ちょっと前に日産が三菱と協業で開発した軽ハイトワゴン、デイズが発売されましたが、もともとセミハイトワゴンであったオッティにとってかわる形となり、結果として日産にはモコとデイズの2台の軽ハイトワゴンがラインアップされる形となりました。
それで先日、モコのベース車両のMRワゴンが改良されたんですが、デイズの件で日産と三菱の軽自動車における関係がより密接になったので、個人的にはいい区切りですしモコはなくなるものだと思っていたのですが、なんか今日、一部改良されまして、日産のホームページには堂々、低燃費No.1の文字が。
そもそもデイズは発売時点で29.2km/Lの数字で軽ハイトワゴン燃費トップを誇っていたのですが、その後スズキのワゴンRの30.0km/Lに抜かされる形となり、宣伝文句は燃費トップクラスになっていたのですが、同じスズキのMRワゴンは燃費性能がワゴンRと同一で、日産は再び燃費No.1の軽をラインアップに含めた形になりました。
デイズのパワートレインなんかの開発はほとんど三菱出自の人がやったんでしょうけど、苦労して出した燃費の数字をあっけなく抜いた会社の作った車をパートナーが売ったりしたら、その心境はあまりいいものじゃないでしょう。そこらへん、どうなのかな…とか思いました。
それ以前に、MRワゴン自体スズキ自社ではあまり売れていないようですし、ほとんど日産向けに開発されているようなものなんでしょうから、スズキがわざわざ改良に踏み切った意図もなんだかんだでよくわからないんですけどね。ま、日産に供給して売れるから、ってことなんでしょうけど。
結局、各社の戦略意図が渦巻いて複雑に絡み合っている、ということでしょうか。一番損をしているのは三菱でしょうか。見方によっては日産にいいように使われただけみたいな形に見えなくもない…。まあ、新型eK/デイズ自体軽の中ではなかなかにデザインもいいですし、実際売れているんですから、三菱が損をしたかといえばそんなことはないんでしょうけど。
ただまあ、日産としてもモコの方をあまり大々的に宣伝するということはなさそうですし、三菱に気を遣ってもいるんでしょうね。まあデイズであれだけ日産開発関与を大々的に謳った手前、という理由も大きいんでしょうけど。
Posted at 2013/07/26 16:41:36 | |
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新型車 | 日記