遠い昔、まだ新横浜のポルシェ センター横浜が旧店舗にあった時、電話をかけて営業担当やサービスフロントにつながるまでのひと時、受話器から流れてくる保留音楽を聴くのを楽しみにしていました。
そのメロディーはカーペンターズの誰もが知っている名曲でした。
それは、
『青春の輝き( I Need To Be In Love )』。
この保留音楽を聴くたびに、
『あぁ〜、ポルシェ センター横浜って、やっぱりいいなぁ〜』
と環状2号に面した太陽の陽射しが降り注ぐ、現在のポルシェのCI※1 とは異なる白を基調とした明るいショールームを思い浮かべながら、ウットリしたものです。
ちなみにこの曲が分からない人のために、『いい旅夢気分』の挿入曲といえば想像がつくでしょう。
ところが蜜月は長くは続かないもの。
ポルシェ911(996)40th アニバーサリーエディッションを手放し、失意のなかスズキ・ジムニーSJ30FKとマツダ・ユーノスロードスターと共に秋田に帰ってくることになりました。
ジムニーのメンテナンスは、スズキ自販神奈川・スズキアリーナ狩場店(かりばてん)から紹介された秋田スズキ本店にお願いすることにしました。1985年モデルの旧車ゆえに、秋田に帰ってすぐメンテナンスのために入庫することになりました。
秋田スズキに電話をかけてサービス担当が出るまでのひと時、受話器からは保留音楽が流れていました。
その曲はどこかで耳にしたことのある、懐かしくも心地よく幸せだった日々を想い出させるメロディー。
『青春の輝き( I Need To Be In Love )』
残酷な現実に引き戻された。
私は今でもカーペンターズの、この『青春の輝き』を聴くたびに、ポルシェ センター横浜の旧店舗を想い浮かべ、そこで関(かか)わった多くのポルシェの、営業、サービス、パーツ、受付の人達の顔を想い出します。
人それぞれ、馴染みのディーラーや整備工場での電話の保留音楽があると思います。
ですが、私にとってカーペンターズの、この『青春の輝き』は、ポルシェ センター横浜の旧店舗だけのものなのです。
新店舗になったポルシェ センター横浜では現在、電話の保留音楽は今井美樹の『瞳が微笑むから』が流れています。
トップの写真は私が本当にポルシェを2台、ポルシェ センター横浜から購入したという証拠の品。右上は、2002年のボクスターS(No.986)納車時の記念写真。左上は、2004年の911(996)40th アニバーサリーエディッション(No.911)納車時の記念写真。共に新車。ヘップバーンカットの女性の花束、Michael特別出演のスパークリングワイン、および記念写真と写真立てのセットは当時のディーラーからの購入特典。記念写真の背景は、今回のブログのテーマとなった今はなき旧ポルシェ センター横浜の社屋。
キーは2代目アニバーサリーのもの。キーホルダーは、2004年にアニバーサリーを購入した時に使っていたものがこのたびめでたく現役復帰を果たした。この当時のポルシェのキーはキーホールが小さく、一般的な先端がリング状になっているキーホルダーが使えなかった。ディーラーでもポルシェオリジナルのキーホルダーに小さなリングをかませて使っていた。私はこれがどうしても気に入らず、またディーラーから納車時にプレゼントされるキーホルダーを何の思い入れも無く使うことを潔(いさぎよ)しとしなかったので、ボクスターS・アニバーサリー共にチェーン型のキーホルダーを使っていた。911にはこれしか無いと探しにさがして見つけたエルメスのものを使っていた。写真のキーホルダーは近場の横浜髙島屋のエルメスで買ったもの。最初のアニバーサリーを手放してからというもの、永い間手入れをしていなかったため無垢のシルバーの輝きもずいぶんとくすんでしまいました。例え丁寧(ていねい)に磨いたとしても、もう往時(おうじ)の輝きを取り戻することはないのかもしれません。
※1 CI(シー・アイ):コーポレート・アイデンティティのこと。
以下、Wikipediaより一部抜粋。
コーポレート・アイデンティティ(英: Corporate Identity 略称:CI)は、企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつ。CI、CI 計画、CI プロジェクトなどとも呼ばれる。1930年代にアメリカで始まった概念・戦略である。
現在のポルシェCIではイメージカラーとして、主にソリッドの艶ありと艶なしのブラック・各種濃淡のグレー、およびシルバーメタリックをメインとして、差し色にレッド・イエロー・ゴールド、補助的にわずかなホワイトを使っている。この知識を念頭にPC※2 に行ってカラーの使い方を眺めてみるのも、意外な発見があって楽しい。ディーラーの建築された年度が古いほどホワイトを使っている割合が多く雰囲気が明るく単調で、新しいほどダークな色調とメタリックを使っている割合が多く雰囲気が暗めで落ち着いているなかに煌(きら)びやかな華があり、未来都市や宇宙船をイメージさせる深みがある。また当然のことながら、現在のプチ本国ファクトリーをイメージさせる佇(たたず)まいがある。PCのデモカーにおいても、以上のカラーを念頭に置いたボディカラーを取り揃えているところなど、自社でデモカー落ちの車両を認定中古車として販売することを考えると興味深い。
※2 PC(ピー・シー):ポルシェ センターのこと。
ポルシェ・センター(英: Porsche Center 略称:PC)
以下、Wikipediaより一部抜粋。
ポルシェ(Porsche A.G. )は、ドイツの自動車メーカーである。
本社はドイツ南西部のシュトゥットガルト。高級スポーツカーとレーシングカーを専門に開発・製造し、中でも1963年に発売されたスポーツカー「ポルシェ・911」は改良を重ねながら製造・販売されている。
センター(center, centre)とは、中央、中心のこと。
以下、Michaelpedia(マイケルペディア)より一部抜粋。
ポルシェ世紀販売店、いわゆるポルシェのディーラーの略称。PCをパーソナルコンピュータ(Personal Computer)の略称と勘違いすると話が分からなくなって、どうしてこの話しの流れのなかでパソコンが出てくるのか、と迷走してしまう恐れがあるポルシェを語るには入門にして鬼門の語句。ポルシェファンには一般名詞として当たり前に使われている語句。パソコンとの使い分けには、空冷時代の911と水冷時代になってからの911のドアをガキンと閉めた時の、室内空間の密度の違いを察知するような微妙な空気の違いを察知する感度が必須。
以下、参考までにWikipediaより一部抜粋。
パーソナルコンピュータ(Personal computer)とは、個人によって占有されて使用されるコンピューターである。パソコンまたはPC(ピーシー)と略されるが、単にPCという場合は特にポルシェファンの間ではポルシェ センターを指す場合もある。
関連情報:ポルシェ センター横浜青葉認定中古車センター
Posted at 2013/06/05 20:39:53 | |
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