煽ってポルシェの買い控えをさせるのが私の目的ではありません。
優しいMichaelさんは、ちゃんと救いの道もお知らせします。
詳細は省きますが、『2012年末にポルシェジャパン社が、2001〜2005年イヤーモデルでの911とボクスターに、インターミディエイトシャフト損傷リスクを確認した』とする通知がポルシェジャパン社から購入ユーザーに送られたというものだ。つまり、同社において正式にIMシャフトのトラブルが発生し得るということを把握したということになる。この通知にはさらに見逃せないポイントがあり、『IMシャフト損傷可能性の有無を判断するために、ポルシェジャパン社で無償点検を行う』と明記されていたことだ。また、『とりわけ異常に大きなエンジン音、激しいエンジンの振動が見られる場合はただちに運転を控えて連絡するように』求めており、かつ『エンジン警告灯がついている場合には相当の注意を持って同社に持ち込んでほしい』旨が記されている。ま、ようは大事をとって積載で運んでくださいなという事です。ただしこれにはポルシェジャパン社以外から中古購入したユーザーが対象となるか否かについては書かれていないので、点検を希望する人は同社に問い合わせてみてほしい。問い合わせだから、いきなり車輌持ち込みしちゃダメよ。もちろんポルシェジャパン社が正規輸入したモデル以外は非対象。今はどうか知りませんが、当時はミツワもやってたし、マネーの虎に出ていた人も新車並行をやってましたね。ま、そこまでは手が回りませんよね。
ま、そんなんで、同社で不具合有りと認定された911とボクスターは基本無償でリビルトエンジンなんかに積み換えてくれるらしいですよ。
これで安心して、ポルシェ・アプルーブド・カーの997、996、ボクスターが買えるというもんです。

ところで、ポルシェのエントリーカーを、新車のボクスターと勘違いしている方が大勢いらっしゃいますが、それは間違いです。ポルシェの本当のエントリーカーは、ポルシェアプルーブドカーなのです。ようは中古車ね。中古車でポルシェの良さを知ってもらって二台目に新車を買ってくださいネ、というのがポルシェの考えなのです。ただし、もちろんポルシェ センターに行ったら、当然ながら新車を勧められます。必ずポルシェ センターの認定中古車センターに行ってくださいネ。私の行きつけだった、ポルシェ センター横浜 青葉認定中古車センターは今でも日本一規模の大きな認定中古車センターなはずです。当時入社したばかりで『お客さんがまだ一人しかついていないんですよ』と泣いていた営業マンが、今ではセンター長をやっています。
それだけ時間が経ってしまった、っていうことなんですねぇ〜。
Posted at 2013/02/08 06:23:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | マイ・ライフ | クルマ

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