タペット調整・シム交換♪

今回は、前回測定したシム厚からバルブクリアランスが最適になるようシムの交換を行います。

写真の上の表は現状のシム番号です。

測定したシム厚から最適クリアランスを求め、最適なシム番号を求めたのが下の表です。また、現状のシムを入れ替えることで、すべてのバルブについて最適なクリアランスになるようにしました。

上下の写真で同じ色の丸が入れ替えたシムです。青矢印が新たに購入すべきシムです。

現状シムで規定クリアランスから外れていたのは4枚でしたが、合計6枚購入することで、全てのバルブクリアランスを最適化できました。

購入したシムです。一応、厚さも測定しておきました。

曇ってますが、カム山を上に向けて、バルブリフターの切り欠きをシムを取り出す方向に向けて

カム山を下に向けた状態でSSTをバルブリフターの縁に入れて、再度カム山を上に向けます。

精密ドライバーでシムをコジッて浮かせて、マグネットで摘出。

交換したシムを戻します。大きめのマイナスドライバーなどを2つ使って、水平にカチッと確実に収めます。シムが確実にハマってないと、この後カム山を下に向けてSSTを取る際にシムがカム山によってはき出され、シムが斜めになって摘出できなくなったりします。

最後に再度クリアランスを測定しました。

最適シム厚から予想されるクリアランスが上の表です。インテーク側は0.18±0.01mm、エキゾ側は0.25±0.01mmに収まるはずでした。

下の表が交換後に測定したクリアランスです。インテーク側は予想の範囲内でエキゾ側は0.23mmが出てしまいましたので、一部範囲外となりました。しかし、当初よりは改善されたので良しとします。

交換後はアイドリング時にしていたカチカチ音が小さくなりました。

最後に、使用した液状ガスケットは保管の際に固形化しないよう、真空パックしておきました。真空パックは釣った魚を保存するのに使ってますが、こんなときにも使えます。