第4章
<8月16日>万感の思いを込めてフィナーレへ!!
いよいよTRGもクライマックスへと・・・・
ノンフィクションです。
事実にもとづいた記録となります。
昨日の大雨も何処へやら・・・・・
ペンションの朝食もおいしくいただき、
いよいよ最終の小樽へと向かう・・・・フィナーレも近い。
昨夜のお宿 ペンションペンギン村を出発・・・
いいマスターさんです。
今はもう・・・・このペンションは廃業されたようで(悲)
今宵の日本海クルーズへと!!
羊蹄山を背に・・・朝の空気がうまい!!
幾度も走り抜けたニセコパノラマラインで愛機を試す。
昼前には、小樽入り。寿司寿司!!
今回は、乗船時間の夜までまったりと観光できるので、
皆にゆとりを感じる。
大人のTRGじゃないか!!!(^^)!
この町・・小樽も人生で何回訪れただろう・・・・。
観光客も多いし、お店も色々変わったりしている。
おいしい昼夕食を済ませ、夜景もたしなむ・・・。
馴染みの小樽市観光をすませ、
フェリーターミナルへと早めの到着を目指す!!
早い到着で乗車整列へは、グループとして3番目!!で到着。
早速・・・
ハセヤン
オフテン
ターフィー
3人が乗船手続きへと向かった。
平「思い残すことは無いか・・・」
帰京すれば、新婚生活がまってるし、コイツを降りることになっている。
今までのTRGを振り返る・・・心にこみあげる物が・・・・
全てが終わろうとしている。
オレの最後の花道として、皆が企画してくれた今回の
「北の大地TRG」
乗船する待機場所で、おかもチャンとふたりでモクをふかして・・・
これからのことや、今回のTRGを振り返り、談笑していた。
乗船待ち2番目の年配ライダーから声がかかる。
年「おたく達も早い目に到着やね」
平「順調に早く来れたのでよかったですわ」
などなど・・・しばし年配ライダーもまじえての談笑に・・・。
・・
・・
・・
モクが1本・・2本・・んっ??
・・
・・
・・
遅いな~
おかもちゃんと・・・ポツリ
お「遅いですね?」
平「ああー。そやな。混んでるんかな受付?」
お「見に行きましょか」
平「おう!いこか」
3人が・・・・
フェリーターミナルへ乗船手続きへと向かったまま・・・・戻らない。
いやな予感は、以外にも働かなかった・・・鈍いか
今回は、予想もしなかったハセヤンのマシントラブルもあったが、
まだ何かあるとは思わなかった・・・。
受付カウンターでは・・・
係りの女性とメンバー3人が立っている。
楽しそう・・・ではない・・・様子(-_-;)
受付嬢・・・・顔がかなり曇りがち
ハセヤン・・・顔が死んでる
オフテン・・・顔が半泣き
ターフィー・・顔が笑ってる
お&平「どう?まだか?」
3人「ぎゃく・・・でした」
お&平「え・・・ギャク?」
??
お&平「逆!?とは!?」
??
??
お&平「って・・・逆さま?まさか逆」
逆!!!!!!!!!
平「まさか・・・・・・マジで」
全「・・・・・はい・・・そうみたい・・・・」沈
嘘!!!!!!!!!
<解説>
(現実がこちら)
8月16日
舞鶴→小樽
(正解はこちら)
8月16日
舞鶴←小樽
平「今日もう一回来てるんや・・・こっちへ」(笑)
そうなんです、ここからドラマが・・・・
やはりこのTRGは、ただ物では無かった。
途方に暮れていても、悩んでいても仕方ない・・・
走るしかないか・・・・となると・・・
青函連絡船・・・いざ函館へだな。
そして本州上陸し、自走覚悟の作戦開始へと!!
<8月17日>函館へ!!そして・・・・まさかの?
一路、函館港を目指し
まさかの道内・・日をまたいでの徹夜RUN!!
睡魔との闘い、さすがにこたえるわ。夏でも夜中は冷える。
走る・・
コーヒー・・
トイレ・・
走る・・・
コーヒー・・
トイレ・・
・
・
・
早朝の函館 青函航路 フェリーターミナル着
今では綺麗に立て変わったのだろうな・・・・
予想通り・・・キャンセル待ち状態へと・・・即死
夏のオンシーズンゆえ、覚悟していたとはいえ
当日キャンセル待ちが200番も越えてるし・・・・
いままでの走行疲労に加え、徹夜RUN疲労が襲う
疲労の姿勢
終わったな・・・・帰る手段が・・・・ない。
「しかし逆の原因はいったい・・・・」
オフテンがフェリーチケットを予約した
某大手旅行代理店 京都**支店へTELすることに・・・。
やりとりの結果・・・・
原因は、代理店社員(新人?)による、予約時の登録ミス?と判明。
申し込み記録用紙には、間違いがなかったようだ・・・。
旅「誠に申し訳なく・・・連絡船で本州に渡っていただき、なんとか自走で・・」
なんというセリフ、お客がどのような状況にあるかも知らず・・・・
「なめとる」
押しの弱いオフテンに変わり、平安京が受話器をとる。
大手と言えど容赦しません。
怒りをぶつけることも当然である。
体力低下に加えて、精神疲労による交通安全への保障
業務1日休み取得xメンバー6名の休暇損失
御社への超イメージダウンをブツブツ
函館~京都までの電話通話料金の全額返金願い
etc・・・・
今と違い、当時は携帯orスマホが無く・・・
不便極まりない。
この日、テレフォンカード+現金・・・
どれほど遠距離TEL出費したか・・。
冷静に、こちらの状況を伝える。
某大手旅行代理店の道内支店まで巻き込み、
「日本を代表する、旅行代理店大手である、そちらの誠意回答を」
と・・・。
おそらく道内支店と京都支店の重鎮間でやり取りされたのだろう。
俺たちのアクションが決まった!!
①本日夕方までに岩内へ戻り!!
岩内初→直江津着 フェリー乗船(全額無料で寝台確保済)
②逆チケット料金も全額返金
③新潟からは、なんとか自走でと・・・
やむなしかと・・・超泣泣
④とてつもない電話代も全額相当の返金
⑤帰宅後、店舗へお越しください(言わなくても多分行ってました)
メンバーに伝達!!
一路岩内へリターン開始!!
全員「小樽の隣やん・・・また戻るんけぇー!!!!!!」
まあ・・・岩内港からの出航時刻までは、かなり余裕があったので
「ニセコパノラマライン抜け」を再び満喫す!!
オプションだね!!
夕方18:00頃には岩内港に到着。
あれが乗る船だな!!
だんだん近づいてくる船・・・・なんとも言えない安心感
夕日が照らしている旅客船の姿が神々しい。
「東日本フェリー へるめす」
全長192m 総トン数 約1.3万トン
今年1996年就航した「新日本海フェリー ニューすずらん」への
乗船ができたであろうに・・・
少し残念な思いもこの瞬間、安堵し消えた。
乗船案内があり愛機共々、無事乗船!!
いつものように甲板で「離岸お別れ」だ。
やはり港の離岸別れは・・・刹那すぎる。万感の思いを乗せ、船は出航!!
切なすぎて、たまらずしゃがみ込む平安京
このTRGをもち、北の大地を駆けることは、まちがいなく終わる。
この日本で唯一、たまらない広さを幾度か体感させてくれた北海道に感謝!!
「何十年後かな・・・死ぬまでにはもう一度」と、この時誓う。
この青い海も見納めか・・・。
<8月18~19日>直江津港着!!帰路自走へ!!
18日の夕方に直江津港へ着
いよいよTRGフィナーレRUN450km
安全宣言しスタートです。
無理せず、安全走行で・・・・
日が変わり19日。徹夜RUN!!
今まで駆けてきたTRG・・その全てが完結となる
今回の北海道TRGも・・いよいよENDです。
この愛機も・・・新築と新車へと変わる
まさに人生の転機
あれから二十数年・・・
想い出のチケットが見つかったことにより、封印の記憶を思いださせた。
北の大地 北海道TRGファイナル・・・完
<m(_ _)m>連読ありがとうございました。平安京86。
Posted at 2020/07/24 22:13:59 | |
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